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神のみ名と聖書の翻訳者たちものみの塔 1988 | 8月1日
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第1世紀が過ぎてから,“クリスチャン”の写字者は,セプトゥアギンタ訳とクリスチャン・ギリシャ語聖書の両方において,神のみ名を「神」や「主」という語に置き換えました。ハワード教授によると,そのことが一因となって後年キリスト教世界に混乱が生じたようです。「テトラグラマトン[神のみ名のヘブライ語]を取り除いたことが,後にキリスト論や三位一体論の論争を引き起こし,それがキリスト教発足後数百年の間教会を悩ませる大きな原因になったかもしれない」と述べているとおりです。
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神のみ名と聖書の翻訳者たちものみの塔 1988 | 8月1日
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ハワード教授はさらにこう述べています。「テトラグラマトンが取り除かれたために,恐らく第1世紀の新約聖書時代に存在していたものとは異なる神学環境が生まれたのであろう。そのヘブライ語名を用いることによって常に他のあらゆる神と注意深く区別されていたユダヤ人の神は,テトラグラマトンの消滅に伴って幾分その特異性を失った」。
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