ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 驚くべきイルカの習性
    目ざめよ! 1979 | 8月8日
    • な氷水の中で常温を保てる能力です。なぜそのようなことができるのでしょうか。イルカには,休んでいるときでさえ,いつもといっていいほど動き続ける能力があります。水面近くでゆったりとくつろいでいる時も,寝ているように見える時も,イルカは時折水から頭を出して,強力な尾で水をかきながら前進します。そうすることにより,呼吸ができるだけでなく,必要な熱を発生させることができるのです。しかし,この貴重な熱も,イルカの体に組み込まれている他の二つの特性がなかったなら,すぐに逃げてしまうことでしょう。その特性とは,絶縁体となる厚さ2㌢の脂肪の層と,皮膚の表面に流れる血液を抑止するイルカの能力です。

      それだけでなく,イルカは,その巨体や猛烈なスピードにもかかわらず,驚くべき方法で,水中の障害物を避けることができます。それにはこの動物の優れた視力が一役買っています。しかし,深海の暗闇の中で移動したり獲物を見いだしたりするイルカの特殊技能は,鋭い視力では説明がつきません。

      イルカに元来備わっている水中探知機つまり反響位置決定装置も,このほ乳動物が障害物を避ける助けになっているという証拠があります。高周波で一連のピューという音やカチッという音を放ち,それが何かに当たったしるしとして届いた反響音を分析することにより,距離と,その反響音の原因となっている障害物の性質を確かめることができるのです。この動物には嗅覚器官が備わっておらず,においで獲物を見つけることができないので,この水中探知装置は生きてゆくのに必要不可欠なものです。実験で一時的に視力を奪われたときでさえ,イルカは同じ大きさの二種類の魚を正確に識別し,食べたい方の魚を捕まえることができました。反響音を分析するイルカの能力は非常に絶妙なものであるため,大きさは同じでも比重の異なる金属物質を識別することができました。そのすべてを目を閉じたまま行なったのです。

      前述の実験期間中,研究者たちは,イルカが人間の命令にすぐに従うことを学べることに驚嘆させられました。このほ乳動物が優れた学習能力をもっており,多種多様な音を発するため,イルカは話をするかどうかということが問題になりました。

      イルカは話をすることができるか

      この問題に対する科学者たちの答えは様々です。イルカに声帯はありませんが,様々な音を出すことができます。ジョン・リリー博士によれば,人間の話をまねることもできるそうです。人間が将来イルカと意思の疎通を図れるようになるとして,この発見を非常に高く評価する人々がいます。しかし,この新事実に対して正しい見方を保つのは良いことです。J・J・バーロイ,J・P・エアハルト共著の「私たちの友イルカ」の中には,イルカの模倣能力は,オウムに比してかなり見劣りがすると記されています。

      では,イルカの放つ様々な音についてはどうでしょうか。その音は,イルカが,少なくとも同族の他の動物と知的な交流ができるということを示していますか。多くの学者はそう考えています。しかし,様々な学説が入り乱れる時期には,楽観的な傾向のある報告を評価するに際して平衡を保つことが必要です。イルカが放つと科学者の述べる15の信号については広く知られています。しかし,この信号の数が,他の生物の発する信号の数をかなり下回ることを知る人はほとんどいません。例えば,豚の発する音の数は32で,キツネから放たれる音の数は38です。イルカの15の信号に関して,著者バーロイとエアハルトは,「その意味を正確に理解することは到底できない」と率直に認めています。なぜでしょうか。「信号と特定な行動との関係を確証することができていない」からです。イルカの意思伝達に関するあらゆる研究にもかかわらず,二人はさらに次のように述べています。「イルカが,二語から成る正真正銘の文を作れるという証拠はない」。

      最近行なわれた英国放送協会のワールド・サービスのインタビューの中で,大英博物館の海生ほ乳動物の管理者は,イルカが知的な交流を行なえるという説に対する強力な反論を展開しました。営利的なマグロ漁が行なわれた間に,イルカが大量に捕獲された事件(水揚げされたマグロ十匹につき一匹のイルカが殺されたと推定されている)をふまえ,その管理者は次のように述べました。「『船のスクリューに似た音には近付くな……そこから十分離れていろ』ということをイルカ同士で連絡できたとすれば,それほど大量のイルカが捕獲されるはずはない」。

      イルカの将来についてはどうでしょうか。19世紀以上前に弟子ヤコブは次のように記しました。「人間は,あらゆる種類の……海の生き物をならして従わせますし,実際従わせてきました」。(ヤコブ 3:7)これはイルカにも適用されるに違いありません。誘導弾のノーズコーンのような貴重な物を海底から回収するためにイルカが用いられたということを何かで読んだことがあるかもしれません。イルカに海岸のパトロールをさせたり,サメに襲われないように泳いでいる人を守らせようとする案もあります。それが実現するかどうかはまだ分かりません。しかし,聖書は,動物の命が至るところで尊重される時がくることを指摘していますから,わたしたち人間は,驚くべき習性のイルカをも含め,周囲のすばらしい動物について一層よく知ることができるに相違ありません。

  • 中国料理の味をおぼえる
    目ざめよ! 1979 | 8月8日
    • 中国料理の味をおぼえる

      “肉とじゃがいも”ばかりを食べる男。私はいつもその部類の人間でした。レストランへ行っても,子供のころからよく食べている料理ばかり注文していました。ところがある日のこと,中国風の料理をぜひ食べてみるようにと勧められ,それが意外においしいことを発見したのです。

      私の選んだ料理は肉のトウガラシ煮でした。主な材料と言えば牛肉とアマトウガラシと玉ねぎですから,特に外国風のものではありません。ですからなぜこれが中国料理なのだろうと思われる方もいるでしょう。メニューに出ている幾品かの広東料理を作った親切な料理人に,私も同じことを尋ねてみました。

      中国料理の講習

      その料理人はこのように説明しました。「中国料理ではよく肉と野菜を一緒に料理します。肉の風味が野菜に移り,野菜は肉を飾ります。それから,中国料理ではナイフやフォークでなくて,はしを使って食べますから,材料は一口大に切っておきます。

      「味付けがおいしいのも中国料理の特徴です。肉のトウガラシ煮を作るときには,牛肉(腹部肉のほうが良い)をまず細長く切り,お酒としょうゆと砂糖で作ったつけ汁に浸しておきます。これをかき混ぜながらいためて,少し火が通った程度でなべから取り出します。それから,刻んだ新鮮

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする