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バシャン聖書に対する洞察,第2巻
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バシャンは大部分が高原で,平均高度は約600㍍でした。土地は,山稜も幾らかあるものの概して平らで,火山活動によってできた土地だけに黒くて硬い玄武岩を多量に含んでおり,そのため水気がよく保たれています。土壌は凝灰岩と赤褐色土の混合物から成っています。ヘルモン山から流れ下る水や雪解け水のお陰で,この地域は全体が優れた農業用地になりました。この平野は非常に肥沃であったため豊かな穀倉地となり,あちこちに良い放牧地ができました。そしてそれが一助となって,優れた品種の牛や羊が産み出されました。バシャンの雄牛や雄羊は歌や詩の題材になり,また豊かさや強さや繁栄の象徴となりました。―申 32:14; エゼ 39:18; 詩 22:12。
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バシャン聖書に対する洞察,第2巻
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ヨルダン川の東の地域では,「王の道路」と呼ばれる南北に走る主要道路が,バシャンの中のアシュタロテ市を通っていました。そのためバシャンは,土地が非常に肥沃であることやダマスカスに近いこともあって,軍事上の征服目標にされました。バシャンはエヒウの治世中(西暦前904-877年ごろ)にダマスカスの王ハザエルに攻略されましたが,
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