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    目ざめよ! 2005 | 5月22日
    • 古代における「人知の百科事典」

      現在のイラクに当たる中東の国にいるところを想像してください。時は西暦前650年です。ニネベという都市(現在のモスル付近)の,そびえ立つ城壁の中にいます。進んで行くと,目の前にアッシリア,エジプト,バビロンを支配する王アシュルバニパルの宮殿が見えてきます。a 宮殿の扉のそばに立つと,人々が重い土器のかめを運び込む様子に目が留まります。その人々は,アシュルバニパルが治める領土内の人々の社会的,文化的,宗教的な伝統に関する文献すべてを集めるためにアッシリア帝国の隅々に出かけ,帰ってきたのです。かめの一つを開けると,幅8㌢長さ10㌢ほどの楕円形の粘土板がぎっしり詰まっています。

      その一人の後に付いて宮殿に入ると,書士たちが,動物の骨で作った尖筆で小さな湿った粘土板に楔形文字を刻んでいます。外国語の文書をアッシリアの言語に翻訳しているのです。その後,粘土板はかまどで焼かれ,記録はほぼ永久的な物になります。その記録類は棚の並んだ部屋に保管されます。棚にはかめが何百個も積まれています。各部屋の戸柱には,どんな記録が保存されているかを示す札があります。この図書館には2万個を上回る粘土板がありました。収められていた情報には,商取引,宗教的慣行,法律,歴史,医学,人間や動物の生理学に関するものがあり,後にある学者が述べたとおり,「人知の百科事典」を成していました。

      ニネベ図書館の前と後

      ニネベのアシュルバニパルの図書館より前にも大きな図書館はありました。ハンムラビ王は,アシュルバニパルの時代より1,000年ほど前に,バビロンの都市ボルシッパに図書館を建設しましたし,ラメセス2世は,700年以上前に,エジプトの都市テーベに有名な図書館を造りました。しかし,アシュルバニパルの図書館は,情報の種類と記録の多さゆえに,「古代世界最大の図書館」と評されています。それをしのぐ図書館ができたのは350年後のことでした。

  • 図書館 ― 知識への扉
    目ざめよ! 2005 | 5月22日
    • [18ページの図版]

      アッシリアの王アシュルバニパル。その図書館には楔形文字の粘土板があった。西暦前650年ごろ

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