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良い性質を養いなさいものみの塔 1958 | 6月15日
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27節は,この問題に対して,私たちに正しい忠告を与えています,『こういうわけだから,あなたがたは偽りを捨てて,おのおの隣り人に対して,真実を語りなさい。わたしたちは,お互いに肢体なのであるから。怒ることがあつても,罪を犯してはならない。憤つたままで,日が暮れるようであつてはならない。また悪魔に機会を与えてはいけない。』私たちは怒りを制御しなければならないのです。
正しい性質をつちかう
ヱホバの審判執行を目前にひかえたこの終りの時代に,正しい性質をつちかい保つことは私たちにとつて非常に重要なことです。というのは,これ以外のものは,ハルマゲドンを生き残ることをゆるされないからです。正しい性質を養うことはできます。それが可能であることを保証して私たちを励ますために,ヱホバは私たちが御自分の子に見習うようにと,御言葉の中に戒められています。『あなた方は,キリスト・イエスと同じ心を持ちなさい。』(ピリピ 2:5,新世)キリストの心を知るということは,キリストの考えや教えが書かれている聖なる記録を研究することです。イエスの心は,任命に対してぐちを言つたり不平をこぼすような心ではありませんでした。神の御心ならばどのようなことでもするということは,キリストの喜びでした。これこそ私たちがつちかうべき態度です。
ですから,私たちは,この世の利己的な型にならうことをやめ,神の善にして御旨にかなう全き御心をわきまえておられるキリストの心に似せて,自分の思いを変化させなければなりません。(ロマ 12:2,11,12)正確な知識を取りいれることにより,私たちは自分の思いの傾向を変化させ,正しい非利己的な動機を獲得して私たちの生活の原動力とします。祈りも必要です。それは私たちに力を与えます。ヱホバの活動力が働き出して神に奉仕しようという意志と能力を与えます。ヱホバの活動力が御言葉と共に私たちを変化させ,その新らしい人格が神の承認と祝福を得るようにするでしよう。
そのような変化は,新世社会を離れていても起り得ると考えるのは間違いです。新世社会と交わり,その諸活動に参加することが絶対に必要なのです。私たちは,新世社会と共に働き,会衆の諸集会や野外奉仕で兄弟たちと接することによつて,次第に円熟して行くのです。
私たちは,ヱホバの伝達の経路,すなわち『忠実にしてさとい奴隷』級から真理を学んでいることを常に記憶していなければなりません。(マタイ 24:45-47,新世)この経路と常に交わることによつて,私たちはヱホバの霊を受けるのです。正しい精神的傾向を保つには,すべての人がこらしめを必要とするため,私たちは時々同じ経路を通して叱責とこらしめを受けます。兄弟たちと愛のある交わりを行うことにより,良い態度を保持することができます。怒りや不平を心にいだいていて,なお良い性質を持つことは不可能なことです。そのような愚かなことをしてはなりません。私たちは『きをつけて,神の恵みからもれることがないように,また,苦い根がはえ出て,あなたがたを悩まし,それによつて多くの人が汚されることのないように』しなければなりません。(ヘブル 12:15,新口)組織内における地位やその他の理由によつて誇りを持つようなことが私たちの間であつてはなりません。そのような傾向に陥ることは,ヱホバの霊をいからせ,ひいては,少なくとも組織を通してのこらしめを受けることになり,悪くするとヱホバの刑執行者による滅びをこうむることになります。
この組織制度のすべての誇る者,またこの世と提携するすべての人々に対するヱホバの怒りは,間もなくハルマゲドンの破壊的な憤怒の中に現われます。神の怒りは,忠実な新世社会には注がれませんが,良い精神の傾向を随落させる社会はいかなるものであつても神のいかりをこうむるでしよう。ですから,そのようなことが起らないように絶えず警戒しなさい。そうすれば,あなたはヱホバの勝利に与ることができ,また,ヱホバがご自分の愛する御子の態度と同じ態度を持ちつづける人々のために与えられる光栄ある救いを享受することができます。『兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが,あなたがたの霊と共にあるように。』『あなたがたの霊と心とからだとを完全に守つて,わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに,責められるところのない者にして下さるように。』― ガラテヤ 6:18。テサロニケ前 5:23,新世。
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幸福な開拓者よりものみの塔 1958 | 6月15日
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幸福な開拓者より
ある開拓者の手紙: M夫人は,私と研究をはじめてから6週間以内に伝道をはじめられました。この婦人には3人のお子さんがありますが,研究の時にはこの子供さんたちもよく勉強します。次の訪間の時まで興味を持続させるため,私はいつものように全部の人に宿題を出します。3歳になる一番幼い坊やは,聖書の15の本の名前を暗記してしまいました。お母さんが野外奉仕に行く時も,この坊やはよろこんでついて行きますから,少しも問題が起きません。―英領ギアナ
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