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黙示録 ― 恐れるべきですか,希望を置くべきですかものみの塔 1999 | 12月1日
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すばらしい黙示録<アポカリプス>の希望は今も保たれている
一方,エホバの証人は,千年期に関連したすばらしい種々の約束が果たされることを確信しています。「2000年: 黙示録的終末<アポカリプス>に対する恐怖」というテーマのフランスのテレビ番組でインタビューを受けたフランスの歴史家ジャン・デルモーは,こう述べました。「エホバの証人は千年期説を堅持しています。証人たちは,間もなく……もちろん激動の時を経た後にですが,人類は幸福な千年間を迎える,と述べているからです」。
これこそ,使徒ヨハネが幻の中で見た事柄であり,黙示録<アポカリプス>つまり「啓示」の書の中で述べている事柄なのです。こう記されています。「わたしは,新しい天と新しい地を見た。……それと共に,わたしはみ座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。『見よ! 神の天幕が人と共にあり,神は彼らと共に住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らと共におられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである』」― 啓示 21:1,3,4。
エホバの証人はできるだけ多くの人がこの希望を抱けるよう,世界的な聖書教育の業に携わっています。この希望についてもっと学べるよう,喜んでお手伝いいたします。
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黙示録の「喜ばしいおとずれ」ものみの塔 1999 | 12月1日
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1 エホバの証人は,黙示録が霊感のもとに記されたことを信じていますが,“黙示録的終末論を掲げるセクト”ではないと,なぜ言えますか。
エホバの証人は,浴びせられている非難とは違い,“黙示録的終末論を掲げるセクト”でも,“地球滅亡を唱えるカルト”でもありません。しかし,黙示録つまり「啓示」の書を,霊感のもとに記された神の言葉の一部として受け入れていることは事実です。確かに,「啓示」の書には,邪悪な者に対する裁きの音信が収められています。しかし,神の僕たちは公に行なう証しの業において,黙示録つまり「啓示」の書に出ているものを含め,聖書のすばらしい希望におもに注意を向けます。したがって,「啓示」の書に収められている預言の言葉に付け加えたり,そこから何かを取り去ったりはしません。―啓示 22:18,19。
喜ばしいおとずれを布告する人々
2 エホバの証人が宣べ伝える業でよく用いるのは,どんな聖句ですか。
2 エホバの証人が公の宣教に携わる聖書的根拠としてよく引き合いに出されるのは,イエスのこの言葉,すなわち「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で布告されるでしょう。それから終わりが来るのです」という言葉です。(マタイ 24:14,脚注)「王国のこの良いたより」とは何でしょうか。多くの証人は,その答えとして,啓示 20,21章の幾つかの節を引用するでしょう。そこには,キリストの千年統治や,その王国政府,また人間社会のことが述べられており,その社会では死も嘆きも苦痛も「もはやない」のです。―啓示 20:6; 21:1,4。
3 エホバの証人の公の宣教は,どんな使命と一致していますか。
3 エホバの証人は,こうした喜ばしいおとずれを布告する者として,実際には天の象徴的な使者の代弁者を務めています。その使者に与えられた使命も,「啓示」の書に示されています。「わたしは別のみ使いが中天を飛んでいるのを見た。彼は,地に住む者たちに,またあらゆる国民・部族・国語・民に喜ばしいおとずれとして宣明する永遠の良いたよりを携えて(いた)」とあります。(啓示 14:6)「永遠の良いたより」には,「世の王国」つまり世の支配権が「わたしたちの主とそのキリストの王国となった」という知らせ,また「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」エホバの「定められた時」が到来したという知らせが含まれています。(啓示 11:15,17,18)まさに良いたよりではないでしょうか。
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