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杭につけられたキリストは「神の知恵」ものみの塔 1978 | 8月15日
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事とみなすこの宗教的,哲学的知恵こそむなしく愚かなものです。彼らはコリントのクリスチャン会衆に対するパウロの次の宣言に答え応じます。『神の力また神の知恵なるキリストなのです。神の愚かな事がらは人間より賢く,神の弱い事がらは人間より強いのです』。そして命を与える知恵を探し求める人々すべてのために,次のことを高らかに叫ぶのです。『杭につけられたキリストは神の力! 杭につけられたキリストは神の知恵!』―コリント第一 1:24,25。
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神の意志に逆らった人ものみの塔 1978 | 8月15日
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神の意志に逆らった人
バラムは威力を持つ呪いや祝福の言葉を語ることで,自分の故国だけではなく広く名声を博していた預言者でした。彼の故郷はペトルであり,その町はユーフラテス川上流の流域,サジュール河の近くに位置していました。そこからそう遠くない所にハランがあります。そこはアブラハム,ロト,ヤコブといった,神を恐れる人々がかつて住んでいた所です。預言者バラムが真の神について知っており,「自分の神エホバ」とさえ語っている理由はここにあるようです。―民数 22:18,新。
しかしバラムはどうして神のご意志に逆らうようになったのでしょうか。イスラエル人が約束の地に入ろうとした時,モアブ人の王バラクとその民は,恐らく約三百万人を数える途方もない大群衆を見て度胆を抜かれたのでしょう。モアブ人の代表者たちはミデアンの年長者たちと協議し,イスラエル人が自国の繁栄を脅かすものだという判断を下しました。(民数 22:1-4)彼らはエホバがイスラエルをエジプトから救出するに際して行なわれた事柄を熟知しており,さらにエホバがイスラエルをして,ヨルダン川の東側で強い勢力を誇っていたアモリ人の王国に大勝利を収めさせたことも知っていました。それゆえ彼らにはイスラエルとの戦いで勝利を収める目算はありませんでした。しかし彼らはこう考えたのです。“イスラエル人たちが呪われた場合はどうだろうか。それで彼らを弱らせ,追い払うことができるかもしれない”と。それでバラク王はイスラエルを征服するという目的で,バラムの援助を求めようと謀りました。
最初の派遣代表団
やがてモアブ及びミデアンの年長者たちないしは君たちからなる派遣団がペトルへ向かいます。バラムに対する伝言は次のようなものでした。「見てください! 一つの民がエジプトから出て来ました。見てください! 彼らは地を覆って,見渡す限りに及んでいます。しかも彼らはわたしの真ん前に住んでいます。ですから今,どうか来てください。わたしのために,どうかこの民を呪ってください。彼らはわたしより強大なのです。が,もしかすると,わたしは彼らを打つことができ,彼らをこの土地から追い出すことになるかもしれません。わたしは知っています。あなたが祝福する者は祝福されており,あなたが呪う者は呪われているのです」― 民数 22:5-7,新。
それからバラムは派遣代表団に一晩滞在するように求め,エホバの言葉は明日伝えようと約束します。バラムに対する神の啓示はどんなものでしたか。それは「あなたはその者たちと共に行ってはならない。あなたはこの民を呪ってはならない。彼らは祝福された者たちなのである」という
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