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全世界の報告2007 エホバの証人の年鑑
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ブラジル
パウルは国の北部の農場で生活しています。一緒に住んでいる女性が聖書を勉強していて,その人と後に結婚しましたが,ただその女性を喜ばせるために聖書の研究に応じました。ちょうどそのころ,同じ農場でカウボーイとして働く男たちが,農場の家畜を荒らしていたジャガーを追跡して,ついにそれを仕留めました。男たちはこの件を金もうけに利用しようと考え,農場主に電話をかけ,専門のジャガー・ハンターを頼んだのでお金が要ると言いました。パウルもその悪巧みに加担し,雇い主に同じ作り話をしていました。ところが,自分が聖書から学んでいた事柄のために,良心に痛みを感じるようになりました。職を失うことになるかもしれないし,仕事仲間は怒るだろうと思いましたが,雇い主に電話をかけて真実のことを話しました。しかしやがて,正直さを認められたパウルは昇進して農場の支配人になりました。パウルとその妻は今ではバプテスマを受け,良いたよりの伝道者となっています。正直に行動したこの男性が妻と二人の子どもを自分のトラクターに乗せて王国会館にやって来る様子を見るのは,とてもうれしいものです。
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全世界の報告2007 エホバの証人の年鑑
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[58ページの図版]
パウルと家族
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