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婚約聖書に対する洞察,第1巻
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婚約の目立った特色はモーハル,つまり花嫁料でした。このモーハルという語は聖書に3回出て来ます。(創 34:12; 出 22:16,17; サム一 18:25)花嫁料はふつう親に支払われました。リベカの場合,アブラハムの僕は,この取り決めを設ける上で指導的な役割を果たしたリベカの母と兄弟ラバンに「えり抜きの品々」を与えました。(創 24:53)モーハルは役務という形を取る場合もありました。(創 29:15-30; ヨシュ 15:16)出エジプト記 22章16,17節は,ある娘がたぶらかされた場合,たとえその娘の父親が娘を嫁がせることを拒んだとしても,犯された違反に対する償いとしてその父親にモーハルが支払われたことを示しています。花嫁には時折,父親から「別れの贈り物」として贈り物が与えられました。また,リベカの場合のように,花嫁が婚約の際,贈り物を受けることもありました。―王一 9:16; ヨシュ 15:17-19; 創 24:53。
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婚約聖書に対する洞察,第1巻
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一般に,婚約と結婚の間に幾年もの長い期間が置かれることはありませんでした。もっとも花婿が要求された代価を払ったり望まれた役務を履行したりするために一定の期間が必要とされることはありました。ヤコブの場合,婚約期間は7年で,その間ヤコブはラケルのために仕えたのに,与えられたのはレアでした。次いでヤコブは,ラケルをもらうまでにもう1週間待ち,ラケルのためにさらに7年間ラバンに仕えました。―創 29:20-28。
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