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オーストリア1989 エホバの証人の年鑑
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ヨハン・ブロッツゲはまだ若者でしたが,とても厚い信仰を抱いていました。ヨハンはドルンビルン市にある自分の職場で,溶鉱炉の係を務めるデーゲンハルトという名の男性に石炭を届ける仕事をしていました。1917年の初秋,ヨハンがそうした配達に来た折に,デーゲンハルトは神の王国について話し始めました。その後まもなくして,若者であったヨハンは兵役に徴用されました。ヨハンが聞いた真理の種は,根を下ろすでしょうか。
戦争の恐ろしさを経験した後,ヨハンは家に戻りました。神の王国に関する話は強烈な印象を残して,まだヨハンの思いの中にありました。ヨハンはデーゲンハルトを捜し始めました。ところが,何と悲しいことでしょう,デーゲンハルトはそのころすでに亡くなっていたのです。しかし,ついに1919年の春,ヨハン・ブロッツゲは当時聖書研究生だったオットー・マティスおよびクサベア・クリーンと連絡を取れるようになりました。ヨハンはずっと以前から欲しいと思っていた聖書文書を,このオットーから入手しました。これらの男性はオーストリア西部での最初の聖書研究生でした。
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オーストリア1989 エホバの証人の年鑑
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[地図]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
オーストリア
コンスタンツ湖(ボーデン湖)
ドルンビルン
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