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火に耐える資材で建てていますか王国宣教 1984 | 4月
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人たちは「強くない者の弱いところ」を担うというエホバに対する愛の負い目を感じます。(ローマ 15:1; 13:8。使徒 20:35。ガラテア 6:10)彼らの親切で,愛ある努力はほめられるべきであり,エホバは祝福してこられました。しかしわたしたちはすべて,わたしたちの信仰を耐火性のものとならせる,クリスチャンとしての特質を培う必要性を認識すべきです。
5 耐火性にするための構想の大切な第一歩は個人研究です。エホバの特質,扱い方,態度,目的について読むことにより,エホバを一層よく知るようにしてください。イエスの生活や教えについて学び,神のお考えがあなたの生活を支配するようにしてイエスに見倣ってください。(ヨハネ 14:9-11)祈りによって絶えずエホバに助けを求めてください。(テサロニケ第一 5:17)自分の祈りに調和して行動し,エホバからの答えを敬意をもって受け入れ,生活に適用してください。将来,火のような試みが臨む時,あなたの信仰が圧倒されるどころか,精錬され,清められるのに気づかれることでしょう。
若い人々,不活発になっている人々,新しい人々を助ける
6 わたしたちの奉仕の務めの重要な分野の一つとして,神の言葉を用い,子供たちを訓練することと,関心を持つ人々が人格を作り変えるように助けることとがあります。最近,共に聖書研究をすることにより,不活発になっている人々の信仰を再び築く多くのりっぱな業がなされています。すべての人と研究する際に,わたしたちは,天的な知恵と霊的識別力をもって教え,訓練し,懲らしめを与えたいと思います。彼らが敬虔な特質,聖書の原則への忠節心や専心的な態度を培うように助けてください。彼らはキリストの真の弟子になる必要があります。「ものみの塔」があなたにとってどれほど助けになったかを知るよう,彼らを援助してください。彼らのクリスチャン人格が研究と訓練を通して向上すれば,火のような試みにも彼らが首尾よく耐えるのを見ることができるでしょう。神の助けにより,他の人たちが火に耐える特質を築くよう援助できることを知るのは何という喜びでしょう!
7 4月中わたしたちには「ものみの塔」の予約を1年間に対して1,800円の寄付で提供する喜びがあります。そのすばらしい価値や,わたしたちの生活に及ぼしてきた良い影響を認識しているなら,熱意を込めてあらゆる機会を活用し,他の人たちが読み始めるように励ますべきです。
8 パウロがコリント第一 3章9節で書いている通り,わたしたちは「耕されている神の畑,神の建物」です。それで,エホバがご自分の組織を通して設けておられる備えにふさわしい注意を払うことにより,エホバがわたしたちの中での建てる業を行なってくださるようにすべきです。終わりに近づけば近づくほど,わたしたちは圧力が増すのを感ずることができます。わたしたちは,それによってあきらめてしまったり,サタンのもたらしている熱で滅びてしまったりはしません。むしろ,火に耐える資材で建てていることを確かめて,防御を一層強いものへと賢明な仕方で築くのです。―ガラテア 6:9,10。
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わたしたちの教える能力を改善する ― 例えを効果的に用いることにより王国宣教 1984 | 4月
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わたしたちの教える能力を改善する ― 例えを効果的に用いることにより
1 教える業において,人々が神の言葉の霊的な真理を心の中でしっかりと捕らえるようどのように援助できますか。学んでいる率直な助言から益を得るよう一人一人をどのように助けることができますか。人々が霊的な事柄を深く黙想し,思いと心の中で動機づけられるようどのように援助できますか。一つの方法はこれです。すなわち,言葉による例えを効果的に用いる ― 物事を一層容易に理解できるようにする身近な例を用いる ― ことです。
イエスに見倣う
2 イエスは主要な教え手でした。イエスの教え方を綿密に調べてみると,イエスは,反対者たちを非難するため(マルコ 12:12,17),弟子たちに助言を与えるため(マタイ 18:1-6。ルカ 22:24-27。ヨハネ 13:3-17),ご自分の話を聴いている人々の態度を見定めるため(マタイ 13:10-15。ヨハネ 6:48-69),しばしば例えを用いられたことが分かります。しかし,イエスが例えを用いられた主な目的は,明らかに王国に関して教えるためでした。(マタイ 13:31-35)イエスの例えのあるものは非常に短い,わずか一つか二つの文章のものでした。もっと長い例えも用いられました。
3 例えば,ペテロがイエスに兄弟を何度許すべきか尋ねた時,イエスは直ちに答えを与えて,受けた害を数え続けるべきでなく,愛に富み,憐れみ深く,寛大であるべきことをペテロに助言されたでしょうか。そうではありません。むしろイエスは,王に対して多額の負債を持っていた奴隷についての簡潔な例えを述べられました。(マタイ 18:21-35)二つの行為を対照させることにより,教訓がはっきりとした仕方で際立ちました。そして結論は直接個人に適用させたものでした。この例えの効果はどのようなものでしたか。今日でも,寛大であるよう勧めているその力強い音信を読んで理解する時に,わたしたちの心は動かされます。―「崇拝において結ばれる」,135ページ9節参照。
実際的な提案
4 しかしどのようにして,例えを用いる点で技術と経験を身につけるのでしょうか。まず,「神権宣教学校案内書」の168-172ページにある「適切なたとえ」の部分の資料を復習してください。169ページ8節にはこう述べられています。「たとえは容易に思い浮かべうるものであるべきです。一時に,あまり多くの要素を述べてはなりません。また,明確で具体的なものであるべきです」。神権宣教学校の割り当てを準備する際,資料と聴衆とに適切な例えを考え出すよう十分に考慮することができます。
5 良い例えを用いる能力は,周囲の状況に毎日目ざとくあることによって得られます。例えば,非常に暑い日に,大きなグラスに入った冷たい一杯の水は何とさわやかなものでしょう! しかし,このさわやかさは,霊的な面でのどのような事柄をわたしたちに思い起こさせますか。エホバの憐れみ,わたしたちが他の人々のところに持って行く真理の水,兄弟たちとの貴重な交わりといった事柄ですか。
6 協会の出版物が例えをどのように用いているかに注意を払うことによって多くを学ぶことができ,必要に応じてそれらを有効にまねてみることができます。例えば,『永遠に生きる』の本の32,33ページには,道を間違えて地図を調べている人についての簡潔な例えがあります。その人が適切な指示を謙遜に受け入れる必要があることと,誠実な人々がエホバの指示を受け入れて自分の生活をエホバの言葉に合わせる必要があることとが比較されています。『永遠に生きる』の本の36ページでは,秩序立った宇宙が存在するために理知ある創造者をいかに必要とするかが,たらいの中で幾つかの部品をゆすっても肉ひき器ができないことでよく例えられています。簡潔な例えが最善であることを忘れないでください。イエスは,大きなことを説明するのに小さなことを,霊的に深い事柄を説明するのにやさしい事柄を用いられました。―マタイ 13:44; 23:24; 24:32,33。
7 注意を一言:例えが複雑だったり,下品だったり,状況に適していなかったりするなら,それを用いるべきではありません。しかし努力すれば,わたしたちは効果的な例えを用いる技術を開発することができます。例えは,神の言葉の深い真理を教えて,エホバに仕えるよう心の正直な人々を動かす際の助けになるのです。
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会話するための話題王国宣教 1984 | 4月
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会話するための話題
良い将来を形作ることができますか
1. 聖書は二種類の将来があることを預言している ― 詩編 37:9-11。
2. 良い将来を形作るため,聖書は助けになる。
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