-
霊の領域との交信目ざめよ! 1996 | 11月22日
-
-
ババラボは,木製の大きな掲示板の方を見るようにという身振りをします。それには,数え切れないほど多くの世代にわたって彼の民族が用いてきた複雑な占いの手順がおおまかに示されています。ヤシの種子16個を投げて行なうこの占いは,西アフリカ中,またそれ以外の土地にも広まっています。「ありとあらゆる種類の問題を抱える人がやって来ます」とババラボは言います。「女性,不妊,失業,精神異常,健康などの問題です。占いの結果によって,先祖あるいは天体[神々]のいずれかに助けを求めます。どちらの場合も,なんらかの犠牲をささげなければなりません」。
-
-
霊の領域との交信目ざめよ! 1996 | 11月22日
-
-
多くの場合,そうした誤解には,霊の領域にだれが住んでいるか,ということが関係しています。アフリカのサハラ砂漠以南の全域では,霊の世界には二つのグループが住んでいるという考えが広まっています。一方のグループは人間になったことのない神々から成っています。もう一方のグループは先祖,つまり死者の霊から成っており,地上にいる自分の家族を確実に存続させ繁栄させる責任を負っています。神々にも先祖にも,地上の人間を助けたり,これに害を及ぼしたりする力があると信じられています。したがって,両者にはふさわしい敬意と尊敬を示さなければなりません。
-