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子どものうちに学んでおきたい6つのこと目ざめよ! 2019 | No. 2
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© 2019 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
この出版物は販売を目的としたものではありません。世界的な聖書教育活動の一環として提供されており,その活動は自発的な寄付によって支えられています。寄付をしたいと思われる方はdonate.jw.orgをご覧ください。聖句は,特に注記がない限り,現代語による「新世界訳聖書 ― 参照資料付き」からの引用です。
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親の皆さんへ目ざめよ! 2019 | No. 2
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親の皆さんへ
子どものうちに学んでおきたい6つのこと
お子さんがどんな大人になってほしいと思われますか。
自分をコントロールできる人
謙虚な人
折れない心を持つ人
責任感がある人
情緒が安定した人
正直な人
子どもたちは自然にこのような人になれるわけではありません。あなたの助けを必要としています。
この号は,お子さんに伝えたい6つの大切なことを取り上げています。それらはお子さんが大人へと成長していくうえできっと役立つでしょう。
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セルフコントロール目ざめよ! 2019 | No. 2
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1
セルフコントロール
セルフコントロールとは
セルフコントロールには次のことが含まれます。
目標達成まで辛抱する
衝動を抑える
好きではない仕事をやり切る
相手を優先させる
なぜ大切?
自分を上手にコントロールできる子は,目先の利益に飛びついたりはしません。でも,それが苦手な子には次のような傾向があります。
キレる
鬱になる
たばこを吸ったり,アルコールやドラッグを乱用したりする
体に良くない物ばかり食べる
自分をコントロールできる子は大人になっても健康的で,金銭をよく管理し,法律をしっかり守っているという調査結果があります。ペンシルバニア大学の心理学教授アンジェラ・ダックワースは「セルフコントロールを身に着けておいて損はない」と結論しています。
どうやって教えるか
子どもに言った「だめ」を貫く
聖書の言葉: 「あなた方の“はい”という言葉は,はいを,“いいえ”は,いいえを意味するようにしなさい」。(マタイ 5:37)
子どもは親にイヤイヤをして揺さぶりをかけることがあります。周りの目などお構いなしです。そこで親が根負けすると,子どもは味を占めてしまいます。
でも,「だめ」と言ったことを親が守るなら,子どもは大切なことを学びます。自分の欲しい物がいつも手に入るとは限らないのです。「意外なことに,この教訓を学んだ人たちのほうが幸せそうだ」とデービット・ウォルシュ博士は書いています。「欲しい物は何でも簡単に手に入るかのように思わせるのは,少しも子どものためにならない」。a
幼少期に親から「だめ」と言ってもらった子どもは,将来ドラッグや結婚前の性関係などの誘惑を受けたとしても,「だめ」と自分に言えるようになります。
行動の結果を考えさせる
聖書の言葉: 「人は自分のまいているもの,それをまた刈り取ることになる」。(ガラテア 6:7)
自分をコントロールしないと,つらい目に遭います。例えば,すぐにかっとなるなら,友達がいなくなるかもしれません。でも,イラっとしたときに自分を抑えることや,人の話を遮らずに辛抱して聞くことができるなら,人に好かれるでしょう。自分をコントロールするなら,良い結果になります。
優先順位のつけ方を教える
聖書の言葉: 「より重要な事柄を見きわめる」。(フィリピ 1:10)
セルフコントロール能力があれば,悪いことをしないだけでなく,やりたくないことにも取り組むようになります。物事の優先順位を決めて,それをきちんと守るよう子どもに教えることは大切です。遊ぶ前に宿題を終わらせることはその一例です。
子どものロールモデルになる
聖書の言葉: 「わたしはあなた方のために模範を示しました。あなた方も,わたしがあなた方にしたと同じようにするためです」。(ヨハネ 13:15)
子どもは,親がイライラさせられる状況にどう対処するかを見ています。自分をコントロールすれば良い結果につながることを手本で示しましょう。例えば,お子さんが何か悪いことをした場合,かっとなりますか,それとも落ち着いて対処しますか。
a 「だめ: 何歳の子にも言う必要がある ― その理由と方法」(英語)という本からの引用。
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謙虚さ目ざめよ! 2019 | No. 2
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謙虚さ
謙虚さとは
謙虚な人は他の人を敬います。偉そうに振る舞ったりせず,自分を特別扱いするように求めたりもしません。人に純粋な関心を持ち,人から学ぼうとする姿勢があります。
謙虚さは弱さの表われだと誤解されることもあります。でも,実際には強さの表われです。謙虚な人は自分の失敗や限界を認めることができます。
なぜ大切?
人付き合いが上手になる。「ナルシシズムの蔓延」(英語)という本にはこう書かれています。「一般的に,謙虚な人は友達作りがうまい。……人とコミュニケーションを図り,人脈を広げるのが得意だ」。
将来の成功につながる。子どものうちに謙虚さを身に着けておけば,将来仕事を見つけるときにも役立ちます。医学博士のレオナルド・サックスはこう書いています。「プライドが高い若者は自分の欠点に気づいておらず,面接での心証が悪い。だが,面接官が求めていることを受け止めようとする若者は,採用されやすい」。a
どうやって教えるか
バランスの取れた見方を持てるよう助ける
聖書の言葉: 「取るに足りない者であるのに,自分は相当な者であると考える人がいるなら,その人は自分の思いを欺いているのです」。(ガラテア 6:3)
現実離れした期待を抱かせない。「夢は必ずかなう」とか「なりたいものに何でもなれる」といったフレーズは子どものやる気を引き出せるかもしれませんが,現実はそのとおりになるとは限りません。現実的な目標を立てて達成しようと努力するなら,お子さんは充実した生活を送れるでしょう。
具体的な点を褒める。「えらいね!」と言うだけでは十分ではありません。何が良かったのかを伝え,子どもが謙虚になるよう助けましょう。
ソーシャルメディアの使用を制限する。ソーシャルメディアは,自分の才能や業績をアピールする場として使われがちです。謙虚に振る舞うこととは対照的です。
謝る大切さを強調する。お子さんに,どこが悪かったのかを伝え,間違いをすぐに認めるよう助けてあげましょう。
感謝の心を育てる
聖書の言葉: 「感謝を抱いていることを示しなさい」。(コロサイ 3:15)
自然の素晴らしさに触れる。空気や水,食物など,人がどれほど自然に頼って生きているかを考えさせましょう。こうした例を挙げて,自然界を造った方への感謝や畏敬の気持ちを育てましょう。
人との絆を大切にする。すべての人には自分より優れている点があることを教えましょう。また,人の才能やスキルをねたむより,長所を認めて学ぶようお子さんに勧めましょう。
「ありがとう」を伝える。感謝することを子どもに教えましょう。口先だけではなく,心からの感謝を伝えるのです。感謝の気持ちがあれば,ずっと謙虚でいられます。
人の役に立つことの大切さを教える
聖書の言葉: 「他の人が自分より上であると考えてへりくだった思いを持ち,自分の益を図って自分の事だけに目を留めず,人の益を図って他の人の事にも目を留めなさい」。(フィリピ 2:3,4)
手伝いを頼む。子どもに家事をさせないと,「ぼくは王様だ!」と思わせてしまうかもしれません。まずは家の手伝いをさせましょう。遊んでいいのはその後です。手伝いをすることで,子どももみんなの役に立ち,感謝され褒められるということを伝えましょう。
人の役に立つのは大事なことだと教える。人の役に立つなら,立派な大人になれます。それで,どんな人に助けが必要なのかを教えましょう。何をしてあげられるかを一緒に考えます。お子さんがだれかのために行動していたら,サポートして褒めてあげましょう。
a 「子育ての崩壊」(英語)という本からの引用。
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折れない心目ざめよ! 2019 | No. 2
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折れない心
折れない心とは
折れない心がある人は,問題にぶつかってもすぐに立ち直ります。折れない心は経験を通して培われます。子どもが転びながら歩き方を覚えていくように,人は失敗を経験しながら人生の歩み方を学んでいきます。
なぜ大切?
失敗や逆境を経験したり,間違いを指摘されたりすると,がっかりして心が折れてしまう子もいます。それで,子どもが次の事実を知ることは大切です。
折れない心を培えば,お子さんはこれから起きる問題にも自信を持って立ち向かえるでしょう。
どうやって教えるか
失敗したとき
聖書の言葉: 「義なる者はたとえ七度倒れても,必ず立ち上がる」。(箴言 24:16)
子どもが気持ちを整理できるように助けてあげましょう。学校のテストで失敗したりすると,子どもは投げやりになって「もう無理!」と言うかもしれません。
失敗を繰り返さないためにどうすればよいかを考えさせましょう。そうすれば,くよくよせずに問題に向き合おうとするでしょう。
また,親が子どもの問題を解決するのではなく,子ども自身が解決策を考えるように助けましょう。「どうやって勉強したらもっと分かるかな?」と言えるかもしれません。
逆境に遭ったとき
聖書の言葉: 「あなた方は,あす自分の命がどうなるかも知らないのです」。(ヤコブ 4:14)
人生は予測がつかないものです。お金を持っていても次の日にはなくなったり,今は健康でも次の日には病気になったりするかもしれません。聖書はこう述べています。「速い者が競走を,あるいは力のある者が戦いを自分のものにするわけではない。……なぜなら,時と予見しえない出来事とは彼らすべてに臨むからである」。(伝道の書 9:11)
お子さんを危険から守るために,親として精一杯のことをしておられるでしょう。しかし実際には,人生で経験するすべての困難から子どもを守ることはできません。
子どものうちに失業や破産といった問題を経験することはないとしても,友達との仲たがいや家族との死別などについては,対処法を教えておくことができます。a
辛口な指摘を受けたとき
聖書の言葉: 「助言に聴き従[え]。それは,将来,あなたが賢くなるためである」。(箴言 19:20)
辛口な指摘はいじめとは違います。それは,子どもが態度や行動を改めるのに役立ちます。
改善点を認めるように教えることは,親子双方にメリットがあります。ジョンという父親はこう言います。「親が子どもの失敗をかばってばかりいると,子どもは学習しません。次から次へと問題を起こし,親がその度に後始末をするはめになります。そうなってしまうと,親も子もつらい思いをします」。
指摘された点から学べるように,どうすれば子どもを助けられますか。もし学校や他の場所でお子さんが注意されたら,かばいたくなる気持ちと闘ってください。その代わりに,お子さんにこう聞けるかもしれません。
「どうして注意されたんだと思う?」
「どうすればもっと良くできるかな?」
「今度何か注意された時はどうしたらいい?」
他の人の指摘から学ぶことは,子どもの今と将来に役立ちます。
a 「ものみの塔」2008年7月1日号の「悲しみがいやされるよう子どもを助ける」という記事をご覧ください。
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責任感目ざめよ! 2019 | No. 2
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責任感
責任感とは
責任感がある人は信頼できます。頼まれた仕事を遅らせることなくやり遂げます。
子どもは幼い時から,責任感を持つことを学び始めます。「子どもは15か月で親の言うことに反応して動き,18か月になると,親のすることを何でもまねようとする」と「国境なき子育て論」(英語)は述べています。「多くの文化圏では,5歳から7歳の子どもに家の手伝いを教えている。子どもは幼くても,いろいろな家事を手伝うことができる」。
なぜ大切?
国によっては,大勢の若者が自立を望んで家を出たものの,生活が苦しくなって親元に戻って来ています。自立できない原因として,お金の管理や家事の仕方,日常生活での責任を果たす方法を学んでこなかった点が挙げられます。
それで,責任感のある大人へと成長できるよう,子どもを幼い時から教育するのは大切です。「一人前の大人に育てる方法」(英語)という本はこう述べています。「我が子をずっと甘やかしておいて,18歳になった途端に社会の荒波に投げ込もうとする親はいないだろう」。
どうやって教えるか
家の手伝いを任せる
聖書の言葉: 「あらゆる労苦によって利益がもたらされる」。(箴言 14:23)
幼い子は親と一緒に働きたがるものです。親は子どものこうした自然な願いを上手に生かして,家の手伝いをさせましょう。
子どもに手伝わせるのをためらう親もいます。「うちの子に手伝いなんて無理。ただでさえ学校の宿題に毎日追われているんだから」と考えています。
ですが,家事を手伝っている子のほうが学校生活をうまく送れます。子どもは家事の手伝いを通して,仕事を引き受けてやり遂げることを学んでいるからです。「国境なき子育て論」はこう書いています。「手伝いたいという幼い子の意欲を軽視するなら,子どもは人の役に立つことなどどうでもいいと思ってしまう。……また,物事を他人任せにするようにもなる」。
この本が示すとおり,家事を手伝わせるなら,子どもは受け身な人ではなく,積極的な人,いつも何かしてもらう人ではなく,してあげる人になるでしょう。そして,子どもは家族の中で自分の居場所を見つけ,責任感を持って自分のやるべきことに取り組むようになります。
失敗の後始末をするように助ける
聖書の言葉: 「助言に聴き従い,懲らしめを受け入れよ。それは,将来,あなたが賢くなるためである」。(箴言 19:20)
お子さんが何か失敗したときには,なかったことにしたいという気持ちと闘ってください。例えば,子どもが人の物をうっかり壊してしまったなら,自分の失敗を認めさせて謝らせましょう。場合によっては弁償させることもできます。
失敗を隠さないことの大切さが分かるなら,こんな子どもになるよう助けられます。
間違いを正直に認める
人のせいにしない
言い訳をしない
謝るべきときには謝る
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大人から学ぶ目ざめよ! 2019 | No. 2
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大人から学ぶ
だれが子どもを教えるべきか
子どもは自分を教え導いてくれる大人を必要としています。その役割を果たすうえでだれよりもふさわしい立場にいるのは,親の皆さんです。親はその責任を果たさなければなりませんが,周りの大人もお子さんの良い手本になることができます。
なぜ大切?
多くの国の若者は,大人との交流を持たなくなっています。次の点を考えてみてください。
1日の大半を過ごす学校では,生徒に比べると大人の割合が低いです。
両親が共働きのため,家に帰ってもだれもいないことがあります。
アメリカで行なわれた調査によると,8歳から12歳までの子どもがマルチメディアに費やす時間は,1日平均6時間ほどです。a
「子どもから離れない」(英語)という本はこう書いています。「若者は手本やアドバイス,指針を,親や先生など責任ある大人にではなく……友達に求めるようになっている」。
どうしたらよいか
子どもと一緒に過ごす
聖書の言葉: 「少年[または,子ども]をその行くべき道にしたがって育て上げよ。彼は年老いても,それから離れない」。(箴言 22:6)
子どもは導きを求めて親に頼ろうとします。専門家によると,子どもは10代になってからも,友達より親のアドバイスを重視する傾向があります。心理学の教授ローレンス・スタインバーグは,「思春期の子どもを持つ親へ」(英語)という本の中でこう書いています。「子どもが大人へと成長していく過程で,子どもの態度や行動に大きな影響を与えているのは親である。若者は親が考えていることを知りたいと思っている。たとえすべての点に同意できないとしても,親が話すことに耳を傾ける」。
あなたに頼ろうとするお子さんの自然な欲求に応えましょう。お子さんと一緒に過ごしてください。自分の気持ちや価値観,経験を話してあげましょう。
周りの大人の助けを借りる
聖書の言葉: 「賢い者たちと共に歩んでいる者は賢くな[る]」。(箴言 13:20)
お子さんのロールモデルになってくれそうな大人がいるなら,お子さんと一緒に過ごしてもらいましょう。もちろん,子育てを丸投げしてはいけませんが,信頼できる人に協力してもらいましょう。聖書に出てくるテモテは,大人になってからも使徒パウロとの交友からたくさんのことを学び,パウロもテモテとの交友から励みを得ました。(フィリピ 2:20,22)
過去100年のうちに,核家族化が進み,家族や親族との絆が希薄になってきました。ご家庭でこうした状況が見られるなら,お子さんが大人たちと交流を持てるようにするのはいかがですか。こんな大人になってほしいと思うような人たちと一緒に過ごすなら,お子さんはきっと良い影響を受けるでしょう。
a 13歳から18歳までの若者の場合,1日平均9時間ほど費やしています。これらの統計には,学校の授業や宿題でインターネットを利用する時間は含まれていません。
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モラル目ざめよ! 2019 | No. 2
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モラル
モラルとは
モラルがある人は,正しいことと悪いことをしっかりと見分けることができます。その場の感情に流されず,確かな規範意識に基づいて行動します。たとえ人が見ていなくてもそうします。
なぜ大切?
子どもたちの周囲にはモラルに関する間違った情報があふれています。子どもは,学校の友達,音楽,映画,テレビから良くない影響を受けると,モラルが低下してしまうかもしれません。
この点で「性に関する初歩的な事柄を超えて」(英語)という本は,多感な10代の時期を迎える前の子どもに,次のことを勧めています。「同級生やメディアが同調させようと圧力をかけてくることを知っておくべきだ。たとえ友達に理解されなくても,自分の信念に沿った決定ができるようになる必要がある」。それで,10代になる前に子どもを教え始めましょう。
どうやって教えるか
子どものモラルを育てる
聖書の言葉: 「円熟した人々[は]知覚力を訓練し,正しいことも悪いことも見分けられるようにな[る]」。(ヘブライ 5:14)
モラルを言葉で教える。日常の様々な出来事を比較して「これは正直,あれは不正直」,「これは誠実,あれは不誠実」,「これは親切,あれは不親切」などと言えるかもしれません。子どもはやがてモラルのある行動を理解するようになります。
なぜ正しいか,なぜ間違っているかを説明する。こう聞いてみましょう。「正直が一番って言うけど,どうしてだと思う?」「うそをつくとなんで友達から嫌われるの?」「どうして盗むのはだめなのかな?」 お子さんが道徳心を働かせ,自分の頭で考えられるように助けましょう。
モラルを守るメリットに注目させる。「正直だと人から信頼されるね」とか,「親切にすると,友達がたくさんできるよ」などと言えます。
家族みんながモラルを守る
聖書の言葉: 「自分自身がどんなものであるかを絶えず吟味しなさい」。(コリント第二 13:5)
家族みんなが同じモラルを守っていれば,自信を持って次のように言えます。
「うちの家族はみんなうそをつきません」。
「人をたたいたり,どなったりもしません」。
「悪口を言わないようにしています」。
お子さんは,モラルを守ることが単なる義務ではなく,家族のモットーだと理解するでしょう。
家族の道徳観についてお子さんと繰り返し話し合いましょう。普段の出来事を例にして教えます。学校やメディアで示される価値観と比べることもできます。「こういう場合,どうする?」,「うちの家族だったら,どうしたらいいかな?」と聞いてみてください。
モラルの意識を高める
聖書の言葉: 「正しい良心を保ちなさい」。(ペテロ第一 3:16)
正しい行動を褒める。お子さんがモラルに沿って行動したなら,そのことを褒めて,どこがよかったのかを伝えましょう。例えば「正直だったね。うれしいよ」と言えます。間違いを打ち明けてきたなら,間違いを正す前に子どもの正直さを心から褒めましょう。
間違った行動を正す。お子さんが間違いを認められるように助けましょう。何が間違っていたのか,どれほど家族のモラルから外れていたのかを知らせる必要があります。「子どもをがっかりさせたくない」と考える親もいます。しかし,間違いについて率直に話すなら,子どもは善悪をしっかりと見分けるようになります。
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