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旧ユーゴスラビアの国々2009 エホバの証人の年鑑
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オスマン・シャチルベゴビッチは当時を振り返ってこう語ります。「私たちはしばしば警察に尋問され,家族を守ろうとしない憶病者と呼ばれました」。
そのような時,オスマンは警察官と次のようなやり取りをしました。「警察官は銃があれば身を守ることができますよね」。
「そうだ」と警察官は答えます。
「銃を大砲と交換できるとしたら,より確実に身を守るために交換しますか」。
「交換するとも」。
「では,大砲を戦車と交換できるとしたら,そうしますか」。
「もちろんだ」。
オスマンはこう続けます。「しっかり身を守るために,より強力なものに頼るわけですね。わたしを保護してくださるのは,全能の神で宇宙を創造した方エホバです。それよりも強い保護となるものがほかにあるでしょうか」。こう言うと警察官は納得し,オスマンに干渉することはなくなりました。
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旧ユーゴスラビアの国々2009 エホバの証人の年鑑
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それほど長く孤立状態にあるのは,たいへんなことでした。オスマンはこう言います。「私の聖書研究生たちは,大会に出席したことも,巡回監督の訪問を受けたこともありませんでした。兄弟たちとの交流を楽しめるようになる時が来ると,よく語り合ったものです」。
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旧ユーゴスラビアの国々2009 エホバの証人の年鑑
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近所の人は,救援に来た兄弟たちが壊れた窓の修理などを行なって,互いの必要を顧みる様子を目にしました。オスマンはこう語ります。「うちの近所の人々は,その様子に感銘を受けました。私たちがお金を持っていないことを知っていたからです。この出来事は大きな証言となり,人々は今でもその時のことを話題にします」。
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