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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
塔76 10/15 630–635ページ

確信を与える確かな根拠

1 エホバの民は,この世との関係について言えばどんな状態にありますか。

献身し,バプテスマを受けて神のしもべとなった人々は,その魂を神にゆだねました。彼らの現在,将来,全生活,そして神のきたるべき新秩序で生きる希望など,彼らが持っているものはすべて,彼らの今の状態や将来の状態はすべて,エホバの手中にあります。彼らは,この世の現体制の中で持っていたかもしれない「より幸福に生きる機会」または希望,あるいはこの体制が将来もたらすかもしれない何かを一切捨てて,事実上「背水の陣を敷きました」。

2 世の人々や,いわゆる“兄弟たち”の幾人かに嘲笑されても,パウロはどう考えましたか。

2 このことについて,主イエス・キリストの一使徒は,当時獄につながれたにもかかわらず,そしてまた嘲笑や反対のために彼のいわゆるクリスチャンの“兄弟たち”の幾人かが彼から離れていったにもかかわらず,次のように言いました。「わたしはこうした苦しみに遭っているのですが,わたしはそのことを恥じていません。わたしは自分が信じてきたかたを知っており,わたしが託したものを,そのかたがかの日まで守ってくださることができると確信しているからです」― テモテ第二 1:12。

3 エホバの「日」の来ること,そして自分たちが神の「休み」に入ることについて,クリスチャンはどんな確信を抱くことができますか。

3 「かの日」とは,クリスチャンたちが例外なく待ち望んでいる日のことで,神が地を清め,「天におけると同じように,地上においても」ご自分の意志を成し遂げられる時です。(マタイ 6:10)このことに関してわたしたちは神の言葉を有しています。この時は人類にとって確かに安堵の時,すなわち休みの時でしょう。その休みを享受することについてわたしたちはどんな確信が抱けますか。最も強い確信を抱くことができます。というのは聖書が,「神は……すべての作業を終って第七日に休まれた」と告げており,そして神は従順な者たちに,彼らがご自分の休みに入ることを約束しておられるからです。(創世 2:2,口。ヘブライ 4:1,4,9)わたしたちは本当にその約束を信じるでしょうか。

4 エジプトを出たとき,イスラエル人の前にどんな機会が置かれましたか。しかし彼らはそれについての神の言葉をどのように見ましたか。

4 イスラエル人は,エジプトでの奴隷状態から解放されたとき,神の休みに入るという約束,また約束の地で彼らが生きている間に,以前の奴隷状態と圧制から解かれたすばらしい休みを得るという約束を得ました。彼らは神が楽園のような状態に保っておられた一部の地で生活を楽しみます。(申命 11:11,12。創世 13:10)しかし大多数は,自分たちに対する神の言葉にひどく信仰を欠いていることを示しました。彼らは,エジプトに戻りたいと思うほどこの不信仰を表わしました。神の約束の言葉をもはや生きていないもの,死んだ約束,弱いもの,完全には実現させることのできないものと見ていました。

神の約束の確実さ

5,6 (イ)イスラエルに対する神の言葉が弱くなかったことを何が証明していますか。(ロ)なぜわたしたちは神の「休み」に入ることに関する神の言葉を全く信頼することができますか。

5 ヘブライ 4章12節に記録されているなじみ深い言葉は,使徒パウロがこのことと関連して書いたものでした。「神のことばは生きていて,力を及ぼし,どんなもろ刃の剣より鋭く,魂と霊,また関節とその骨髄を分けるまでに刺し通し,心の考えと意向とを見分けることができるのです」。

6 イスラエルに対するその言葉すなわち約束は死んだものでも,弱いものでもありませんでした。事実,信仰を働かせた少数の人は,確かに約束の地における地的「休み」に入りました。(民数 14:5-9,30。ヨシュア 14:6-10)今日においても同様に,わたしたちは義の新秩序における命についての神の貴重な約束を得ています。この「終わりの時」に住んでいる世代は,「大患難」を経験する世代であるという神の「ことば」を聞いています。(マタイ 24:34)信仰によって今神の「休み」に入ることができ,神のしもべの大群衆はその大患難を生き残って,次に来る新秩序に入ることができる,という約束の言葉を聞いています。(啓示 7:9-14)その「ことば」は生きていて,エホバが意図されたことすべてを成し遂げる力を持っています。失敗に終わることは決してありません。(イザヤ 55:10,11)なぜでしょうか。それを約束した神は生きておられ,ご自分の約束を成就すべく,絶えず綿密に事を運んでおられるからです。神は人間とは違い,眠っておられるのでもなく,その「ことば」の細かい部分を何かお忘れになるということもありません。(民数 23:19)確信をもってそう言えるのはなぜですか。

7,8 (イ)神の言葉の確実さについてわたしたちに一層の保証を与えるものを幾つか挙げなさい。(ロ)ペテロは当時におけるその確実さについてなんと言いましたか。

7 わたしたちは確実な証拠を持ってはいないでしょうか。わたしたちは幾百もの証拠を指摘することができます。歴史のみならず聖書にも,神の言葉の成就した例が豊富にあります。a そしてこの言葉に対する信仰,この言葉を自分の生活に当てはめること,このようにして神の備えに希望を置き,神の約束に信仰を置くことは,わたしたちの生活に良い影響を及ぼし,わたしたちを幸福にしたではありませんか。もしこの言葉から離れてこの世と歩みを共にするなら,わたしたちの将来はどうなるでしょうか。―マタイ 16:25,26。

8 神の言葉が信頼できる証拠について言えば,イエス,パウロ,それにペテロは,わたしたちが今論じていること,すなわちクリスチャンであると公言する人々の中に信仰を失う人たちがいる,ということを預言していました。その背教は,キリスト教世界の宗教制度の中にはっきりと見られます。(マタイ 13:38,39。使徒 20:29,30。テサロニケ第二 2:3。ペテロ第二 2:1-3)ペテロはまた,彼も彼の同労者も,巧みに考え出された作り話に従っているのではなく,目撃者の話に従っていること,そして当時でさえ彼ら,すなわち一世紀のクリスチャンたちは,単なる預言以上のものを持っていたことを指摘しました。実際の成就を目撃することにより,「預言のことばは」,彼らの眼前で「いっそう確かなものに」されました。―ペテロ第二 1:16-19。

9 わたしたちが神の預言の言葉に注意を注ぐことは,なぜ使徒たちにとって重要であったのと同じほど重要なことですか。

9 19世紀後の今日のわたしたちは,それよりもずっと多くの証拠を有しています。ペテロはこう結論します。「あなたがたが,夜があけて明けの明星が上るまで,暗い所に輝くともしびのように,心の中でそれに注意を向けているのはよいことです」。(ペテロ第二 1:19)神の言葉は,いつの時にもまして,わたしたちがより綿密な,心のこもった注意を注ぐだけの価値があります。というのは,神がその預言の言葉の中で言われている通り,わたしたちは世界が今多くの難問題を抱えているのを見ているからです。またわたしたちは,良いたよりが全地に広められ,幾百万という人々が集められて,「大患難」を生き残るあの「大群衆」を形成しているのを見てはいないでしょうか。

平衡の取れた見方を保つように注意する

10 (イ)神の言葉はわたしたちについてどんなことを示しますか。(ロ)このことに関してわたしたちはどんなことを自問できますか。

10 エホバの言葉に,わたしたちが今神の休みに入り,その中に入ったまま「大患難」を通過し,そのあとキリストの千年統治が地球を楽園に変える,とあれば,その言葉すなわち音信は真実です。神の言葉は本当に『もろ刃の剣のように鋭い』ものです。それはわたしたちがどんな考えを持ち,心にどんな意向を抱いているかをあらわにして,真のわたしたちを示します。わたしたちは,神を愛し,信頼し,そのみ言葉に全き信頼を寄せているがゆえに,エホバ神に奉仕しているでしょうか。それとも,他の人々の命にはほとんど関心を示さず,わたしたちが楽になるときとしてある特定の日の来るのを第一に求め,『良い事を行なうことに倦み疲れ』ているでしょうか。(ガラテア 6:9)わたしたちはエホバから頂いたもの,エホバの民との交わりから得たものすべてを感謝しているでしょうか。わたしたちが学んだ事柄は,家族生活を営む上で役立たなかったでしょうか。わたしたちは真理を知った結果として得た,現在の多くの真の友を愛していないでしょうか。―マルコ 10:29,30。

11 ある人々は,クリスチャンの歩む道についてどんな間違いをしている可能性がありますか。

11 神に奉仕してきた人の中には,特定の日または特定の年に何か起こる,という間違った考えに従って生活の計画を立てた人たちがいるかもしれません。そしてそういう理由から,さもなければ注意を払ったであろう事柄を延期したり,怠ったりしてきたかもしれません。しかしその人たちは,この事物の体制の終わりに関する聖書の警告の要点を捕えそこない,聖書の年代記述は明確な日を示すと考えていました。

12,13 イエスはルカ 21章34-36節の言葉を,どういう意味で言われたのではありませんか。

12 イエスご自身の言葉は,終わりに関する正しい態度について,どんなことを示しているでしょうか。それはある日を期待することですか。それとも何をすることですか。イエスはこう言われました。「食べ過ぎや飲み過ぎまた生活上の思い煩いなどのためあなたがたの心が押しひしがれ,その日が突然,わなのように急にあなたがたに臨むことがないよう,自分自身に注意を払いなさい。それは,全地の表に住むすべての者に臨むからです。それで,起きることが定まっているこれらのすべての事をのがれ,かつ人の子の前に立つことができるよう,常に祈願をしつつ,いつも目ざめていなさい」― ルカ 21:34-36。

13 わたしたちが自分で,終わりの日,と考えるある特定の日まで資力が続けばよいのだから,そのように経済面の事柄や世俗の事柄を調節すべきである,という意味でイエスはこう言われたのでしょうか。もし自分の家がひどく傷んでいるなら,もう数か月必要なだけなのだからと仮定して,放置しておくべきでしょうか。または,家族の中に特別の医療を受ける必要がありそうな人がいる場合に,『まあ,この事物の体制の終わりも間近いことだから,治療は受けないで置きましょう』と言うべきですか。イエスが勧めたのはそのような考え方ではありません。

14 (イ)イエスと使徒たちは,終わりの時について語ったとき,どんな態度を取ることをわたしたちに勧めましたか。(ロ)終わりが近いということは,クリスチャンたちがその生活様式を大きく変化させねばならないということですか。それともどういうことですか。

14 では,イエスと使徒たちは,終わりのしるしを油断なく見張ることや,「エホバの日の臨在を待ち,それをしっかりと思いに留める」ことについて話したとき,どういうつもりで話したのでしょうか。彼らはわたしたちに,その日は一瞬も遅れることなく,エホバの意図された時に必ず臨む,ということを確信させるつもりでした。ペテロの言葉によると,わたしたちはこのことに鼓舞されて,「聖なる行状と敬神の専念」とに励み,聖書の原則に従って生き,また王国の音信を熱心に宣べ伝えて,神に心を向けることが緊急に必要であることを人々に確信させなければなりません。(ペテロ第二 3:11,12)わたしたちは皆,神を崇拝する仕方を改善して,神との関係をより堅いものにすることができます。今までも最善を尽してきたでしょうし,その間に進歩してきたことでしょう。では終わりが非常に近いということは,わたしたちが自分の生活様式や神への奉仕の仕方を大きく変えなければならないということでしょうか。必ずしもそうではありません。しかしながら,聖書的に見て大いに改善を必要とする点はあるかもしれません。またもし,現体制内でのむなしい仕事から時間を買い取れるようなところがわたしたちの生活の中にあれば,それを買い取るべきです。この方法で多くの人は幾年にもわたり,全時間「開拓」奉仕の喜びを味わっています。わたしたちはだれでも,自分に何ができるかを調べてみることができます。―エフェソス 5:15,16。

15 もしある特定の日に終わりが来ると考えて自分の生活を調整した人がいるなら,その人は今どうすべきですか。

15 しかし,ある特定の日に照準を合わせて,自分や自分の家族に本当に必要な事柄など,わたしたちがクリスチャンとして普通に注意を払うような日常の事柄を怠るのは賢明ではありません。その「日」が来ても,クリスチャンは常に自分の責任をすべて果たさねばならない,という原則は変わらないことを,わたしたちは忘れかけているかもしれません。こういう考え方をしていなかったために失望している人がいるなら,その人は,自分の期待に背いて,あるいは自分を欺いて自分を落胆させたのが神の言葉ではなく,自分自身の理解が間違った根拠に基づいていたためであることを悟り,自分の見方を今調整することに注意を注がねばなりません。

16 もしあなたが全く誠実な気持ちである特定の日を非常に重要視していたなら,どんな慰めを見いだせますか。

16 一方,あなたはある日を非常に重要視し,感心にも時の緊急性と人々の聞く必要とに一層深い注意を払ってきた人であるとしましょう。そして今,一時的に,多少失望を感じているとしましょう。あなたは本当に敗者でしょうか。あなたは本当に傷ついているでしょうか。あなたは,そのように良心的に行動することにより得をし,益を得た,と言えるとわたしたちは思います。またあなたは,本当に円熟した,より穏当な見方ができるようにされました。―エフェソス 5:1-17。

17 イエスが裁くために「来る」正確な日を,わたしたちは前もって知らされないということは,どうして分かりますか。

17 終わりは全く不意に世界の上に臨む,と聖書は繰り返し告げています。使徒はこのことについて次のように述べています。「[裁きが行なわれる]エホバの日がまさに夜の盗人のように来ることを,あなたがた自身がよく知っているからです」。(テサロニケ第一 5:2)イエスは,真のクリスチャンたちが,『盗人が襲われるように』襲われることのないよう,当時の弟子たちにまで,そしてまた今日のわたしたちにこう言われました。「それゆえ,ずっと見張っていなさい。あなたがたは,自分たちの主がどの日に来るかを知らないからです」。そしてそのあと,「あなたがたも用意のできていることを示しなさい。あなたがたの思わぬ時刻に人の子は来るからです」と言われました。(マタイ 24:42-44)イエスのこうした明確な陳述は次のことを暗示しています。すなわち,キリストが裁きのために「来る」時は,それが実際に生ずる時まで,神のしもべたちに知らされることは決してないということです。実際,その時は,彼らにとって『考えられない』ように思えるときに臨むでしょう。―ルカ 12:39,40。

諸国民が多くの危機を“生き残っても”,それに欺かれてはならない

18 「大患難」が始まる前に,あらゆる場所のすべての国民が今にも餓死しそうな状態になると考えるべきではありませんが,なぜですか。

18 しかし,イエスが実際にどんなことについて警告されたかに注目してください。イエスの言葉は,「大患難」が近づくにつれ,あらゆる場所のあらゆる人々が飢餓状態に陥るような世界情勢が出現することを示してはいません。そうでなければ,どうしてイエスの弟子たちがその時に『食べ過ぎや飲み過ぎに押しひしがれる』危険があるでしょうか。またイエスが,大洪水前のノアの日の状態と,ソドムおよびゴモラの滅びる前のロトの日を例として用いておられることも忘れないようにしましょう。当時,人々の生活の仕方が普通の状態に見えたことを,イエスは示しておられます。彼らは,破滅が突如彼らを襲うその日まで,『飲んだり,食べたり,めとったり,嫁いだり,買ったり,売ったり,植えたり,建てたり』していました。―ルカ 17:26-30。

19 諸国民は,間に合わせ的なことをして事を運ぶことができるかもしれませんが,わたしたちは何を念頭に置いていますか。

19 ですからわたしたちは,「大患難」の必然的前兆として世界の諸体制が今にも停止しそうになる,あるいは事実上崩壊状態に達するのを予期してはいません。また,それらの体制が深刻な危機から明らかに立ち直るように見え,その明らかな回復の影響で神の裁きの日の到来が先に延びるかのように思えても,わたしたちは欺かれません。この体制が無限に続くものであるかのように,この世と共に“再建”に着手するようなことはしません。テサロニケ第一 5章3節の,霊感による使徒パウロの言葉によると,この世の人々は,「突然の滅びが,妊娠している女に苦しみの劇痛が臨むように,彼らに突如として臨み」,逃れる可能性が全く断たれてしまう直前に実際に,「平和だ,安全だ」と言います。

20,21 (イ)洪水前にもそうであったように,わたしたちは食べたり,飲んだり,建てたりなどしますが,その際にどんなことを避けねばなりませんか。(ロ)テサロニケ第一 5章4-6節の使徒パウロの言葉は,迫っているかの「日」の危険を逃れることについて,どのように警告していますか。(ハ)パウロは,目ざめていることの意味を,ローマ 13章11-14節でどのように示していますか。

20 食べたり,飲んだりすることも,めとったり,家族を育てたり,買ったり,売ったり,植えたり,建てたりするのは別に悪いことではありません。悪いのは,ノアやロトの日の人々がしたようにすることです。すなわち,そうした事柄に没頭するあまり神の目的と神の義の規準を見失い,生活の中で肉の事柄を第一にすることです。そうすることは霊的に眠りに落ち入ることです。その道とは反対に,使徒パウロはこう述べています。「しかし,兄弟たち,あなたがたはやみにいるのではありませんから,盗人たちに対するように,その日が不意にあなたがたを襲うことはありません。あなたがたはみな光の子であり,昼の子なのです。わたしたちは夜にもやみにも属していません。ですからわたしたちは,ほかの人びとのように眠ったままでいないようにしましょう。むしろ目ざめており,冷静さを保ちましょう」― テサロニケ第一 5:4-6。

21 目ざめている,そしてやみの子ではなくて光の子であることを証明する,とはどういうことかを示して,パウロはローマ 13章11-14節で次のように述べています。「あなたがたは時節を,すなわち今がすでに眠りから覚めるべき時であることを知っている……今や,わたしたちの救いは,わたしたちが信者になった時よりも近づいているのです。夜はずっとふけ,昼が近づきました。それゆえ,やみに属する業を捨て去り,光の武具を着けましょう。浮かれ騒ぎや酔酒,不義の関係や不品行,また闘争やねたみのうちを歩むのではなく,昼間のように正しく歩みましょう。そして,主イエス・キリストを身に着けなさい。肉の欲望のために前もって計画するようであってはなりません」。

22 わたしたちはその「日」の来る時を知らないからといって気をゆるめてよいでしょうか。

22 ですから,「大患難」がいつぼっ発するかも,神の子の千年統治がいつ始まるかも知らないからといって,そのために今日警戒している必要が少なくなるわけではありません。目ざめ,用心し,用意している必要は非常に増大します。もし正確な時を知っていたなら,わたしたちは気をゆるめ,その時が近くなったころに用意を始めればいい,という気になるかもしれません。しかし知らないなら,いつも用意していなければなりません。神の言葉である聖書の全趣旨,そして特に神のみ子の助言の趣意はそこにあります。

23 その「日」を待つ間何をすることに努めるよう,パウロは勧めていますか。

23 したがって使徒の次の助言は,わたしたちにぴったり当てはまります。「それゆえ,互いに慰め,互いに築き上げることを,あなたがたが現に行なっているとおりに続けてゆきなさい」。(テサロニケ第一 5:11)わたしたちは,「起きることが定まっているこれらのすべてのことを逃れ」させる道を歩むよう,兄弟たちだけでなく,会衆外の人々をも,あらゆる機会を利用して助けます。(ルカ 21:36)親であるなら,子供たちが親と共に目ざめていてよく見張っているように,霊的事柄の価値を認めまた用心深い点で優れた模範を彼らに示すことに努めます。

いよいよ固い確信を抱いて前進する

24 終わりの近いことについて言えば,年代に関する記述はわたしたちにとってどんな価値がありますか。

24 聖書の中で年代が記述されているのは,良い目的があるからこそです。その年代計算の示すところによると,わたしたちは人類史の6,000年の終わりにいます。この邪悪な事物の体制の上に神の不利な裁きが臨む時を示していないとはいえ,この年代上の事実は,残されている時が非常に短いことを確信し得る,わたしたちがすでに有する他の数多くの理由に今一つの理由を加えることは確かです。神の言葉は生きていて強力であり,わたしたちを義の新秩序に導き入れるという,神の言葉に対する強い確信の一つの根拠として,それらの理由に一層の支持を与えます。

25 わたしたちは確信できるしっかりした根拠を有しているので,どんな態度を取りますか。

25 ですからわたしたちは,神のために,神のみ子のために,真理と義のために,そして命そのもののために常に目ざめていて,霊的に生きており活動していることを日ごとに示すようにしましょう。そうすればわたしたちは,起きることが定まっているこれらすべての事を首尾よく逃れることができるでしょう。真理の神であられるエホバ神は,わたしたちに厳粛な「ことば」を賜いました。「彼に信仰をおく者はだれも失望させられない」のです。(ローマ 10:11)どうかエホバとみ子があなたを豊かに祝福されますように。そしてあなたが今,また将来永久に,忠実な奉仕を続けられますように。

[脚注]

a ニューヨーク・ブルックリンのものみの塔聖書冊子協会発行(1963年)「聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です」(英文)の343-346ページをご覧ください。これには歴史の上で成就した神の多くの預言が列挙されています。

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