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色彩に富んだサンゴ礁の世界目ざめよ! 1997 | 8月8日
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写真2は,美しい色をしたイバラカンザシ(Spirobranchus giganteus)です。イバラカンザシは,死んだサンゴに付着することもあれば,生きているサンゴの中に潜り込んで生活することもあります。休んでいるときは花のように見えますが,お腹が空くと触手をくねくね動かして“網”を作り,通りがかったごちそうを素早く捕らえます。繊細な触手が動いているときは,一列に並んだ小さなダンサーが扇を振っているかのように見えます。ここに写っているイバラカンザシは,幅がたった10㍉しかありません。ところで,写真を撮る人は,急な動作をしないよう注意しなければなりません。これらの小さくて優美なダンサーたちは,危険な兆候を見て取るや,たちまちサンゴの中に引っ込んでしまうのです。
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色彩に富んだサンゴ礁の世界目ざめよ! 1997 | 8月8日
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2. これらの“花”は,実はイバラカンザシ
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