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神権宣教学校の教育から益を得る
校 第26課 170ページ–173ページ 4節

第26課

資料に基づく論理的な発展

何をする必要があるか

種々の考えが相互にどう関係しているか,また導く結論や達成したい目標とどう関係しているかがはっきり分かるように資料を配列する。

なぜ重要か

情報が論理的に提出されれば,聴く人にとっては,理解しやすく,受け入れやすく,記憶しやすくなる。

資料を論理的にまとめるには,まず何らかの目標を銘記しておく必要があります。あなたの目標は,何かの信条,態度,特質,行動,生き方といった,特定の論題について他の人に情報を単に伝えることですか。ある考えの正しさ,あるいは誤りを証明しようと思っていますか。何かの物事に対する認識を深めさせ,行動意欲を起こさせることを目指していますか。相手が個人であっても大勢の聴衆であっても,資料を効果的に提出するためには,聴く人がその論題についてすでにどんなことを知っているか,またそれに対してどんな態度を取っているかを考慮する必要があります。そのようにしてから,目標達成に役立つように資料の全体的な並べ方を考えてください。

ダマスカスでのサウロ(パウロ)の宣教に関して,使徒 9章22節は,「これがキリストであることを論証して,ダマスカスに住むユダヤ人たちをろうばいさせるのであった」と伝えています。その論証には,どんなことが含まれていたでしょうか。パウロが後にアンティオキアやテサロニケで行なった宣教の記録を読むと分かります。パウロはまず,ユダヤ人がヘブライ語聖書を受け入れていたこと,またメシアに関してそこに書いてある事柄を信じると公言していたことをよりどころとしました。そして,ヘブライ語聖書から,メシアの生涯と宣教を扱った箇所を選びました。それらの箇所を引用し,それをイエスに関連して実際に起きた事柄と比較しました。最後に,明白な結論,すなわちイエスこそキリストつまりメシアであるという点を示したのです。(使徒 13:16-41; 17:2,3)あなたも聖書の真理を論理的に提出すれば,他の人たちは納得することでしょう。

話を組み立てる。資料は様々な方法で論理的に配列することができます。複数の方法を組み合わせて用いるほうがよいと思えば,そうすることもできます。その可能性を幾つか考えてみましょう。

項目別の配列。これは,資料を幾つかの部分に分け,各部分が話の目標達成に役立つようにまとめることです。それぞれの部分が,論題を理解するのに大切な要点かもしれません。また,何かの正しさ,あるいは誤りを証明する明確な論議かもしれません。論題と関連のあるものでも,聴く人々や話の目標によっては,何らかの点を付け加えたり削除したりすることもあります。

項目別の配列の一例を考えましょう。神のお名前に関する短い話には,(1)神を名前で知ることが重要なのはなぜか,(2)神のお名前は何か,(3)そのお名前をどのように敬うことができるか,という点が含まれるでしょう。

資料の項目別の配列については,「忠実で思慮深い奴隷」が家庭聖書研究用に企画した種々の出版物を調べれば,多くの点を学べます。(マタ 24:45)それらの出版物には,普通,研究生が聖書の基本的な真理を総合的に把握するのに役立つ数々の論題や項目が含まれています。大きめの出版物には,各章を幾つかに分ける副見出しが用いられています。各項目は,研究生をその後に続く資料に備えさせ,全体像を形作ることに役立っています。

原因と結果。ある原因によってどんな結果が生じたかを論じるのも,情報を論理的に提出する一つの方法です。

グループでも個人でも,今行なっていることやこれから行なおうとしている事柄の結果を慎重に考える必要のある人たちに話す場合には,上記の取り組み方が効果的かもしれません。箴言 7章には,そのよい例があります。「心の欠けた」(原因)無経験な若者がどのように売春婦と関係を持って苦い結末に至るか(結果)を生き生きと描写しています。―箴 7:7。

強調したい点を目立たせるために,エホバの道を歩まない人が経験する悪い結果と,エホバに聴き従う人が経験する良い結果とを対照的に示せるかもしれません。イスラエル国民が約束の地に入る前,モーセはエホバの霊に促されて,そのような対照を示す話をしました。―申 28章。

時には,論議の初めに一つの事態(結果)を明らかにし,その後それをもたらした種々の要素(原因)を提示するほうがよいこともあります。これはしばしば,問題と解決策という形を取ります。

問題と解決策。野外宣教で,人々に関心のある問題について話し,満足のゆく解決策のあることを示せば,聴きたいという気持ちになるかもしれません。問題はこちらから提起することも,相手が持ち出すこともあるでしょう。

その種の問題としては,人が年老いて死ぬこと,犯罪の横行,広範に見られる不公正などがあるでしょう。そのような問題があることを長々と話す必要はありません。そのことは明らかだからです。初めにその問題に軽く触れ,そのあと聖書が述べている解決策を示しましょう。

他方,ひとり親が直面する難題,重い病気による失意,他から冷たくあしらわれる辛さなど,いたって個人的な問題もあるでしょう。最善の成果を得るには,まず良い聴き手にならなければなりません。聖書はそれらすべての問題に関して価値ある情報を提供しています。とはいえ,それを活用するには,識別力が必要です。話し合いが実際に相手の益になるには,現実的でなければなりません。あなたが話しているのは恒久的な解決策なのか,短期的な救済策なのか,それとも,この事物の体制下では変わらない状況にどう対処するかということなのかをはっきりさせましょう。いずれにせよ,あなたの述べる聖書的な論議が,そこから導き出す結論の十分な裏づけとなるようにするのです。そうしなければ相手は,あなたの示す解決策が論理的であるとは決して思わないでしょう。

年代順。時間的な順番に並べるとよい資料もあります。たとえば,出エジプト記にある十の災厄は,起きた順に並べられています。使徒パウロはヘブライ 11章で模範的な信仰の男女の名を挙げていますが,これも年代順になっています。

過去の出来事を年代順に述べると,聴衆はある状況がどのように進展したかを理解しやすいでしょう。これは,現代の歴史にも聖書時代の出来事にも当てはまります。ですから,年代順に述べる方法を,原因と結果を論じる方法と組み合わせることもできます。将来に起きるとして聖書に示されている事柄を概説するときは,時の順に述べるのが,聴衆にとって最も聞きやすく,記憶しやすいでしょう。

年代順に述べる方法を用いるとしても,必ずしも最も古いものから始める必要はありません。場合によっては,話の出だしに物語の山場を持ってくるほうが効果的かもしれません。たとえば,だれかの経験を話すときには,神に対するその人の忠誠が試みられた時のことから述べてもよいでしょう。話のその部分で関心を起こさせてから,そこに至った詳しいいきさつを時の順に述べることができるでしょう。

適切な資料だけを用いる。資料をどのようにまとめるにしても,適切なものだけを用いるよう注意してください。その選択は,話の主題によって違ってくるはずです。どんな人が聴衆かも考慮してください。ある聴衆にとっては肝要な点も,別のグループには不要かもしれません。また,どの資料も話の目標に貢献できるようにしなければなりません。さもないと,興味深い話にはなっても,効果性は失われるかもしれません。

調査を行なうと,論題に関係のある興味深い資料がたくさん見つかるかもしれません。そのうちどれほどを用いたらよいでしょうか。聴衆を圧倒するほど資料が多いと,話の目的は達成されないでしょう。多くの考えを矢継ぎ早に話すよりも,二,三の主な考えを十分に発展させるほうが記憶しやすいのです。これは,興味深い付随的な情報を含めてはならないという意味ではありません。しかし,それによって目標があいまいになってはなりません。聖書のマルコ 7章3,4節やヨハネ 4章1-3,7-9節に,そのような細かな点が思慮深く含められていることに注目してください。

話の中で一つの点から次の点へと移るときには,聴衆が考えの脈絡をつかめなくなるほど唐突にならないように気をつけてください。幾つかの考えがまとまって効果を発揮するには,話し手が考えと考えの橋渡しをする必要があるでしょう。文の中の一つの句が橋渡しとなることもあれば,考えと考えの関係を示す文全体がその役目を果たすこともあります。多くの言語では,新たな考えとその前の事柄との関係を示すのに,簡単なつなぎの語や句が用いられます。

適切な資料だけを用い,それを論理的な順序で配列することは,話の目標の達成に寄与します。

こう自問しましょう

  • この話の目標は何だろうか。

  • 各要点とその目標の関係ははっきりしているだろうか。

  • 資料は,聴く人の必要を考慮に入れて選んだだろうか。

  • 資料の配列に当たっては,脈絡のつかみにくい飛躍を避けて,ある考えから次の考えへと聴き手の思いが導かれるようにしただろうか。

練習のために: この学課を読んでから,適度な速さでこの資料を概観し,各段落の主旨を述べてみてください。各段落がどのようにこの学課全体の目標達成に役立っているかに注目してください。

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