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  • 現代のユダヤ主義者のえじきになってはなりません!
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1981
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1981
塔81 4/15 27–30ページ

現代のユダヤ主義者のえじきになってはなりません!

今から1,900年前,過去に生きようとした一群の人々がいました。その人たちは過去に生きようとして,大きな祝福を失いました。それは一体だれでしょうか。

それはクリスチャンであると唱えながら,実際には背教して,キリスト教とユダヤ教の融合宗教を作ろうとしていた人たちでした。それはユダヤ主義者たちでした。クリスチャンになった異邦人が救われるには「モーセの習わしどおり」割礼を受けなければならない,というのがその教えでした。事実,その中には,新しく信者になった人々にモーセの律法を守るように教えることが必要であると考える者もいました。―使徒 15:1-5。

ユダヤ主義者たちは神が1,500年以上にわたってユダヤ人とのみ交渉を持たれた事実を意識しすぎていました。その間,他国民がエホバの崇拝者になりたいと思う場合,ユダヤ人の宗教に改宗,つまり転向しなくてはなりませんでした。その人は,『割礼を施され,モーセの律法を守るように言い渡され』ました。ユダヤ主義者たちは新しくクリスチャンの弟子になった者たちに正にそのことを行なわせようとしていました。

しかし,クリスチャン会衆が設立されると,変化が生じました。ユダヤ人あるいはその改宗者でなくても神に仕えられるようになったのです。この変化も予告なしに突然もたらされたものではありませんでした。クリスチャンの使徒パウロが指摘しているとおり,エホバはご自分の古代の預言者を通してそのことを予告しておられたのです。パウロはこう述べています。「ホセアの書の中でも言っておられるとおりです。『わたしの民ではなかった者を「わたしの民」……と呼ぶであろう』」― ローマ 9:25。ホセア 2:23。

1世紀のユダヤ人がクリスチャンになるには信仰が求められました。生来のユダヤ人に加えて諸国の人々をもお集めになるというエホバの預言に対する信仰です。ユダヤ人に生まれても,もはや自動的に神の民の成員になる訳でないことを認めるのですから,ユダヤ人のクリスチャンには謙遜さが求められました。ユダヤ主義者たちはそうした信仰も謙遜さも持ち合わせていませんでした。彼らは過去にしがみつこうとして,すばらしい祝福を得損ないました。どのようにしてですか。

身体面でユダヤ人であることを過大評価して,霊的なユダヤ人であることの意味を認識しなかったのです。当時,「神のイスラエル」,つまり霊的なイスラエル人になる道が開かれていました。(ガラテア 6:15,16)神のイスラエルは14万4,000人から成り,聖書はその人たちがイエス・キリストと共に天にいる様を描いています。それは輝かしい見込みです。―啓示 7:1-8; 14:1-5。

「クリスチャン」はすべて霊的なイスラエル人か

クリスチャンが天に行ってキリスト・イエスと共になるという考えを脳裏に描くのは今日難しいことではありません。長年にわたってキリスト教世界の諸教会は,善良な教会員はすべて天に行く,と教えてきたからです。ですから今日,諸教会はすべてのクリスチャンが霊的なイスラエル人であると教えています。

そのような教えでは聖書の基本的な質問の数々に答えられません。例えば,パウロは霊的イスラエルの成員にこう告げています。「キリストに属しているのであれば,あなたがたは実にアブラハムの胤であり,約束に関連した相続人なのです」。(ガラテア 3:29)この約束とは一体何ですか。それは神が昔アブラハムにお与えになった約束で,アブラハムに「胤」が生まれ,「あなたの胤によって地のすべての国の民は必ず自らを祝福するであろう。あなたがわたしの声に聴き従ったからである」というものです。―創世 22:18,新。

ここで,霊的イスラエル人がアブラハムの「胤」を形造るとすれば,祝福を受ける『国々の民』はだれのことだろうかという疑問が生じます。それら『国々の民』に,キリスト以前に生活しており,復活してくる人々が含まれることは確かです。しかし,それですべてですか。約束が成就される時に生きているクリスチャンすべてが霊的イスラエル人であると聖書は示しているでしょうか。決してそうではありません。

預言の書である「啓示」の7章に予告されている事柄について考えるとよいでしょう。この章の最初の8節には,「イスラエルの子らのすべての部族」を代表する14万4,000人に証印が押される様子が描かれています。この者たちが霊的イスラエル人であることに疑問の余地はありません。それからどんなことが描かれているでしょうか。

「これらのことののち,わたしが見ると,見よ,すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆が,白くて長い衣を着て,み座の前と子羊の前に立っていた。彼らの手には,やしの枝があった。そして大声でこう叫びつづける。『救いは,み座にすわっておられるわたしたちの神と,子羊とによります』」― 啓示 7:9,10。

この後者の人々はクリスチャンですか。そうであるに違いありません。神に是認され,救いを神の子羊イエス・キリストに負っているからです。

この人たちは霊的イスラエル人ですか。明らかにそうではありません。ヨハネが14万4,000人の霊的イスラエルの成員に証印が押される様を描いた後に,すべての国民と部族と民と国語の中から来たこれらの人たちのことが描かれているからです。ですから,今日のクリスチャンすべてが霊的イスラエル人だとは言えないことは証拠から明らかです。

イエスにより予告される

クリスチャンの多くが霊的イスラエル人ではないとしても驚くには当たりません。イエスご自身がりっぱな羊飼いに関する有名なたとえ話の中でそうした事態の進展を予告しておられました。そのたとえ話の中で,イエスは小さい方の群れを入れておくための囲い,つまり垣について,またその小さな群れとご自分の「ほかの羊」から成るはるかに大きな群れについて語られました。

囲いを「出入り」する羊についてかなり説明した後,イエスはこう言われました。「また,わたしにはほかの羊がいますが,それらはこの囲いのものではありません。それらもわたしは連れて来なければならず,彼らはわたしの声を聴き,一つの群れ,ひとりの羊飼いとなるのです」。(ヨハネ 10:9,16)イエスはどんな意味で,「ほかの羊がいますが,それらはこの囲いのものではありません」と言われたのでしょうか。

イエスは,「羊の囲い」の中の成員とその中にいない成員とから成る大きな群れを描写しておられました。その羊すべては同じ拡大された群れに属してはいても,すべてが囲いの中にいた訳ではありません。その群れの規模は定まっておらず,かなり大きなものになる可能性があったのに対し,囲いの中には限られた数の羊しか入れません。そうした囲いは一般に一定の長さと高さの壁を巡らした石の垣だったからです。―ヨハネ 10:1-9。

現代の「ユダヤ主義者たち」

今日,クリスチャンはすべて霊的イスラエル人であるはずだと信じる人は少なくありません。古代のユダヤ主義者が,クリスチャンはすべて文字通りのユダヤ人か改宗者でなければならないと信じていたのと同じです。キリスト教世界の主要な教派すべてはそのように教えます。つまりイエスのたとえ話は,クリスチャンの最初の弟子たちがユダヤ教という「囲い」の中から取られ,後代の弟子たち,つまり「ほかの羊」は異邦人で,その「囲い」の外から取られることを意味していたと説明します。キリスト教世界の諸教会によると,それから「囲い」の中の「羊」も,「ほかの羊」も一緒になり,天への希望を持つ霊的イスラエル人になるというのです。

この論議はもっともらしく聞こえますが,イエスの例えのかぎとなる特色を見過ごしています。イエスは,その拡大された群れの中に,「囲い」の中の羊とその外の「羊」という区別がずっとあることを示唆されました。「ほかの羊」が何らかの方法で小さな「囲い」,つまり垣の中に押し込められることを示す箇所はたとえ話の中に一つもありません。また,囲いそのものが壊され,その中にいた羊と「ほかの羊」の間にもはや相違がなくなることを示す箇所もありません。羊が垣から「出入り」し,「牧草地を見つける」というイエスの説明は,その垣が恒久的な取決めであることを示唆しています。それは神が『苦しみの杭にくぎづけにして取りのけてくださった』律法契約ではなく,アブラハム契約の継続中の取決めを表わします。(コロサイ 2:14)しかし,群れの中の羊すべてが垣の中に入れる訳ではありません。「今日の英語聖書」は,「わたしに属するほかの羊がいますが,それはこの羊の垣の中にいません」と訳出しています。とはいえ,その者たちも信仰と従順によって「自らを祝福」します。

この囲いもしくは垣がクリスチャンの二つのクラスの間の継続する相違を表わすとすれば,それがユダヤ人と異邦人との違いを表わすはずがありません。その相違は,霊によって生み出された「小さな群れ」の中では廃されているからです。(ルカ 12:32)パウロはこう述べています。「ユダヤ人もギリシャ人もなく,奴隷も自由人もなく,男性も女性もありません。あなたがたはみなキリスト・イエスと結ばれてひとりの人となっているからです」― ガラテア 3:28。エフェソス 2:15。

クリスチャンの二つのクラスの間にある継続する唯一の相違は,霊的なユダヤ人とそうでない人々の相違です。それは,アブラハムの「胤」とその胤によって祝福を受ける「国々の民」との間の相違と同じです。また,啓示 7章に言及されている14万4,000人の霊的イスラエルの成員と,そのすぐ後に言及されているあらゆる国民から成る数に制限のない「大群衆」との相違とも同じです。

ユダヤ人あるいは改宗者にならなくても神に仕えることができるという点を初期のユダヤ主義者たちが認めたがらなかったのと同様,今日の「ユダヤ主義者たち」も霊的なユダヤ人でない人が神に仕えられることを認めたがりません。そうした者たちは,クリスチャンはすべて王国の相続者として油そそがれなければならないと言います。ところが,1935年以来,キリスト教世界の教会員や僧職者を含む現代の「ユダヤ主義者たち」の嘲笑や場合によっては迫害をものともせずに,幾百万もの「ほかの羊」は神に忠実に仕えてきたのです。

これら「ほかの羊」はクリスチャンです。この人たちはキリストの贖いの犠牲に全き信仰を示し,その足跡に従っています。それでも,天へ行く願いを抱いてはいません。霊的イスラエルの成員には当人に天的な希望があることを神の霊が証しすると聖書は述べていますが,「ほかの羊」に霊がそのような証しをすることはありません。(ローマ 8:15-17)キリスト教世界が主張するようにクリスチャンすべてが天に行くとすれば,天への希望を持たないそのような忠実なクリスチャンたちの存在を説明することはできません。ところが,そうした人々は現に存在しており,その数は200万人を超え,天に行くことを神の聖霊から告げられてはいないものの,その聖霊の実を豊かに生み出しています。―ガラテア 5:22,23。

1世紀当時,使徒パウロの教えを受け入れ,ユダヤ人でも改宗者でもない人がクリスチャンになれることを認めるには勇気がいりました。パウロのように信じる者はごくわずかでした。西暦70年に至るまで,ユダヤ人は,自分たちが依然として神の組織であることを「証明」するためにエルサレムにあるその神殿を指差すことができました。それでも納得させることができなければ,しばしば行なってきたように,あからさまに迫害するという手段に訴えることがありました。―使徒 9:23; 14:19; 20:3; 23:12-15。

今日,霊的ユダヤ人にならなくてもクリスチャンになれることを聖書から指摘しているのはエホバの証人だけです。1世紀同様,これらのクリスチャンは比較的少数で,大抵の場合に不評を買っています。キリスト教世界はその成員すべてが霊的なユダヤ人であると主張し,その規模と富と数多くの教会堂を誇示し,自分たちが神の組織であることを証明しようとします。それでもだめなら,しばしば行なってきたように,エホバの証人をあからさまに迫害するという手段に訴えることがあります。

キリスト教世界の教会の成員であるために幼いころから自分が天に行くと信じてこられた方は,使徒パウロの伝道を聞いたユダヤ人とよく似た立場にあります。では,エホバの証人が聖書から指摘する事柄を注意深く検討するのに必要な謙遜さと信仰を持っておられますか。すなわち,自分が霊的イスラエル人の「小さな群れ」の一員ではなくても,謙遜に神に仕えるでしょうか。そうであれば,間もなくイエス・キリストと「小さな群れ」を通して「地のすべての国の民」が受けようとしているすばらしい祝福を自らも受ける者となれるのです。―創世 22:18,新。

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