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第二の災い ― 騎兵隊啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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万の二万倍
10 騎兵はどのような意味で万の二万倍もいるのでしょうか。
10 この騎兵の数はどうして万の二万倍もいるということがあり得るのでしょうか。万は1万のことですから,万の二万倍は2億です。a 幸い,今や王国をふれ告げる人々は何百万人もいますが,その数は何億にはとても及びません! しかし,民数記 10章36節の次のようなモーセの言葉を思い起こしてください。「エホバよ,どうかお戻りください,イスラエルの千万のもとに」。(創世記 24:60と比較してください。)これは字義通りには,『お戻りください,イスラエルの幾千万のもとに』という意味だったようです。しかし,モーセの時代のイスラエルの人数はわずか二,三百万人でした。では,モーセは何を言おうとしていたのでしょうか。明らかにモーセは,イスラエル人が数えられるどころか,「天の星のように,海辺の砂の粒のように」数えられなくなることを考えていたことでしょう。(創世記 22:17。歴代第一 27:23)それで,モーセは「万」という言葉を用いて,特に明示されていない大きな数を指していました。ですから,「新英訳聖書」はこの節を,「お休みください,イスラエルの数えきれない幾千もの[民の]主よ」と訳しています。これはギリシャ語やヘブライ語の辞典にある「万」という言葉の二番目の「無数の群衆」,あるいは「群衆」という定義と合致します。―「セア編,新約聖書希英辞典」。ゲゼニウス編,「旧約聖書ヘブライ語-英語辞典」,エドワード・ロビンソン訳。
11 ヨハネ級の人たちは,象徴的な意味にせよ,万になるには,何が必要だったでしょうか。
11 とはいえ,なお地上に残っているヨハネ級の人たちの人数は,文字通り1万人より少なくなっています。どうして彼らを数え切れない幾千の騎兵になぞらえることができるのでしょうか。象徴的な意味にせよ,彼らが万になるには,増強される必要があったのではないでしょうか。確かにその必要があったので,エホバの過分のご親切により,彼らはその必要なものを受け入れました! それはどこから来ましたか。
12,13 1918年から1935年までの歴史的などんな出来事が,ヨハネ級の人たちを増強するものとなった人々の源を示唆していますか。
12 ヨハネ級の人たちは1918年から1922年にかけて,「現存する万民は決して死することなし」という幸いな見込みを苦悩する人類に差し伸べました。また,1923年には,マタイ 25章31節から34節の羊は神の王国の治める地上で命を受け継ぐことが知らされました。1927年の国際大会で発表された,「諸国民のための自由」と題する小冊子(英文)の中でも,同様の希望が差し伸べられました。1930年代の初期に廉直なヨナダブ(エホナダブ)級の人たちと,キリスト教世界の悲しむべき霊的な状態のゆえに「嘆息し,うめいている者たち」とは,地的な命の見込みを持つ,象徴的な羊と同一であることが示されました。(エゼキエル 9:4。列王第二 10:15,16)1934年8月15日号の「ものみの塔」誌(英文)は,現代の避難都市に逃れる道をそのような人々に教えて,こう述べました。「それらヨナダブ(エホナダブ)級の人たちは神のラッパの響きを聞き,警告に留意して神の組織に逃れ,神の民と交わってきました。彼らはそこにとどまっていなければなりません」。―民数記 35:6。
13 1935年には,このヨナダブ級の人たちが米国ワシントン特別区でのエホバの証人の大会に出席するよう特に招かれました。5月31日,金曜日,J・F・ラザフォードはその大会で,「大なる群衆」と題する有名な話をし,その話の中で,啓示 7章9節(ジェームズ王欽定訳; 日本聖書協会発行,文語聖書)のこのグループがマタイ 25章33節の羊と同一であること,つまり地的な希望を抱く献身した人たちのグループであることをはっきりと示しました。その大会では,来たるべき事柄の前兆として,840人の新たな証人たちがバプテスマを受け,その大半が「大群衆」の者であることを表明しました。b
14 大群衆は象徴的な騎兵隊の突撃に加わったでしょうか。1963年には,どんな決意が表明されましたか。
14 この大群衆は,1922年に開始されて,1927年のカナダのトロント大会で特に強調された騎兵隊の突撃に加わったでしょうか。四人のみ使い,つまり油そそがれたヨハネ級の人たちの指導のもとで,確かにそうしてきました。1963年に世界を一周した「永遠の福音」大会で,それらの人々はヨハネ級の人たちと共に感動的な決議に加わりました。その決議文は,世界が「かつて一度も経験したことがないような,全世界を悩ます地震に直面しており,世界の政治上の制度や現代の宗教的なバビロンはすべて揺り動かされて粉砕される」ことを宣言しました。そして,「わたしたちは神のメシアによる王国と,神の敵にとっては災厄のようであっても,霊と真理をもって受け入れられる仕方で創造者なる神を崇拝したいと願う人々すべてを解放するために執行される神の裁きとに関する『永遠の福音』を引き続き,えこひいきすることなく,あらゆる国の人々に宣明いたします」という決意が表明されました。この決議は,地球を一巡して開かれた24の大会で,合計45万4,977人の大会出席者により熱意を込めて採択されました。それら大会出席者の優に95%を上回る人々は大群衆に属していました。
15 (イ)2005年の時点で,大群衆は,エホバが野外で用いておられる働き人の総数の何%を占めていますか。(ロ)大群衆とヨハネ級の人たちとの一致は,ヨハネ 17章20節と21節のイエスの祈りの中でどのように表現されていますか。
15 大群衆は災厄をキリスト教世界に注ぐ点でヨハネ級の人たちと無条件で一致していることを宣言し続けてきました。2005年の時点で,この大群衆は,エホバが野外で用いておられる働き人の総数の99.8%以上を占めています。その成員はヨハネ級の人たちと心から一致しています。イエスはこのヨハネ級の人たちに関して,ヨハネ 17章20節と21節でこう祈られました。「わたしは,これらの者だけでなく,彼らの言葉によってわたしに信仰を持つ者たちについてもお願いいたします。それは,彼らがみな一つになり,父よ,あなたがわたしと結びついておられ,わたしがあなたと結びついているように,彼らもまたわたしたちと結びついていて,あなたがわたしをお遣わしになったことを世が信じるためです」。油そそがれたヨハネ級の人たちはイエスの導きのもとで率先する一方,熱心な大群衆は全人類の歴史上最も破壊的な騎兵隊の突撃に彼らと共に加わります! c
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第二の災い ― 騎兵隊啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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a ヘンリー・バークレイ著,「黙示録に関する注解」は,「万の二万倍」という数に関してこう述べています。「これは膨大な数なので,文字通りの成就を見いだしようがない。これに続く描写は,この結論を支持している」。
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