-
だれがアフリカの野生生物を保護するのか目ざめよ! 1993 | 11月8日
-
-
[5ページの囲み記事]
野生生物現金保護区
アフリカの動物保護区や国立公園はこの広大な大陸に散在し,広さは推定85万平方㌔に及びます。これは,英国とドイツを合わせたよりもずっと広い面積に相当します。
これらの野生生物保護区の多くでは,五大動物と言われるゾウ,サイ,ライオン,ヒョウ,バッファローを見ることができます。上空を舞う威風堂々たるワシから,糞玉をころがしながら道路を渡る下等なスカラベに至るまで,見る者を魅了する多種多様な生き物がいます。
海外から来る多数の旅行者はこうした野生生物を見て楽しみます。野生生物愛好家を歓迎する国々で,旅行者が落としてゆくお金は毎年10億㌦(約1,100億円)を超えます。確かに,野生生物保護区があれば現金が入ってくるのです。
-
-
人と動物が共存するだけの広さはあるのか目ざめよ! 1993 | 11月8日
-
-
[地図]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
アフリカの動物保護区は多くの種を保護するうえで非常に重要な役割を果たしている
アフリカ
モロッコ
西サハラ
モーリタニア
アルジェリア
マリ
チュニジア
リビア
ニジェール
ナイジェリア
エジプト
チャド
スーダン
ジブチ
エチオピア
中央アフリカ共和国
カメルーン
コンゴ
カビンダ(アンゴラ)
ガボン
ザイール
ウガンダ
ケニア
ソマリア
タンザニア
アンゴラ
ザンビア
マラウイ
ナミビア
ジンバブエ
モザンビーク
ボツワナ
マダガスカル
南アフリカ
セネガル
ガンビア
ギニア-ビサウ
ギニア
ブルキナ・ファソ
ベニン
シエラレオネ
リベリア
コートジボワール
ガーナ
トーゴ
赤道ギニア
ルワンダ
ブルンジ
スワジランド
レソト
フォスオリヨン自然保護区
マサイ・マラ動物保護区
セレンゲティ国立公園
マロメウデルタ
クルーガー国立公園
地中海
紅海
インド洋
記事に出てくる地域
おもな国立公園
-
-
人と動物が共存するだけの広さはあるのか目ざめよ! 1993 | 11月8日
-
-
管理の行き届いた動物保護区は,野生生物を保護するうえで非常に重要な役割を果たします。人口密度の高い地域では特にそうです。また保護区には,大変必要とされている現金が外国人旅行者から入ってきます。(5ページの囲み記事をご覧ください。)アフリカ人ジャーナリストのムサ・ゾンディは,前出のソウェタン紙の記事の中でこう結論しています。「これらの地域には多くの仕事の口もある。保護区に隣接した所に住む人々にとっては特にそうである。さらに,これは我々の遺産である。子供たちに残してやれる贈り物として,これほどすばらしい場所はほかにない」。
-