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支部の手紙王国宣教 1978 | 12月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
みなさんは,夏の間,日本の各地で一時的特別開拓者として働いた方々の励みある経験を聴きたいと思われませんか。104人の一時的特別開拓者と正規開拓者は,52のチームを構成して,223の町村で奉仕しましたが,この区域に住む158万の人々はまだ公式な証言を受けたことのない人たちでした。7月初めから9月末までの3か月間に,2万4,000冊以上の書籍と約10万冊の雑誌が配布され,1,200件以上の予約も得られました。これは本当に大きな証言になりました。岡山県の11町村で奉仕した姉妹たちは,合計6,212冊の雑誌を配布しました。島根県の5町村で奉仕した姉妹たちは有線放送を通じて奉仕を宣伝してもらったので人々の信頼を得ることができ,合計1,200冊の書籍,5,800冊の雑誌を配布しました。石川県の7町村で働いた兄弟たちは区域が農村だったので昼休みや夕方から晩の時間を家から家の奉仕にあて,人々の良い反応を得ることができました。滋賀県の3町村で奉仕した姉妹たちは3か月間,毎週各地の部落の公民館で公開講演を行ない,ある時には地元の青年20人が熱心に講演に耳を傾けました。3か月に及ぶ奉仕の結果,14か所に新しい群れが正式に設立されました。これらの区域に住む人々はあたかも,「マケドニアへ渡って来て,わたしたちを助けてください」とパウロに懇願した人のようでした。(使徒 16:9)一時的特別開拓者たちをエホバは本当に豊かに祝福してくださいました。
全日本の9月の野外奉仕報告も本当にすばらしいものとなりました。伝道者は4万5,723人の新最高数に達し,奉仕時間も146万2,000時間を超える新最高数でした。どんなに区域が回られていても関心を示す方々は引き続き見いだされています。わたしたち各自も少なくとも一つの家庭聖書研究を司会するよう努め,人々の救いに無私の関心を表わし続けてゆきましょう。このための最善の方法の一つは機会を捕らえて補助開拓を行なうことです。年末や正月の休みを利用してこのすばらしい奉仕に是非参加してみませんか。
愛と共に,日本支部で働く兄弟たち
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生きた信仰を表明する王国宣教 1978 | 12月
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生きた信仰を表明する
1 信仰という主題を論じた際,ヤコブは,「あなたは,ただひとりの神がおられることを信じているというのですね」と問いを発しました。それから彼は言いました。「なるほどそれはりっぱです。ですが,悪霊たちも信じておののいているのです」。(ヤコブ 2:19)ギリシャ語の「信じる」という言葉は,「信仰を置く」ということと同じです。―ヤコブ 2:23。
2 このように,悪霊たちはひとりの神がおられることを信じ,神を恐れてはいますが,神に従ってはきませんでした。同じようにわたしたちも,たとえ神を信じても,もし神に従わないなら,そのような「業を別にした信仰は無活動」なのです。(ヤコブ 2:20)わたしたちの信仰は,業によって完全にされたアブラハムの信仰のようでなければなりません。―ヤコブ 2:21,22。
信仰を表明する
3 1月中,わたしたちは野外奉仕における業によって自分の生きた信仰を表明したいと思います。わたしたちを助けるため,エホバは予約運動で用いるための効果的な手段を備えてくださいました。それは,「食卓に糧を備えることのできる本」という興味をそそる題の付いた1月8日号の「目ざめよ!」です。(「良いたよりを伝える」をご覧ください。)
4 良い意図を抱いていても,わたしたちは野外奉仕活動に不定期的になることがあり得ます。この落とし穴をどうしたら避けられるでしょうか。エホバに倣うことによってです。ヤコブは,エホバを「天の光の父」,『影の回転による変化もない』方として描いています。(ヤコブ 1:17)エホバは秩序のある神,不変で,信頼のおける神です。家庭や学校,世俗の仕事において物事を成し遂げるため,わたしたちは定期的な日課につき従います。物事の予定を立てることの知恵に疑問の余地はありません。わたしたちは野外における業によって自分の信仰を示すための時間をはっきりと組み込んだ毎週の予定を立てることにより,秩序正しいエホバの模範に倣うことができます。
5 例えば,1月中,週に3時間かそれ以上野外で奉仕できる,あるいは可能であれば補助開拓ができるような家族の予定を立ててみてはいかがですか。区域の人々を霊的に助けるため毎日平均してわずか2時間を費やすだけで補助開拓ができるのです。ひんぱんに補助開拓をする兄弟姉妹もあれば,毎月している人もいます。一兄弟は最近次のような手紙を協会に寄せてきました。「補助開拓をしてみて,野外奉仕に新たな認識を持てるようになりました。見いだされた関心をたぐるのに一層注意深くなりましたし,人々を助ける点でずっと効果的になりました。わたしにとって補助開拓は収穫の精神をより十分認識する上で本当に役立ちました」。―マタイ 9:35-38。
6 あなたはご家族と一緒に物事を行なう時間をもっと増やす必要を感じておられますか。では,家族全体で野外奉仕を共に楽しむよう取り決めてみてはいかがですか。神を恐れる親が活動している様を見る時,あなたのお子さんは,野外奉仕に参加している時ばかりでなく学校にいる時にも,自分の信仰を表明するよう助けられるでしょう。
率先する
7 ペテロは年長者たちが群れの模範となるよう勧めました。(ペテロ第一 5:3)1月中,長老や奉仕のしもべが野外奉仕で熱心に率先し,仲間の奉仕者たちと共に喜びを持って働くなら,会衆はその信仰に倣うことでしょう。ある長老が他の人たちと一緒に働いて時間が過ぎてしまったために一緒に働けないことを一姉妹にわびたところ,その姉妹はこう言いました。「いいですよ。わたしは兄弟が通りの向こうで働いておられるのを見ることができましたから,それで十分です」。長老団はすべての人が自分の信仰を宣言することに可能な限り十分にあずかることができるよう,会衆の野外奉仕活動を組織します。このようにしてわたしたちはふさわしい人々を捜し出し,その人々の命を救う助けとなるべくエホバに用いられるのです。1月は,エホバに対するわたしたち皆の生きた信仰が「業を行なう者」となるようわたしたちを動かし,結果として幸福をもたらすものであることを実証する優れた機会に恵まれているのです。―ヤコブ 1:25。
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言葉を塩で味つける王国宣教 1978 | 12月
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言葉を塩で味つける
1 「あなたがたの発することばを常に慈しみのあるもの,塩で味つけられたものとし,ひとりひとりにどのように答えるべきかがわかるようになりなさい」。(コロサイ 4:6)パウロのこの優れた助言はわたしたちがエホバとそのお目的について会話する際いつでも適用するものですが,特に年末年始の時期にこの勧めを適用できます。
2 一般的に言って,年末年始の時期は人々の気分が良いものであり,人々は宗教的な会話にいつもより幾分心を開くものです。次のような趣旨のことを会話に含めることによって人々がそのような気分でいる状態をよく活用することができます。「一年のこの時期には,多くの方々が特に宗教に関係した話題に関心を持たれるようです。わたしたちはこのことをうれしく思っています。聖書は真のキリスト教の基ですから,今は神の言葉を読むのに特に良い時です」。それから会話するための話題を聖書から続けて考慮し,提供に移ります。
3 わたしたちは,巧みであり,家の人の思いと心に訴えるような仕方で真理の音信を提供したいと思います。祝日に対する態度に関して個々の人々の気持ちを不必要に害するのは賢明ではありません。わたしたちがその事柄についてどう感じているのかを彼らから特に尋ねられたなら,事実どおりを敬意を込めて答えることができます。
4 祝日に関して質問が出されたり,忙しくて話せないものの家の人が関心を持っている様子であるなら,そのことを家から家の記録に書き留めておくべきです。その後わたしたちは準備し,祭日の時期が終わってから再び訪問してさらに証言できるでしょう。お客さんが来ていたりよそを訪問する用意をしていたりして人々が忙しいなら,証言を簡潔で要点を突いたものにするのが賢明です。
5 元日などの祝日に朝早く訪問すると,遅くまで寝ていたいと思っている人を邪魔することがよくあります。その日には家から家の活動をいつもより少し遅く始めるのが賢明ではありませんか。あるいは自分を迎えてくれることが分かっている人々をまず再訪問することから奉仕を始めるのが思いやりのあることだと感じられるかもしれません。区域にとって何が適しているか,あなたは決めることができるでしょう。わたしたちは良いたよりを家の人の心を引くような仕方で提供したい
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