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指導者であるキリストを信頼するものみの塔(研究用)2018 | 10月
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イスラエル人をカナンに導く
5. ヨシュアはエリコのそばでだれに会いましたか。(冒頭の挿絵を参照。)
5 イスラエル人がヨルダン川を渡って間もなくのことです。ヨシュアはエリコのそばで剣を持った人に会いました。見知らぬ人だったので,こう尋ねました。「あなたはわたしたちの側にいますか。それともわたしたちに敵対する者の側ですか」。驚いたことに,その人は「エホバの軍の君」である天使でした。神の民を守るために来ていたのです。(ヨシュア 5:13-15を読む。)ヨシュア記にはエホバがヨシュアに話したという記述がありますが,実際には天使を通して話していたと思われます。エホバは過去にもよくそうされました。(出 3:2-4。ヨシュ 4:1,15; 5:2,9。使徒 7:38。ガラ 3:19)
6-8. (イ)エホバの指示が人間の見地からは異例なものに思えたのはなぜですか。(ロ)その指示が賢明でタイムリーだったと言えるのはなぜですか。(脚注も参照。)
6 ヨシュアは軍の君である天使から,エリコを攻略する方法について明確な指示を受けました。良い指示とは思えないものもありました。例えば,エホバはすべての男子に割礼を施すようお命じになりました。割礼を受けた人たちは何日も痛みを感じました。なぜこのタイミングで,と思ったかもしれません。(創 34:24,25。ヨシュ 5:2,8)
7 そのような状況にあった兵士たちは,敵が宿営に来たらどうやって家族を守ろう,と不安に思ったでしょう。そんな時,エリコが「イスラエルの子らのゆえに固く門を閉ざし……た」という知らせが入ります。(ヨシュ 6:1)予期しない展開によって,神の指示に対する信頼が強まったはずです。
8 イスラエル人は,エリコを攻撃するのではなく,都市の周りを6日にわたって1日に1回行進し,7日目には7回行進するよう命じられました。「時間とエネルギーの無駄だ」と思った兵士もいたかもしれません。しかし,イスラエルの指導者エホバには明確な意図がありました。この戦略に従った結果,イスラエル人の信仰は強まりました。エリコの強い戦士たちとの直接対決を避けることもできました。(ヨシュ 6:2-5。ヘブ 11:30)a
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指導者であるキリストを信頼するものみの塔(研究用)2018 | 10月
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a 考古学者たちは,エリコの廃墟の中から大量の穀物を発見しました。このことから,エリコの攻囲期間は短く,食糧が尽きなかったことが分かります。イスラエル人はエリコの食糧を強奪することを禁じられていたので,畑からたくさんの食糧が手に入る収穫期は,エリコを攻略するのに都合の良い時でした。(ヨシュ 5:10-12)
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