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エホバの証人 ― 1992 年鑑の報告1992 エホバの証人の年鑑
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ギリシャ
1991年4月13日は,ギリシャに住むエホバの証人の334の会衆にとって歴史的な一日になりました。その日は,首都アテネの北方70㌔ほどのところにあるエレオナという農村にできた新しい支部施設の献堂式が予定されていました。
献堂式の日は明け方から雲に覆われ,今にも雨が降りだしそうでした。しかし垂れ込める雲も,22㌶の敷地の周りに広がる大麦畑の緑のじゅうたんに,深紅のケシと黄色いヒナギクの見え隠れするしっとりとした美しさを損なうことはありませんでした。すべての会衆から代表者たちがやって来ると,雨も降りだしました。しかしこの雨は,3,815人の出席者たちの喜びにあふれた精神に水を差したわけではありません。献堂式のプログラムは,アテネとテサロニケの近くにある屋外の大会場やクレタ島にも電話回線で中継されました。合計1万3,484人がこの回線によって結ばれました。
ギリシャで最初に大会が開かれたのは66年前,1925年のことです。しかしギリシャ正教会は,まるでエホバの証人が新興宗教でもあるかのように,今でも執ように証人たちに反対しています。僧職者たちは,支部の建設が行なわれていた間,エレオナの敷地の外でデモ行進を指揮することさえしたため,秩序を守り,財産を保護するために機動隊が出動しました。反対は裏目に出ました。工事は予定よりも半年早く終わりました。
献堂式には,統治体の二人の成員,ミルトン・ヘンシェルとアルバート・シュローダーが出席しました。献堂式の日の終わりに,ベテル奉仕者と建設奉仕者,それにこの式典のためにギリシャを訪れた代表者たちが一緒に会食しました。訪問客は,兄弟姉妹によるギリシャの伝統舞踊を楽しみました。
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[27ページの図版]
ギリシャ
エレオナにある新しいギリシャ支部の施設は1991年4月13日に献堂された
[28ページの図版]
新しいギリシャ支部の入口にある庭
[28ページの図版]
見学者を迎える用意の整ったギリシャ支部の受付ロビー
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