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新しい世の楽園の生活ものみの塔 1962 | 7月1日
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新口。
新しい世において,イエス・キリストはかつて地上でご自分が行なわれたよりもはるかに大規模ないやしのわざを,神の御国によって行ないます。歴史家ルカは,イエスが群衆を「迎えて神の国のことを語り聞かせ,また治療を要する人たちをいやされた」と述べています。(ルカ 9:11,新口)イエスは,盲人,耳の聞こえない者,不具の人,病気の人,らい病の人をいやしました。しかしまたイエスは神の御国を人々に伝道しました。神は御国という手段を用いて,人が楽園の新しい地で生活できるようにされます。「治療を要する人たち」はいやされます。神の御国の民になる人は,一人残らず完全に健康となります。
地上において主イエスは大勢の人を健康にしただけでなく,ガリラヤでヤイロの12歳の娘を,ナインではやもめの息子の若者を,ベタニヤにおいてご自身の愛した友ラザロを,それぞれ死からよみがえらせたのです。新しい世の王は「よみがえりであり,命である」ゆえに,神の記憶にある無数の人々をやがて死からよみがえらせるでしょう。主イエスはそのことを保証して次のように言われました。「これを怪しむな。記憶の墓にいる者がみな彼の声を聞いて出てくる時がくる。善を行なった者は生命に復活し,悪を行なった者はさばきに復活するであろう」。―マルコ 5:22-43。ルカ 7:11-15。ヨハネ 11:1-44,新口; 5:28,29,新世。
これらの人々は死からよみがえされ,楽園の地に何時までも幸福に生きる機会を与えられるでしょう。「さばきに復活する」人々についても,そのことは真実です。ゴルゴタでイエスのかたわらにいて死んだ,信仰心のある罪人も,このような復活を受ける者の一人です。その罪人はイエスに対する信仰を表わし,次のことを頼みました。「イエスよ,あなたが御国にはいられる時,わたしを思い出してください」。イエスは何と答えましたか。「イエスは彼に言われた。『今日,私は本当にあなたに言う。あなたは楽園で私といっしょにいるであろう』」。(ルカ 23:42,43,新世)新しい世の楽園における将来の行いによって,この罪人のような人々は永遠の生命の賜物にふさわしいことを征明する機会を与えられるでしょう。
生活が退屈なものになることはありません。新しい世の楽園の生活は,心を奪う興味深い事柄で満ち,人はその手のわざを楽しみ,新しい事を学ぶ喜びに限りはないのです。
何ひとつとして空しくなるものはありません。新しい世の楽園の生活は,次のように約束されたその創造主に日毎に栄光を帰すものとなります。「彼らは家を建てて,それに住み,ぶどう畑を作って,その実を食べる。彼らが建てる所に,ほかの人は住まず,彼らが植えるものは,ほかの人が食べない。わが民の命は,木の命のようになり,わが選んだ者は,その手のわざをながく楽しむからである。彼らの勤労はむだでなく…」。―イザヤ 65:21-23,新口。
神の造る新しい世の楽園に生活したいですか。それでは今こそ「永遠の生命をとらへ」る時です。新しい世のために生きることをいま始めて下さい。―テモテ前 6:12,新口。
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彼の真理ものみの塔 1962 | 7月1日
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彼の真理
イタリアの有名な科学者で発明家のアレサンドロ・ボルタは,シルビオ・ペリコにこう言ったことがあります,「福音と神は普通の人に役立つだけであると,一流の科学者たちが言うのを聞くと心をかき乱される。……私は自然と同様に福音を深く考えて見た。……人間は罪人であるが,創造主は依然としてそのみじめな人間の友であるように私は感ずる。私は,創造主への強い愛に勇気づけられて生きねばならない」。「彼の真理は絶大な力を有していることを発見した」とも彼は述べています。―アウグスト・ジャヒエ著「ラ・ビビア・ネル・ギウディシオ・ジ・イラストリ・イタリアニ」。
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