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その4 ― 地の最も遠い所にまで証人となるエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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移転した人たちの中に,ハロルド・ツィママンとアン・ツィママンがいます。二人は既にエチオピアで宣教者兼教師として奉仕した経験がありました。とはいえ,1959年,王国の音信を広める業にあずかるため米国からコロンビアへ移転する準備を終えようとしていた二人には,生後5か月から5歳までの4人の子供がいました。ハロルドは仕事を探しに先に出かけましたが,コロンビアに着いて,地元のニュース報道に戸惑いました。宣戦布告なしの内戦が続いており,国内では大量虐殺が行なわれていたのです。彼は,『家族を連れて来てこんな状況の中で生活させたいと,わたしは本当に思っているのだろうか』と自分自身に問いかけ,聖書中の導きとなる模範や原則を思い出そうとしました。頭に浮かんだのは,イスラエル人の宿営に約束の地に関する悪い報告を持ち帰った臆病な斥候たちに関する聖書の記述でした。(民数記 13:25–14:4,11)迷いは消えました。それらの斥候たちのようになりたくはありません。彼はすぐに,家族がやって来るよう手配しました。彼が必要な世俗の仕事を見つけた時には,家族の所持金はわずか3㌦になっていましたが,この家族は本当に必要な物には事欠きませんでした。長年の間に,家族を養うために行なわなければならない世俗の仕事の量は様々に変化しましたが,ハロルドは王国の関心事を常に第一にするよう絶えず努力しました。この家族が初めてコロンビアに行った時,その国には1,400人ほどの証人たちがいました。その時以来,彼らは何と驚くべき拡大を目にしてきたのでしょう。
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その4 ― 地の最も遠い所にまで証人となるエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[469ページの図版]
必要の大きな所で奉仕するために外国に移転した非常に多くの証人たちの中には,幼い4人の子供を持つハロルド・ツィママンとアン・ツィママンのような家族も含まれていた(コロンビア)
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