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イタリア語聖書 ― 多難な歴史ものみの塔 2005 | 12月15日
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「教会は書物類を監視下に置くという務めを常に遂行してきたが,印刷術の発明までは,禁書目録を作成する必要を感じなかった。危険とみなされた文書はすべて焼き捨てられたからである」。これはカトリック百科事典(イタリア語)の一文です。
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イタリア語聖書 ― 多難な歴史ものみの塔 2005 | 12月15日
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1559年,教皇パウルス4世は最初の禁書目録を公に出しました。それは,カトリック教徒が読み,販売し,翻訳し,所持することを禁じられた書物の一覧です。そこに載る書巻は,信仰および道徳上の忠誠を守る点で害悪のある危険なものとみなされました。その目録は,ブルチョーリ訳を含め地域語に訳された聖書を読むことを禁じました。これを犯す人は破門されます。1596年,禁書目録はさらに制限色の濃いものになりました。聖書を翻訳したり地域語で出版したりすることはもはや認可されなくなったのです。そのような聖書は破棄されねばなりませんでした。
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イタリア語聖書 ― 多難な歴史ものみの塔 2005 | 12月15日
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[15ページの図版]
禁書目録は地域語に訳した聖書を挙げていた
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