ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 蚊 ― 安眠を妨げる害虫?
    目ざめよ! 1976 | 9月22日
    • はありません。でも,皆さんは第一に,この生物はなぜ人間を悩ますのだろうかと思われるでしょう。事実,次のような質問が生じるかもしれません。

      人間はなぜそれほど魅力的なのか

      研究者の出した結論によると,人体のぬくもりと人間の皮膚の湿気とが蚊を引きつける要素となっています。人間の汗や息の中の乳酸,また人間や動物の吐き出す炭酸ガスも蚊を引き寄せるのかもしれません。事実,人間の体内の分秘液に含まれているアミノ酸やホルモンが蚊を引き寄せるとも考えられます。こうした事柄に関しては,息でも止めないかぎり手のほどこしようがありません。

      雌の蚊が大抵,男性をより魅力的と感じているという事実は,女性にとって少しは慰めとなることでしょう。その点で,これらのこん虫には,何人かいる中で最も“魅力的な”人を襲う習性があります。それで,仲間が事実上“むさぼり食われて”いる間,あなたは難を逃れることができます。もちろん,この魅力は美しさや器量の良さとは無関係です。それでは,この危険な蚊に気に入られないからといって,一体だれが失望するでしょうか。

      雌の蚊はどのように“刺す”か

      恐らくあなたも蚊に刺されたことがあるでしょう。ではそれがどのようにして起こるかを知る資格があります。かゆみの原因となるのは,人間の口のように開いたり閉じたりする口ではありません。正確に言えば,苦痛を引き起こすのは雌の蚊の口先です。口先きは主に六本の錐状体,つまり六本の微細なみぞに仕組まれている針状のランセットから成っています。もっと詳しく言えば,一対の錐状体は大顎,他の一対は小顎,一個は上唇,そして残りの一個はだ液のための通路をもつランセット状のものです。これらの錐状体は,使用されていないときには下唇で覆われており,下唇は雌の蚊が“だれかを攻撃しよう”と決意したらすぐに邪魔にならないところへ移動します。雌は武装した吻を人に突き刺しますが,敏感な箇所を刺されるのでない限り,人は傷に気が付くことさえありません。なぜなら,その“婦人”は即座に効き目を現わす麻酔剤を打つからです。

      蚊が吻を刺し終えると,蚊のだ液が傷の中へ流れ込みます。だ液が人の血液を薄め,凝結するのを防ぐので,上唇のみぞから血液を吸うことは,ちょうど人がストローからソーダ水を吸うように訳のないことです。この一飲みを終えると,“婦人”は“針”を抜き,すっかり満足して,恐らく血液で自分の体重の三,四倍もの重さになって飛び去ります。蚊に刺された人は知らないうちに,蚊の繁殖に貢献したことになります。雌の蚊は体内で卵を発育させるのに人の血を必要としているからです。

      人間や動物を襲うのは雌の蚊だけですから,雄に対してはより友好的な態度をとることができるでしょう。雄の食物は植物のみつです。実のところ雌の蚊の場合も,そうした汁が主食なのですが,むずがゆいみみずばれを残す蚊に遭った後など,それを疑いたくなるかもしれません。

      敵と戦う

      安眠を妨げる害虫から身を守るために,熱帯地方に住む人々は,多くの場合蚊帳の中で寝ます。また,蚊が媒介する病気を予防するために他の様々な手段がとられています。黄熱を予防する一つの方法はワクチンの使用です。マラリアの予防策としては,殺虫剤の使用から,沼地の排水や,蚊の繁殖地域に化学薬品や油を散布することなどがあります。水面に油の薄い層ができると,幼虫は呼吸できなくなります。それは水面から空気が得られなくなるからです。

      フィラリア病の予防は,主として駆虫剤や殺虫剤の使用に依存しています。人々は沼地の排水を行なったり,田畑や森林など広大な地域に殺虫剤を散布したりして蚊と戦ってきました。個人的にも蚊の侵入を防ごうとして,家庭で殺虫剤を散布します。

      駆虫剤はどのように作用しますか。蚊を引きつけるのは,人の周囲に漂う,湿気や炭酸ガスを含む暖かい空気です。触角にある感覚毛がその空気の流れを発見し,やがて蚊は人の居どころを突き止めます。しかし,駆虫剤は大抵雌の蚊を撃退します。というのは駆虫剤は,“触角”にある湿気のセンサが正常に働くのを妨げるからです。蚊は,どうやら目的を達成しそこなったと考えてほかの場所へ飛んで行きます。

      カナダのウェスタン・オンタリオ大学のW・A・ブラウン博士が行なった実験は,蚊に関する限り,着用する衣服の種類が人の“魅力”に影響を及ぼすことを指摘しています。アレン・ランキンはこう記しています。「ブラウン博士は実験で,白い衣服にとまる蚊は暗色の衣服にとまる蚊の十分の一であることを発見した。一般に,明るい色ほど引き寄せた蚊は少なかった。最も好まれない織物は冷光を発するしゅすである」。―「動物界の驚異と神秘」

      蚊は少しは役に立つか

      これは適切な質問です。多くの人は,「いいえ,蚊は全く役に立ちません」と言うでしょう。しかし,植物の汁を食用としている雄の蚊が,ある種の野生の花の授粉に一役かっていると述べる研究者たちもいます。また,蚊は,ある種の動物,鳥,他のこん虫,さらには魚の重要な食糧源となっているとも言われています。

      すべての蚊が危険な悪者であるわけではありません。これらのこん虫がやっかい者であるとはいえ,確かに役に立っている面もあるのです。たとえあなたが蚊を安眠を妨げる害虫とみなすとしても,少なくともすべての蚊を恐れる必要はありません。

  • 彼はだれですか
    目ざめよ! 1976 | 9月22日
    • 彼はだれですか

      ● 聖書中の「だれ」という言葉の用法には,しばしば,人の名前を尋ねる質問以上のことが含まれています。これは,多くの聖句の中によく示されています。

      例えばナバルという男は,腹を立ててダビデの使者を追い返した際,このように述べました。「ダビデとはだれか。エッサイの子とはだれか。このごろは,主人を捨てて逃げるしもべが多い」。(サムエル前 25:10,口)ナバルはダビデをよく知っていましたから,ダビデがだれであるかを尋ねていた訳ではありません。むしろ,『彼は自分をだれだと思っているのか』,あるいは,『ダビデはわたしが好意を示さねばならないほどの人物なのか』と尋ねていたのです。

      ナオミはある時,ルツに対して,「わたしの娘よ,あなたはだれなのですか」と聞きました。(ルツ 3:16,新)暗がりの中で,ナオミはそれがルツだと分からなかったのかもしれません。しかし,別の面から考えるなら,ルツを買い戻す者であるボアズに関連して考えられる,彼女の新しい立場について尋ねていたのかもしれません。

      ダビデがたて琴を弾く者として宮廷で仕えるようになった後,サウル王はアブネルに,「この若者はだれの子か」と尋ねました。(サムエル前 17:55,口)この質問の趣旨について,C・F・カイルおよびF・D・デーリッチによる注釈書は次のように述べています。「彼が知りたかったのは,ダビデの父親の名前だけではなかった。すばらしい手柄を立てた,勇敢な若者の父親が,実際にどのような人物かを知りたかったのである。また,サウルがそのように尋ねたのは,ゴリアテを倒したほうびとして,約束通りダビデの家の税を免除するためだけではなく(25節),息子の勇気と大胆さからその父親にも同様の性質があると判断し,できるものならそのような男を召し抱えようと考えたからである。確かにダビデは,『あなたのしもべ,ベツレヘムびとエッサイの子です』と答えただけだった。しかし,18章1節(口)の,『ダビデがサウルに語り終えた時』という表現から,サウルがダビデの家族に関してさらに話をしたのは明らかである。その言葉には,会話が長引いたことが暗示されている」。

      上記の例から明らかなように,「だれ」という表現には,単に名前だけでなく,その人がどんな人で,どんな評判を得ているかという疑問が含まれている場合があります。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする