ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 二匹の凶暴な獣と戦う
    啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
    • この野獣の七つの頭は,聖書歴史の中でヨハネの時代に至るまで特徴づけられている六つの主要な世界強国,つまりエジプト,アッシリア,バビロン,メディア-ペルシャ,ギリシャ,およびローマと後代に現われることが預言されていた第七世界強国とを表わしています。―啓示 17:9,10と比較してください。

      6 (イ)野獣の七つの頭は何をすることに率先しましたか。(ロ)神はユダヤ人の事物の体制に対するご自分の裁きを執行するため,どのようにローマをお用いになりましたか。エルサレムにいたクリスチャンはどうなりましたか。

      6 ヨハネの見た「野獣」が,七つの頭と十本の角と一つの体でできていた通り,確かに歴史の中では七つの世界強国以外にもほかの世界強国がありました。しかし,七つの頭は,それぞれ順番に神の民を虐げることに率先した七つの主要な世界強国を表わしています。

  • 二匹の凶暴な獣と戦う
    啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
    • 10 (イ)十本の角の各々に王冠があったことは何を示していますか。(ロ)十本の角と十の王冠は何を象徴していますか。

      10 野獣にはその七つの頭に十本の角があります。多分,四つの頭にそれぞれ一本の角があり,三つの頭にはそれぞれ二本の角があるのでしょう。その上,その角には十の王冠がありました。ダニエル書では,恐ろしい獣が描かれていて,それらの角の数は文字通りに解釈することができます。例えば,雄羊の二本の角は,メディアとペルシャの二つの共同国家で成る世界帝国を表わす一方,やぎの四つの角は,アレクサンドロス大王のギリシャ帝国から生じて共存した四つの帝国を表わしました。(ダニエル 8:3,8,20-22)ところが,ヨハネの見た獣に関しては,十本の角の数え方には象徴的な意味合いがあるようです。(ダニエル 7:24; 啓示 17:12と比較してください。)その数はサタンの全政治組織を構成する主権国家全体を表わしています。それらの角はすべて凶暴で,攻撃的な性格を持っていますが,七つの頭によって示唆されているように,指導的な権威は一度にただ一つの世界強国にだけあります。同様に,十の王冠は,すべての主権国家が,その時代の最も有力な国家,もしくは世界強国と時を同じくして支配権を行使することを示唆しています。

      11 野獣には『その頭に冒とく的な名』がありますが,それは何を示唆していますか。

      11 野獣は『その頭に冒とく的な名』があって,エホバ神とキリスト・イエスに対して大変な不敬を示すことを自ら要求します。「野獣」は自らの政治的な目的を達成するための見せ掛けとして神とキリストの名を利用してきました。また,偽りの宗教と協調して,僧職者が政治的な処置に関与することさえ許してきました。例えば,英国の上院議員には司教が含まれています。カトリック教会の枢機卿はフランスやイタリアで政治上顕著な役割を演じてきましたし,さらに近年,ラテンアメリカでは司祭が政治上の要職に就いてきました。「我々は神に信頼する」というような宗教的な標語を紙幣に印刷したり,また例えば,支配者は「神の恩寵により」任命されているという文句を硬貨に刻んで,自分たちの支配者が神の是認を受けていると唱えたりする政府もあります。これらは皆,実際には冒とく的な行為です。なぜなら,それは神を国家主義的な汚れた政治の舞台に関係させようとすることだからです。

  • 二匹の凶暴な獣と戦う
    啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
    • 13 (イ)主の日の初めごろ,野獣はどんな災厄に襲われますか。(ロ)一つの頭が致命的な打ち傷を負った時,獣全体が苦しんだのは,どうしてでしょうか。

      13 主の日の初めごろ,野獣は災厄に襲われます。ヨハネはこう伝えています。「そしてわたしは,その頭の一つがほふられて死んだかのようになっているのを見た。しかし,その致命的な打ち傷はいえた。それで,全地は感服してその野獣に従った」。(啓示 13:3)この節は,野獣の一つの頭が致命的な打ち傷を負ったと言っていますが,12節はあたかもその獣全体が苦しんでいるかのように述べています。それはどうしてでしょうか。実は,獣の頭はすべてが同時に興隆する訳ではありません。各々順番に人類を,とりわけ神の民を威圧してきました。(啓示 17:10)ですから,主の日が始まる時,ただ一つの頭,つまり第七の頭だけが主要な世界強国の役を演じます。その頭の致命的な打ち傷は,野獣全体に大きな苦痛をもたらします。

      14 その致命的な打ち傷はいつ加えられましたか。ある陸軍将校はサタンの野獣の受けた影響をどのように説明しましたか。

      14 致命的な打ち傷とは何でしたか。それは後の箇所で剣の一撃と呼ばれています。剣は戦いの象徴です。主の日の初めごろに加えられたその剣の一撃は,サタンの政治的な野獣を荒廃させ,枯渇させた第一次世界大戦に関係があるに違いありません。(啓示 6:4,8; 13:14)同大戦中,陸軍将校だったモリス・シュヌボアはその大戦についてこう述べました。「人類の全歴史を通して,1914年8月2日ほど重要な日付は少ないことを認めることにだれでも同意する。まずヨーロッパが,その後まもなくほとんど全人類が恐ろしい出来事に突入したことに気づいた。慣習,協定,道徳律など,すべての土台が揺れ動いた。日ごとに,あらゆる事柄に疑いがさしはさまれた。その出来事は本能的な予想や合理的な予測のいずれをも超えるものであった。大混乱を招いた,途方もない,異常なその出来事は,その後も依然として我々に影響を及ぼしている」―「偉大な約束」(英文,1968年)と題する本に引用された,アカデミーフランセーズの会員モリス・シュヌボアの言葉。

      15 野獣の七番目の頭は致命的な打ち傷をどのように受けましたか。

      15 その大戦は野獣の最も有力な七番目の頭にとって主な災難でした。英国はヨーロッパの他の国々と共に,衝撃的な人数の若者たちを失いました。1916年のソンム川の戦闘という,ただ一度の戦闘だけで,フランスはおよそ19万4,000人,ドイツは44万人,そして英国は42万人の死傷者を出しました。死傷者は100万人以上に達しました! また,英国は経済的にも,ヨーロッパの残りの国々と共に大損害を被りました。巨大な大英帝国は一撃を受けてよろめき,以来決して十分に回復しませんでした。実際,主要な国々28か国が参戦したその戦争は,あたかも致命的な打撃を被ったかのように全世界をよろめかせました。第一次世界大戦勃発後,ちょうど65年たった1979年8月4日,英国ロンドンのエコノミスト誌は,「世界は1914年に結合力を失い,以後それを取り戻すことに成功していない」と評しました。

      16 第一次世界大戦の際,米国は二重世界強国の一部であることをどのように示しましたか。

      16 同時に,当時,「大戦」と呼ばれたその戦争は,米国が英米世界強国の一部としてはっきりと姿を現わす道を開きました。同大戦の初めの何年かの間,米国は世論の反対で紛争に介入できませんでした。しかし,歴史家エズミ・ウイングフィールド-ストラトフィールドは,「この極めて重大な時に,英国と米国が意見の相違を度外視して,[両国の]圧倒的な一致と受託者としての共通の任務の実現を図るかどうかは,全く疑問であった」と書きました。しかし,事態が進展するにつれ,両国はそうしました。1917年,米国はよろめいていた連合国側の戦争遂行に傾ける努力を支持するため,資源と人力を提供しました。こうして,英米両国を合わせた七番目の頭が,勝利者の側に出て来ました。

      17 その大戦後,サタンの地上の体制はどうなりましたか。

      17 その大戦後,世界は大いに異なったものとなりました。サタンの地上の体制は致命的な打ち傷で打ちのめされましたが,生き返り,かつてないほど一層強力にされたので,その回復力のゆえに人間から称賛を受けました。

      18 一般の人類は『感服してその野獣に従って』きたとどうして言うことができますか。

      18 歴史家チャールズ・L・メイ2世は,「[第一次世界大戦によって引き起こされた]古い秩序の崩壊は,自治の伸長,新しい国家や階級の解放,新たな自由や独立の達成に必要な序曲であった」と書いています。戦後のこの時代の情勢の中で指導的な働きをしたのは,主要な役割を果たすようになったアメリカ合衆国を含む,野獣の今や,いやされた七番目の頭でした。この二重世界強国は国際連盟および国際連合の双方を唱道する点でも率先しました。2005年までに,米政治強国は高い水準の生活を築いたり,病気と闘ったり,工業技術を発達させたりする点で,より恵まれた国々を指導してきました。米国は12人の人間を月面に送り込むことさえしました。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする