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  • らくだや野馬が自由に駆け回る土地
    目ざめよ! 2001 | 4月8日
    • オーストラリアでは,地上に残っている最後の野生のらくだの群れや,野生の馬の世界最大の群れ,それに地上で他に例がないほど異常に殖えたろばの群れを目にすることができるのをご存じでしたか。

  • らくだや野馬が自由に駆け回る土地
    目ざめよ! 2001 | 4月8日
    • らくだの背を頼りにして建設する

      奥地に住む牧畜業者はこれまで40年余りにわたって,「オーストラリアのらくだ」(英語)という本の中に出てくるカウボーイの次のような苦情をそのまま繰り返してきました。「5頭のらくだがここで長さ10㌔の境界用のさくをほとんど破壊した証拠を見た。……ある場所では有刺鉄線網を破ったばかりか,支柱もろとも全部倒してしまった」。

      費用のかかる長いさくも,果敢ならくだの長い脚や大きな体には,とてもかないません。ところが,その同じ頑丈な脚が働いてくれたからこそ,この大陸の乾き切った奥地を横断するライフラインを建設することができたのです。

      オーストラリアを南北に縦断した壮大な探検旅行の際,探検家のバークとウィルズは,1860年にインドから輸入したらくだを連れて行きました。初期の冒険家たちは,抜群の力と持久力を備えている,これら外国産の動物を好んで伴って行くようになりました。これらの動物は燃費が驚くほど良いので,わずか15㍑の水を与えただけで,重さ300㌔の荷物を800㌔㍍も運んだのです。

      らくだは驚くほど信頼できる動物なので,金鉱を探す人々の辺境の町々に食料や備品を運んだり,アデレードからダーウィンまで大陸縦断電信線を敷設したり,シドニーとパースを結ぶオーストラリア大陸横断鉄道建設のための調査をしたりするのに役立ちました。現代の機械を使っても,今なお容易に踏破できない面積400万平方㌔余りの地域で,らくだが先導的役割を果たしたのです。

      飼いならされたらくだの数は1922年に2万2,000頭というピークに達しましたが,自動車に取って代わられるにつれ,多くのらくだが野に放たれました。こうして,自由に歩き回って繁殖できるようになったため,伝えられるところによれば,今では20万頭以上のらくだがオーストラリアの砂漠をすみかにしており,その数は6年以内に2倍になると見ている人もいます。

      とはいえ,それらのらくだが皆,自由に駆け回っているわけではありません。中部オーストラリアらくだ協会の一スポークスマンは「目ざめよ!」誌にこう語りました。「病気のないらくだの群れがいるのは世界中でオーストラリアだけです。ですから,毎年,少数ですが,アメリカやアジアの動物園や公園に輸出されています」。地元の旅行業者も,放たれたほかの役畜も生息しているオーストラリアの奥地の原野を,らくだに乗って再発見するツアーに参加するよう観光客に勧めています。

  • らくだや野馬が自由に駆け回る土地
    目ざめよ! 2001 | 4月8日
    • [17ページの図版]

      羊毛の積み荷を引っ張るらくだの列,1929年当時

      [クレジット]

      Image Library, State Library of New South Wales

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