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武器,武具聖書に対する洞察,第2巻
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ギリシャ語のベロス(矢; 英文字義,飛び道具)は,「投げる」という意味の語根バッローに由来しています。使徒パウロは信仰の大盾で消すことのできる「火矢」について書いた時,このギリシャ語を使いました。(エフェ 6:16)ローマ人の使った投げ矢は中空の葦でできており,その下部に,つまり矢じりの下に,燃えるナフサを詰められる鉄製の容器がありました。それで,その投げ矢は弦の緩い弓で射られました。弦をぴんと張った弓で射ると,火が消えるからです。そのような飛び道具の火を水で消そうとすれば,炎を大きくするだけでしたから,火を消す唯一の方法は,その破壊的な発射物を土で覆うことでした。
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