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エルサルバドル
「たたえよ神の支配を,くすしくも増しゆくよ」。1988年11月12日,土曜日,2万2,091人が声を合わせて,このような心を奮い立たせる歌を歌いました。その日に,中央アメリカの国エルサルバドルの新しい支部事務所とベテル・ホームの献堂式の祝いが行なわれたのです。
郊外の丘陵地帯という絶好の場所に位置する事務所と宿舎の建物からは,首都サンサルバドルを一望に見渡せますし,幾つかの火山の眺めも楽しめます。この国はそれらの火山で有名です。
統治体の一員であるジョン・バー兄弟は,「増し加わる神権支配の歌」という主題で熱のこもった話をしました。プログラムのもう一つの特色は,地元の100人の兄弟姉妹たちが行なった華やかな民俗舞踊でした。
北アメリカや中央アメリカ,それにヨーロッパの9か国を代表する300人余りの兄弟たちが,献堂式の喜びにあずかることができました。この中には,工事に大きく貢献した326人の国際建設自発奉仕者のうちの幾人かも含まれていました。
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支部の建設が行なわれていた期間 ― 1983年4月に最初の用地を購入してから,2年半の建設期間を経て,1988年7月に支部が完成するまで ― にも,この国において50%という驚くべき増加がありました。正規開拓者や特別開拓者の中には,建設工事に加わっている間は野外の任命地を留守にした人が少なくなかったにもかかわらず,このような結果が生じたのです。新たに関心を持って記念式に出席した人々の膨大な数からは,もっと大きな増加の可能性を見て取れます。1989年には5万8,503人が出席しました。
耐震構造の新しい建物の建設は,1986年10月10日に早くも試験を受けました。その月に,大きな地震がサンサルバドル市を襲いました。市の中心部にある建物の大半が倒壊し,何百人もの人が命を失い,何千人もの人が家を失ったにもかかわらず,この新しい支部で働いていた兄弟たちは全員無事で,建物も損傷を受けませんでした。これらの現代的な施設は完成し,エホバの霊は引き続きエルサルバドルの兄弟たちの上に働いています。兄弟たちは,増し加わる神権支配の歌の絶え間ない歌声に世界中の兄弟たちと共に和するのです。
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[28ページの図版]
エルサルバドルのベテルの建物群は,8,900平方㍍に及ぶ四つの建物から成り,青々とした熱帯の庭園に囲まれている。これらの建物には,新しいロビー,200人が座れる食堂,72人のベテル奉仕者のための居室がある
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