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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
塔79 4/1 17–27ページ

信仰によって全き勝利を収める

「わたしたちは,私たちを愛してくださったかたによって,これらすべての事に全く勝利を収めているのです」― ローマ 8:37。

1 わたしたちが,とくに今の時代に苦難を予期するのはなぜですか。

イエスは弟子たちに言われました。「あなたがたが世のものであったなら,世は自らのものを好むことでしょう。ところが,あなたがたは世のものではなく,わたしが世から選び出したので,そのために世はあなたがたを憎むのです。奴隷はその主人より偉くはないと,わたしがあなたがたに言ったことばを覚えておきなさい。彼らがわたしを迫害したのであれば,あなたがたをも迫害するでしょう」。(ヨハネ 15:19,20)そういうわけでわたしたちは困難を予期しなければなりません。「事物の体制の終結」のときである現代においては特にそうです。―マタイ 24:3,9。

2 (イ)迫害に耐えている間も確信を抱いていられるのはなぜですか。(ロ)そのように耐えることからどんな益が得られますか。

2 わたしたちは迫害によって試みられるかもしれません。しかし神は,必要に応じて,それに耐えるための『普通を超えた力』を与えてくださるでしょう。わたしたちは「迫害されながらも,見捨てられているわけではなく,倒されながらも,滅ぼされているわけではありません」。(コリント第二 4:7-9)現代のエホバの証人は,このことをどれほどしばしば経験してきたことでしょう。迫害は,それに耐えるとき,非常に有益な結果をもたらします。迫害はクリスチャンの信仰に耐久性,力,確信,安定性を加え,それらはいわば『全能の神エホバの,試みられた試験ずみの忠実なしもべがここにおります』と大きな声で言っているかのように,その人の全人格を通して輝きます。イエスは迫害を受けることを喜びなさいと言っておられます。「義のために迫害されてきた人たちは幸いです。天の王国はその人たちのものだからです」― マタイ 5:10-12。

3 (イ)ペテロは迫害に関して,わたしたちにどんな励ましを与えていますか。(ペテロ第一 4:12-14もご覧ください)(ロ)エホバの証人は現代においてどんな試練を受けましたか。どんな結果を得ましたか。

3 使徒パウロも同様の見方をし,「信じているので,神の力によって保護され」ていたクリスチャンたちに次のように書きました。「このことをあなたがたは大いに喜んでいます。もっとも,現在しばらくの間,やむをえないことであるにしても,あなたがたはさまざまな試練によって憂え悲しんできました。でもそれは,火によって試されていながらも滅びてしまう金よりはるかに価値ある,あなたがたの信仰の試された質が,イエス・キリストの表わし示される時に,賛美と栄光と誉れのいわれとなるためなのです」。(ペテロ第一 1:5-7)現代のエホバの証人は依然「さまざまな試練によって憂え悲しんで」います。これらの試みが臨むのは,中立,国家主義,偶像崇拝的儀式などに関係した問題,あるいは信仰のない家族のメンバーや仕事仲間または級友などの反対があるためです。多くの人はこうした試みを実に立派に耐えてきました! 良い結果と報いを確信して前進するので,「神の力によって保護されて」きました。

4 わたしたちが『恐れない』ようにするためのどんな励ましがありますか。

4 主イエス・キリストは,スミルナの油そそがれたクリスチャンたちに次のように約束されました。「あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはならない。見よ,悪魔はあなたがたのうちのある者たちを次々に投獄するであろう。それは,あなたがたが十分に試されるため,また十日のあいだ患難に遭うためである。忠実であることを死に至るまでも示しなさい。そうすれば,命の冠をあなたに与えよう」。(啓示 2:10)「大群衆」の中の忠実を保つ人々も同様に,地上の楽園で永遠の命の「冠」をいただくことを楽しみにして待つことができます。―ヤコブ 1:12。

5 わたしたちが悪魔に抵抗して立つとき,どんな保証がありますか。

5 悪魔が神の王国に反対して「ほえるしし」のような恐ろしい形相を帯びても,もしわたしたちが冷静を保ち,油断なく見張っているなら,恐れる必要はありません。わたしたちは迫害と戦うときにひとりではありません。わたしたちは思い煩いをすべてエホバにゆだねるよう勧められています。『神はわたしたちを顧みてくださるからです』。「堅い信仰をもって[悪魔]に立ち向かいなさい。苦しみを忍ぶ点での同じことが,世にいるあなたがたの仲間の兄弟全体の中で成し遂げられているのを,あなたがたは知っているからです」― ペテロ第一 5:7-9。

『信仰を堅くもつ』

6,7 (イ)南アフリカの兄弟たちの行動は,テサロニケ第一 5章8,11節の立派な助言に従っていることをどのように示していますか。(ロ)エレミヤの預言はどのようにわたしたちの兄弟たちに対して成就してきましたか。

6 この言葉は,世界中にいる忠実を保つわたしたちの兄弟たちを,なんとよく言い表わしているのでしょう!『彼らの信仰の試された質』は,彼らを攻撃するときの悪魔の手段である試練や苦しみに対して霊的戦いの武器をもって戦うとき,さん然たる光を帯びます。世界の各地から寄せられる報告は,悪魔の反対が激化しつつあることを物語っています。アフリカでは,迫害と暴力の炎が依然として広がりつづけています。同大陸の南部にある一つの国は次のように報告しています。

「兄弟たちは多くの問題に立ち向かわねばなりませんでした。ある兄弟たちは殴打され,今年度中に少なくとも五人が殺されました。王国会館が焼き払われ,伝道者たちが散ったので,幾つかの会衆はなくなってしまいました。文書を焼かれた人たち,命を守るために逃げなければならなかった人たちもずいぶんいました。兄弟たちはできるかぎりの手を尽くして忠実に『良いたより』を他の人々に伝えてはいるものの,地域によってはもはや戸別伝道は不可能です。このような状態であるにもかかわらずエホバの民は信仰を堅持し,世の状態に悩まされている人々に引き続き慰めを与えています。忠実な証人たちは,集まる方法や,『良いたより』を他の人々と分かち合う手段を講じています。ある特別開拓者から来た手紙によると,『人々は「教会打倒,戦争促進」というスローガンを用いていますが,兄弟たちはエホバに対する深い信仰を示しています』」。

7 新政府がこの国の政権を受け継ぐ準備を進めていたので,兄弟たちに政党カードを強制的に買わせようとする努力はすでに行なわれていました。しかし報告は次のような確信に満ちた調子で結ばれています。「兄弟たちの信仰と忍耐は,『彼らはあなたを打ち負かすことはない。「わたしがあなたと共にいて……あなたを救い出すからである」と,エホバは仰せられる』という[1978年の]年句の真実さを,一点の疑問の余地もなく証明しています。―エレミヤ 1:19,新」。

8 (イ)マラウィの国境近くにはどんな状態が存在していますか。愛のある「羊飼いたち」はそれに対してどんなことを行ないましたか。(ロ)彼らは迫害を受けたときにそれを『忍ぶ』点で,どのように使徒たちに似ていましたか。(コリント第一 4:9,11-13)

8 モザンビークからの報告によると,マラウィから来た約1万2,000人の兄弟たちが,東側のマラウィとの国境に近いミランジという町の収容所に監禁されています。また3,000人から5,000人のモザンビーク人の兄弟たちが,その地域にある収容所に閉じ込められているとのことです。愛のある羊飼いのように,旅行する監督たちは諸会衆を強める訪問を続けています。(ペテロ第一 5:2,3)しかしそのうちの幾人かは逮捕されました。逮捕の原因の一部となったのは,排斥された背教者および証人の反抗的な子供たちの裏切り行為で,彼らは責任ある兄弟たちをモザンビーク解放戦線に自分から進んで密告したのです。報告の内容は次の通りです。

「ふたりの巡回監督は逮捕され,『再教育センター』に送られました。共産主義の教義でもって彼らを洗脳しようというわけです。ひとりは最近釈放されましたが,ずっと長い期間拘留されているもうひとりの巡回監督は,自分の経験に関する次のような報告を送ることに成功しました。

「『わたしたちは,両腕を水平に伸ばした形で杭にしばりつけられたため,十字架のように見えました。片方の手の指先からもう一方の手の指先まで,そしてついでに体も,ナイロンのロープできつくぐるぐる巻きにしばりつけられました。これもみな,わたしたちにエホバの律法を強制的に犯させんがためでした。そのために私とふたりの兄弟の腕はほとんどしびれてしまい,指の先まではれ上がりました。ロープを解かれたときの私の腕のはれ方はひどいもので,何を持つこともできませんでした。15日たった今ようやくペンを持つことができるようになりました』」。

9 どのようにすれば迫害されている兄弟たちを支えることができますか。それにはどんな保証がありますか。(ペテロ第一 5:10,11)

9 兄弟たちの苦難が増大していることを報告したあと,この巡回監督は,「どうぞ,わたしたちのことを忘れずに祈ってください」という言葉で報告を結んでいます。ですからわたしたちは,これらの忠実な兄弟たちのことをおぼえ,「祈りを聞かれる」偉大な方が,彼らをご自分の愛のうちにとどめ,ご自分のよしとされる時に,よしとされる方法で,彼らの重荷を解いてくださるということを心から確信し,彼らのために『神に祈ることに精を出し』ましょう。―ローマ 15:30-32。詩 65:2,新。

10 (イ)アフリカの中央部に住む兄弟たちは,フィリピ 1章27-29節に書かれていることを,どのように身をもって示しましたか。(ロ)将来を用心して,ヨシュア 1章8節にあるような忠告に従うことはなぜ重要ですか。

10 アフリカの中央部にある一つの国からは次のような報告が寄せられました。

「禁令にもかかわらず,エホバは昨年中豊かに祝福してくださいました。ある小さな町で41人の兄弟,姉妹そして子供たちのグループが,ある人の自宅で集会を開いているときに逮捕されました。姉妹と子供たちはすぐに釈放されましたが,25人の兄弟は禁止されている宗教を行なったという理由で,二か月から六か月の懲役刑を言い渡されました。刑務所作業班として外で働くときの兄弟たちの模範的な振る舞いは,土地の人全部に対する立派な証言となり,聖書の真理が日常生活にどのように影響するかを示しました。兄弟たちの行動は信頼できたので,彼らはしばしば特権を得ました。そして町長を含めいろいろな当局者が兄弟たちの行状をほめました。

「刑務所に入れられていた兄弟たちは,その二か月間はほとんど聖書文書を一冊も持たずに過ごしましたが,それでも『相互に励まし合う』ことをつづけました。兄弟たちは三つの監房に入れられていましたが,各監房で,毎日ひとりの兄弟が一つの聖句を考え出すことを割り当てられました。そしてグループの中の長老もしくは奉仕のしもべの先導により,全部の兄弟がその日の聖句に関して注解を述べます。また作業班として外に出ているときには,王国の歌を歌う機会がたくさんありました。この国では,刑務所の作業班は仕事をしながらよく歌を歌うからです。25人中,六か月の刑を言い渡された唯一の兄弟だった地域監督は,そのような信仰の試みを受ける前に,多くの聖句や歌を知っているとどのように大きな助けになるかを後で説明していました」。

11,12 (イ)ヘブライ 10章24,25節にあることに実際に専念するなら,信仰の試練に立ち向かう際にどのように大きな益になりますか。(ロ)詩篇 1篇は,迫害されている兄弟たちにどのように当てはまりますか。

11 禁令下にあるこの国の報告によると,王国伝道者の数は減少しましたが,その奉仕の質は向上しました。報告はつづきます。

「一つのことが非常に明確になりました。つまり良い霊的習慣を持ち,真理の価値を深く認識している人は,試練が臨んでもそれを固守することに問題はありませんが,『順調な時期』に集会を休み,野外奉仕に不定期で,ちょっとした問題で妥協するような人は,『火のような』試みを受けると倒れてしまう場合が少なくありません。禁令が出されてからというものは,行なわれている聖書研究の質が大幅に向上し,多くの人は急速な進歩をとげています。

「ある家族の中の六人の若い人たちは,禁令後に勉強をはじめましたが少しも恐れを示さず,家族の強い反対にもかかわらず,しっかりと立っています。彼らは最初から全部の集会に出席したので,急速に進歩する結果になりました。三人はもうバプテスマを受けており,もうひとりがバプテスマを目ざして準備しています。他の二人はバプテスマを目ざすと同時に結婚の手はずを整えています。エホバに対する彼らの信頼と勤勉な個人研究は,会衆内の他の人々の模範となっています」。

12 禁令下にあるこれらの忠実な人々は,「エホバの律法」を自分たちの喜びとしているために,引き続き豊かな祝福を受けています。エホバの業が禁止されているアフリカのさらに別の国で投獄されている証人たちから寄せられた一通の手紙は,そのことを裏づけています。

「ここでは絶え間なく拷問が行なわれています。わたしたちのグループからは九人の兄弟が別の監房に移され,五日間連続的に仕置きを受けました。夜中に起こされて打ちたたかれる兄弟たちもいます。仕置きは日ごとに激しさを増している様子です。食事は一日に一回です。それも彼らが持って来ることを忘れなければです。多くの苦難がふりかかってきますが,それらを克服することもしています。集会はなんとか工夫して開いています。……非常な用心が必要です。……きょうはこれだけにします。75人の兄弟からあいさつを送ります」。

どれほどひどい迫害を受けようと,これら貴重な人々は,『エホバは義なる者たちの道を観察しておられるが,よこしまな者たちの道自体は滅びる』という詩篇作者の言葉から慰めを得ることができるのです。―詩 1:1-6,新。

13 詩篇の他の詩歌に一致して,アフリカ北東部の兄弟たちはどんな決意を示しましたか。

13 アフリカの北東部からは,三か国で証人たちが逮捕されたという報告が入りました。そのうちの一つの国では,兄弟姉妹の5%が一時刑務所に入れられ,幾人かはいまだに投獄されています。かなりの人が拷問を受けていましたが,三人が殺されました。そしてほかに二人が死刑の宣告を受けているということです。ものみの塔協会の宣教者たちは,セーシェル諸島から出て行くように言われました。この広大な地域の中の,大多数の兄弟姉妹は忠実を保ってきました。そして試練はつづいていますから,エホバを避け所とすることを決意しています。(詩 34:7,8; 84:11,12; 94:17-23)中には全時間の伝道奉仕活動をつづけられる人たちもいます。そして全部の人が,自分たちのために世界中の兄弟たちによって祈りがささげられていることを感謝している,と言っています。

14 (イ)禁令下にある別の国からどんなすばらしい報告が寄せられましたか。(ロ)これらの兄弟たちの信仰は,聖書のどんな例を思い起こさせますか。(使徒 4:18,19; 5:28,29; 8:1後半,4)

14 では次に,別の大陸の一つの国に注意を向けてみましょう。この国でも兄弟たちは禁令下にあってすばらしい忠誠を示しています。最近次のような内容の報告が寄せられました。

「兄弟たちが王国の良いたよりの伝道をやめないことは,今年度の増加を見ればよくわかります。わたしたちは禁令以前の最高記録とほとんど変わらない数に達しました。新しい人が多数組織の中に入って来ており,禁令以来[わずか二年間に]1,788人の新しい人がバプテスマを受けました。こういうときであるのに100%以上の増加を報告した会衆もあります。兄弟たちは逮捕されるからといってちゅうちょしてはいません。

「活動が禁止されたとき,[ある]会衆には17人の伝道者がいましたが,現在その会衆は48人を報告しています。今年は10人がバプテスマを受けました。補助開拓を行なった伝道者は11人で,この中には会衆に二人しかいない長老も含まれています。四人の兄弟たちが逮捕されて14日間別々の監房に入れられましたが,そのことも,彼らの立派な活動とエホバへの奉仕に対する熱意に,何の影響も及ぼしませんでした。この国のこれらの兄弟や他の多くの兄弟たちの精神は,『良いたより』に対するパウロの熱意を思い起こさせます」― コリント第二 4:7,16-18。

この精神はまた,使徒 4章から8章に記述されている,新しく設立されたクリスチャン会衆の活動と熱意を思い起こさせないでしょうか。

15 (イ)わたしたちはこうした報告にどう反応すべきですか。(ロ)この点で祈りはどんな役を果たしますか。

15 世界には,エホバの証人が制限や禁止の下で耐えている国がほかにもたくさんありますが,それらの国からも同様の報告が寄せられています。わたしたちはそのような報告にどう反応すべきでしょうか。これらの報告はまず次のことを示す明白な証拠です。すなわち,「末の日」がわたしたちの上に臨んでおり,わたしたちが最も緊急な時代に生きているということ,そして信仰の試練の下で「しっかりと立」たねばならないということです。(イザヤ 2:2。エフェソス 6:15)わたしたちは,今もなお迫害に耐えている兄弟たちを守ってくださるようエホバに熱烈に祈りますが,同じように,わたしたち自身,わたしたちの家族,わたしたちの会衆 ― そうです,今でも真理の知識を得つつある新しい人たちすべて ― を,わたしたちの天の父が「邪悪な者」のあらゆるはかりごとから救い出してくださるよう,祈らねばなりません。―テサロニケ第一 1:2。マタイ 6:13。

16 (イ)忠節は,信仰によって勝利を収めることとどのようなかかわりを持っていますか。(ロ)他のどんな風潮が神の民を飲み込もうとしていますか。(ルカ 8:14と比較してください)

16 よく祈りを聞かれる方エホバは,世界の非常に多くの場所で広がりつづける激しい迫害の波に対して勝利を得るよう,東欧,東洋,アフリカ,中南米などにいるわたしたちの兄弟たちを強めて来られました。『彼らの試された信仰の質』は彼らの中に『忍耐を生み出し』,彼らは忠実を保つ者として,悪魔が偽り者であることを証明してきました。(ヨブ 1:9-12; 2:9,10; 27:5と比較してください。ヤコブ 5:10,11)しかし,地球上の他の部分,とりわけ繁栄している国々にはこれとは異なる種類の波 ― もっと油断のならない波 ― が,ひたひたと押し寄せています。それは,物質上の利得,快楽,娯楽,不道徳,『自分のことをすること』などを強調するこの世的な風潮です。悲しむべきことに,このサタン的風潮は,はっきりした迫害よりも多くの神の民を飲み込んでしまったようです。

17 (イ)わたしたちはどんな緊急性に常に目ざめていなければなりませんか。なぜですか。(マタイ 24:36-39と比較してください)(ロ)娯楽の時間の賢明な用い方について,どのようにすれば投獄されている兄弟たちの手本に見習えますか。(エフェソス 5:15,16)

17 わたしたちはこの「危機の時代」の緊急性に,そして実際にこの邪悪な体制の「終わりの日」に生きているという事実に,常に目ざめていなければなりません。(テモテ第二 3:1-5,13)あなたがこの記事を読んでおられる今も世界各地の幾百人ものクリスチャンの兄弟たちは投獄されているのです。その兄弟たちの唯一の娯楽は,もしあるとすれば,寒々とした刑務所の中庭を歩き,もしかして神の王国についてひとこと語る機会を得る程度のものです。このことは,より大きな自由を持つわたしたちにとって,自分の娯楽の時間の多くを,その兄弟たちが切に望んでいること,すなわち「この王国の良いたより」を他の人々に自由にふれ告げることに用いる,なんとよい励ましでしょう! 裕福な国に住むわたしたちが,週末を習慣的に快楽のために費やし,会衆や神への奉仕から離れてしまうほどこの世によって“柔弱”にされるべきでないことは言うまでもありません。事物の体制の終わりに関するイエスの偉大な預言の記述が,迫害の危険ではなく,この世的な事柄にふけって「心が押しひしがれ」る人々にとっての危険を警告することで終わっているのは,無意味なことではないのです。―ルカ 21:34-36。

18 (イ)わたしたちはどんな事態に急速に近づきつつあるようですか。(テサロニケ第二 1:6-8)(ロ)わたしたちはルカ 18章8節のイエスの質問に対し,どんな確信をもって答えることができますか

18 「エホバの日がまさに夜の盗人のように来ること」,「人びとが,『平和だ,安全だ』と言っているその時,突然の滅びが」臨むということを忘れないようにしましょう。(テサロニケ第一 5:2,3)世の諸国家がそのような状態に急速に近づきつつあることは明らかです。そしてまた迫害も,世界中のエホバの民をしだいに多く包囲しつつありますから,わたしたちは主がかつてなさった,「神は,日夜ご自分に向かって叫ぶその選ばれた者たちのためには……必ず公正が行なわれるようにしてくださらないでしょうか」という質問を投げかけざるを得ません。イエスは,「あなたがたに言いますが,彼らのために速やかに公正が行なわれるようにしてくださるのです」と答えておられます。あなたは,そのようになる,という信仰を抱いていますか。その信仰は必要です。なぜならイエスはこの文脈の中で,「人の子が到来する時,地上にほんとうの信仰を見いだすでしょうか」と言っておられるからです。―ルカ 18:7,8。

19 (イ)反対に直面するとき,わたしたちの決意はどのようなものであるべきですか。(ロ)わたしたちがゆるぎない信仰を示すとき,どんな結果がもたらされますか。

19 ではわたしたちは,この信仰のうちにしっかりと立つこと,そうです,「一つの霊のうちにしっかりと立ち,一つの魂をもって良いたよりの信仰のために相並んで奮闘し,いかなる点でも」敵対者たちのゆえに「恐れ驚いたりはし(ない)」ようにしましょう。(フィリピ 1:27,28)エホバがわたしたちの側にいて,後ろだてとなってくださっていることを,わたしたちは知っているのですから,使徒パウロに和して,「神がわたしたちの味方であるなら,だれがわたしたちに敵するでしょうか」と言うことができます。迫害の波であろうと,物質主義の波であろうと,「わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛からわたしたちを引き離し」得るものは何もないことを,わたしたちは確信できます。そのようなゆるぎない信仰,そしてその信仰に基づいた活動ゆえに,わたしたちはみな,『わたしたちを愛してくださったかたによって全き勝利を収め』るでしょう。―ローマ 8:31-39。

[18-21ページの図表]

全世界のエホバの証人の1978奉仕年度の報告

(製本した雑誌を参照)

[26ページの図版]

迫害も物質主義的な世も,神の証人たちの勝利の信仰を飲み込むことはできない

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