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わたしはキカプー族の宗教指導者でした目ざめよ! 2004 | 11月8日
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ペヨーテ信仰
今日,ペヨーテ信仰はインディアンの様々な部族のあいだで見られます。コマンチ族クワハディ部の宗教指導者で酋長のクアーナ・パーカー(1845年ごろ-1911年)は,「インディアンの土地におけるペヨーテ信仰の発展に大きく寄与した」と言われています。(「アメリカ先住民の宗教百科事典」[英語])パーカーは幻覚作用の美徳と,ペヨーテというサボテンのいわゆる薬効を熱心に説くことによって,北米のインディアン諸部族の人たちをペヨーテ信仰に改宗させることができました。そのようなわけで,キカプー族にも他の部族と同じように,伝統宗教とペヨーテ信仰が共存しています。
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わたしはキカプー族の宗教指導者でした目ざめよ! 2004 | 11月8日
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ペヨーテ信仰とは何ですか
ペヨーテ信仰は現在,ネーティブ・アメリカン教会として知られています。ペヨーテつまり烏羽玉は,とげのない小さなサボテンで(右を参照),主にメキシコのリオグランデ・バレーやテキサス州に自生しています。北米の諸部族には,20万人余りのペヨーテ信仰の信奉者がいます。「ペヨーテ信仰はメキシコの先史時代に始まり,今日ではキリスト教の諸要素を取り入れながらインディアンの包括的な宗教としての立場を保っている」とのことです。(「アメリカ先住民事典 ― 歴史,文化,人々」[英語])ペヨーテ信仰の二大行事は“ハーフ・ムーン”と“ビッグ・ムーン”です。どちらも,「インディアン文化とキリスト教の諸要素」を取り入れています。ペヨーテの儀式は通常,土曜日に始まって一晩中行なわれます。円錐形のテントの中で輪になって座る男性の一団が,苦みのあるペヨーテの小さな芽をたくさんかみながら,そして太鼓のビートやヒョウタンのリズミカルな音に合わせて聖なる歌を詠唱しながら,幻覚作用を経験します。
[クレジット]
Courtesy TAMU Cactus Photo Gallery
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