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あなたはどんな映画を見ますか目ざめよ! 2005 | 5月8日
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「みんなで一緒に決めます」
「小さいころは,いつも家族全員で映画館に行っていました。もう大きくなったので,親同伴でなくても行かせてもらえますが,親は事前にタイトルと内容を知りたがります。その映画について聞いたことがないと,親は映画評を読んだり,テレビで予告編を見たりします。インターネットでも情報を調べてくれます。その映画がふさわしくないと思う場合は,理由を説明してくれます。わたしの意見も聞いてもらえます。自由に意見を出し合って,みんなで一緒に決めます」。―エロイーズ,19歳,フランス。
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じっくりと話し合いましょう
「もし,親が禁止するだけで,健全なものを何も提供しないなら,子どもたちは隠れて欲求を満たそうとするかもしれません。それである親は,子どもが不健全な要素を持つ娯楽を楽しむことを希望した場合,すぐに禁止しませんが,同時にすぐに認めもせず,冷却期間を置きます。数日間,互いに感情的にならずに折にふれて話し合い,子どもがその娯楽を良いものとみなしている理由を聞きます。そしてじっくりと話し合うと,ほとんどの場合子どもは納得し,感謝することさえあります。次いで,親が率先しつつ,それに代わる一緒に楽しめるような娯楽を子どもと共に選びます」。―正明,日本の旅行する監督。
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あなたはどんな映画を見ますか目ざめよ! 2005 | 5月8日
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良心を訓練することの益
聖書は,「自分の知覚力を訓練し,正しいことも悪いことも見分けられるようになった」人々について述べています。(ヘブライ 5:14)ですから,親が目標とすべきなのは,子どもに健全な価値観を教え込み,子どもが娯楽を自分で選ぶ自由を得たとき賢明な決定を下せるようにすることです。
エホバの証人の若者で,この点で親からすばらしい訓練を受けてきた人は少なくありません。例えば,米国の夫婦ビルとシェリーは十代になる息子二人と一緒に映画を見に行きます。父親のビルはこう言います。「映画館を出てから,よくその映画についての話で盛り上がります。みんなで,その映画はどんな価値観を教えているか,そうした価値観に同意できるかどうか,などについて話し合うのです」。もちろん,ビルもシェリーもよく選ぶ必要があることに気づいています。「事前にその映画についてよく調べておき,予想していなかった不愉快な場面に出くわした場合にはためらうことなく席を立ちます」とビルは述べています。この夫婦は,子どもたちを責任の伴う決定に加わらせることが,子どもたちが物事の善し悪しを判断する鋭い感覚を培うのに役立っていると考えています。「二人は見たい映画を選ぶ際に以前よりも賢明な判断が下せるようになりました」とビルは言います。
ビルとシェリーのように,多くの親は子どもたちが娯楽に関して知覚力を訓練するのを助けてきました。もちろん,業界の製作する映画の多くはクリスチャンにふさわしいものではありません。一方,聖書の原則を導きとするなら,クリスチャンは健全でさわやかな良い娯楽を楽しむことができます。
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