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時を理解することは真の崇拝者に助けとなるものみの塔 1968 | 8月15日
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に伝えられました。それで紀元前1年の次の年は零年ではなく,西暦紀元の最初の年である西暦1年です。その年の初めから西暦1913年の末までは,まる1,913年間です。1914年1月1日から10月1日までには9か月あります。1913年9か月を,紀元前における606年3か月に加えると,紀元前607年10月1日から西暦1914年10月1日までの期間は,2,520年になります。これがイエスの言われた,「諸国民の定められた時」の長さです。この計算が正しいことは,イエスの預言された多くの出来事が1914年以来,現実に起こっているという事実によって明らかに裏づけられます。したがってこのような計算がやや面倒なものであるにしても,それによって神の国が天に建てられた年と,今の悪の事物の制度が「終りの時」にはいった年を決定できる以上,それを知ることはクリスチャンにとって大切です。
24 イエスの宣教期間の日付はどのようにして計算されますか。
24 地上におけるイエスの宣教期間中のいろいろな出来事の時を定めるには,西暦14年8月19日という絶対日付が必要です。その日にアウグッス・カエサルが死んで,チベリウス・カエサルがローマ皇帝となりました。ルカの福音書 3章の次のことばに注目してください。「皇帝テベリオ[チベリウス]在位の第十五年神の言が荒野でザカリヤの子ヨハネに臨んだ。彼はヨルダンのほとりの全地方に行って,罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えた」。チベリウス・カエサルの第15年は西暦29年の8月の下旬に終わります。イエスより6か月年上だったヨハネは,その年の春に伝道を始めました。6か月後すなわち西暦29年の秋にイエスはバプテスマを受けて宣教を始められました。
25 神のことばに含まれた時間の要素を信頼できるのはなぜですか,
25 クリスチャンにとって非常に大切なのは,人間創造およびそれ以前にもさかのぼるすべての時の期間を正確にしるした唯一の記録が聖書であるという事実です。このような記録は聖書のほかには存在しません。そのわけでクリスチャンは,時の要素を含む聖書預言のあらゆる事柄に絶対の確信をいだくことができるのです。エホバは時を定める偉大な神です。そのすべての目的には時があります。新しい事物の制度が約束される時,このような預言が定めの時に必ず成就するという事実に,わたしたちは喜ぶことができます。それで今日,真の崇拝者には,世の人がいだく不安がありません。自分たちの神エホバが正義の道に導いてくださることを知り,また何を期待すべきか,いつそれを期待すべきかをあらかじめ告げてくださることを知っているからです。そのことはアモス書 3章7節に次のようにしるされています。「夫主エホバはその隠れたる事をその僕なる預言者に伝へずしては何事をも為たまはざるなり」。(文語)
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司祭を感動させたエホバの証人ものみの塔 1968 | 8月15日
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司祭を感動させたエホバの証人
「U・S・カトリック」誌1966年12月号の中で,カトリックの一司祭は自分の家を訪れた一人のエホバの証人についての所感を次のように述べていました。「私や教会内の他のだれかが,このエホバ〔の〕証人のような伝道の熱意さえいだいていたならば! 彼の勇気と情熱はバプテスマのヨハネの(福音)をしのばせた。この証人もジョン(ヨハネ)という名前で……わずか18歳である。彼は高等学校を卒業し,当地に来て伝道のわざを行なうため,他の州にある自分の家を離れたのである。彼は毎週5つの集会に出席し,家庭を訪問することに毎月100時間をささげ,その上,経済的に自活している。生活のために彼は商店のゆかのふき掃除をしているが,この仕事を夜行なっているので,日中家庭を訪問できる。彼は献身と自己犠牲の生活をしているのである」。この青年だけではなく,老いた者も若い者も含む幾千という人々が,神と隣人に対する愛から,彼のような献身と犠牲の生活をしています。彼らは今の時代を知り,人々がこの悪の事物の制度のさし迫った滅びからのがれるのを助けるため,たゆまぬ努力をしています。エホバの証人がもたらす聖書の音信に耳を傾けてください。
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