-
支部の手紙王国宣教 1977 | 8月
-
-
支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
この王国奉仕がお手もとにとどくころはみなさんの大会が始まっているかもしれません。心を喜ばす話や聖書劇を十分に楽しまれることでしょう。「喜びに満ちた働き人」たちとの交わりもわたしたちにとって欠くことのできない力の源ともなるでしょう。
最近,統治体より受けた知らせの中に,協会の会長N・H・ノア兄弟の死去についての通知が含まれていました。ノア兄弟は永く病気でしたが,6月8日に地上での神権的な活動を終えられました。1923年7月に本部のベテルで奉仕を始めて以来半世紀以上にわたる忠実なその模範はわたしたちの大きな励ましでした。引き続き勇気を持ち,エホバの豊かな祝福を受けるようにと統治体の兄弟たちはわたしたちに述べています。
確かにエホバ神の祝福はわたしたちの野外の奉仕のうえにも豊かです。みなさんの5月の報告は励みに満ちたものとなりました。伝道者の合計は新最高数である4万1,201名でした。3月から5月までの3か月だけで1,454名が増加したのです! 開拓者の合計は1万1,145名で,3月,4月に続いて3か月連続1万人以上の開拓者を持つことができました。大変優れている別の点は再訪問と家庭聖書研究の業です。両方とも今奉仕年度に入ってからの最高数となりました。引き続き「良いたより」の本を熱心に教える業に用い,それを効果的に用いられるように業を改善してゆきましょう。
今,日本中で900名の特別開拓者に加えて100名の「一時」特別開拓者が未割当の町村で熱心な業を行なっています。今月は暑さのきびしい時ですが収穫を楽しみにしている農夫のように勤勉に働いてゆきましょう。この「休暇」の時期に今まで伝道を受けたことのなかった多くの人々が証言を受けることができるのです。最近数か月のみなさんからの野外奉仕の報告は,これからのさらに大きな拡大という喜ばしい期待をいだかせるものです。暑さに負けずに働いているあなたに,また地域大会に参加しているあなたに,わたしたちのクリスチャン愛を送ります。
日本支部で働くあなたの兄弟たち
-
-
神の霊はあなたを助ける王国宣教 1977 | 8月
-
-
神の霊はあなたを助ける
1 わたしたちは,エホバとそのみ子,そして仲間の人々に対する愛に動かされて野外奉仕に定期的にあずかります。しかしある兄弟たちにとって,「良いたより」を宣べ伝えることは必ずしも容易なことではありません。見知らぬ人に近づくことにひどく不安を感じていたり,他の人のように自分の思うことを言い表わせないことを気にしているかもしれません。時には気落ちするかもしれません。あなたもそのように感じたことがありますか。
2 これは何も珍しいことではありません。パウロがコリントの人たちに語った次の事に注意してください。「わたしは,弱さと恐れのうちに,いたくおののきながらあなたがたのところに行きました」。(コリント第一 2:3)なぜですか。パウロは,学識あるパリサイ人,ガマリエルに師事したユダヤ人としての境遇には慣れていましたが,それとは異なる境遇の下でどのように真理を知らせたらよいかということを案じていたからです。しかし,彼はこのことのゆえに「良いたより」を宣明するのをちゅうちょするようなことはしませんでした。そしてパウロは,人を説得する自分の能力のゆえでなく,神の霊を通して備えられた優れた助けのゆえに成功を収めたのです。わたしたちも神の霊の助けにより証言を行ない,心の正直な人がエホバ神の賛美者となるのを助ける面で成功を収めることができます。
3 次の事も覚えておきましょう。つまり,至高者は賢くてそう明な人をご自分の代表としてお選びにならなかったということです。ほとんどの場合,これらの人はあまりにも高慢なために,「良いたより」に好意的に応じようとしません。いまもってコリント第一 1章26,27節に述べられている状況が見られます。「肉的に賢い者が多く召されたのではなく,強力な者が多く,高貴な生まれの者が多く召されたのでもありません。むしろ,神は世の愚かなものを選んで,賢い人びとが恥をこうむるようにされました」。エホバ神は世の賢い人々が愚かなものとして見下げる者たちを用いることにより,そのような賢い人々が恥をこうむるようにされます。エホバはご自分のわざを成し遂げるのに彼らを必要となさらないことを明らかにされます。自分の能力に欠けるところがあっても,全能者はわたしたちを用いることを望んでおられ,み業を成し遂げるべくわたしたちを助けてくださるということを知れば,それは励ましになるのではありませんか。
4 それゆえ,天の父がわたしたちを可能な限り最大限にお用いになるよう,天の父に協力することを願うべきではありませんか。しかし,わたしたちには何ができますか。自分のうちに神の霊が十分に働くことができるような立場に自分を置く必要があります。神の霊は神聖なものですから,わたしたちも神聖で,浄く,けがれのない立場を天のみ父の前で保つべきです。さらに今日,神の霊は奇跡的な知識をわたしたちに授けることはありませんが,それは思い起こさせるもの,また教えるものとして作用します。(ヨハネ 14:26)それでもし,わたしたちが自分の思いを神のみ言葉で満たしておくなら,神の霊は聖書中のいろいろな点を思い起こさせ,それらをわたしたちが正しく適用できるようにさせます。それで,他の人々と真理について話し合う時,わたしたちが「良いたより」を誤り伝えるのではないかと恐れる必要はありません。わたしたちが自分の分を果たし,エホバに助けを求める時,神の霊がわたしたちを見捨てることはありません。―マタイ 10:18-20を参照してください。
5 区域内で好意的な反応が得られない時にも神の霊はわたしたちを助けます。祈りの態度で業を行なう時,聖霊は,昔神のしもべがどんなことに直面したか,業を続けるよう彼らを強めたものは何かということを思い起こさせます。答え応じない人々がどれ程不幸であるかを知れば,真理がいかに祝福であるかということをいっそう認識するようになります。神の霊は,イエス・キリストの弟子になることがいかに大きな特権であるかをわたしたちにはっきり理解させます。
6 そうです。聖霊の助けにより,何にも妨げられずに,宣べ伝えて弟子を作るようにとのイエス・キリストの命令に従うなら,わたしたちは成功を収めるでしょう。―マタイ 24:14; 28:19,20。
-
-
得られる聖書研究手引きを賢明に活用する王国宣教 1977 | 8月
-
-
得られる聖書研究手引きを賢明に活用する
1 百年以上にわたってエホバの地上の組織は幾百万もの人々が真理の正確な知識を得るのを助けるため出版物を用いてきました。これら多くの出版物の中には,厚手の書籍とポケット版の書籍があります。
2 「真理」の本が一般に配布されるようになったのは1968年のことでした。その時王国の良いたよりを他の人々と分かち合っていたエホバのしもべは百万人以上いました。これら大勢の人々は,その当時までに入手できた384ページの書籍により霊的に大いに助けられました。その時以降もわたしたちは年ごとの大会で厚手の書籍をさらに受け,その資料はわたしたちに霊的な益をもたらし,築き上げるものとなってきました。
それらを野外で用いる
3 最近真理に入ってきた方々はこれらの出版物を学ぶ機会を持たなかったかもしれません。それらの方々は得られる出版物を入手して読み,学べば益を受けられます。8月中これら厚手の書籍を,一冊または二冊組み合わせて野外で配布する時,際立たせたい点を一,二用意しておくことは大切です。
4 例えば詩篇 37篇8-11節に基づく会話するための話題を用いるとしましょう。もし「千年王国」の書籍を配布するなら,143ページ15節に言及して,神はご自分の王国により暴力や犯罪を一掃する目的を持っておられ,千年に及ぶ統治によりそれを成し遂げられることを示せるでしょう。「秘義」の本を用いるなら405ページ41節のふさわしい部分を読み,暴力や犯罪の時代に取って代わる,神の約束に基づく平和な時代を示すことができるでしょう。「偽ることができない」の書籍なら302と316ページにはうってつけの資料が出ています。
5 厚手の書籍を組み合わせたり,厚手の本にポケット版の本を添えて提供する場合,それぞれの本の特徴といったものについて簡潔にふれるのは良いことです。例えば,「偽ることができない」と「秘義」の本を提供するなら「この本は聖書全体の流れや主な教理に注目し,こちらの本は現代の出来事に関しなされていた預言にわたしたちの注意を引くものです。両方とも楽しくお読みになるでしょう」と述べることもできます。いずれの場合にも小冊子を添えるので,それを用いて効果的な再訪問を行なうことができます。伝えなければならない大切な音信を載せたこれらの書籍の配布に積極的であり,み名の賛美にあずかりましょう。
-