「大盾」(ヘ語,ツィンナー)は重装歩兵が携えましたが(代二 14:8),時には盾持ちが運ぶこともありました。(サム一 17:7,41)それは長円形か,さもなければ扉のような長方形でした。エフェソス 6章16節でギリシャ語のテュレオスという言葉(「扉」を意味するテュラに由来)で表わされているものも同様の「大盾」であろうと思われます。ツィンナーは全身を覆えるほど大きなものでした。(詩 5:12)時折,この大盾は,槍を突き出した密集戦闘隊列を組むために使われました。大盾は時には,武器一般を指す表現として,小槍や槍と共に言及されることもあります。―代一 12:8,34; 代二 11:12。