正確な報告に貢献していますか

¹ 聖書には，明確な数字を挙げた記述が少なくありません。そのような数字は，出来事を生き生きと伝えるのに役立ちます。例えば，ギデオンはわずか300人の手勢でミディアンの宿営を打ち破りました。（裁 7:7）エホバの使いは，アッシリア人の兵士18万5,000人を殺しました。（王二 19:35）西暦33年のペンテコステの際には，およそ3,000人がバプテスマを受け，その後まもなく，信者の数は増加して約5,000人になりました。（使徒 2:41; 4:4）これらの記述から，神の古代の僕たちが余すところのない正確な記録を残すために多大の努力を払ったことは明らかです。

² 今日のエホバの組織は，毎月の野外奉仕活動を報告するよう指示しています。わたしたちが忠実にこの取り決めに協力するなら，宣べ伝える業を効果的に監督することが容易になります。報告を見れば，宣教のある分野に注意を払う必要がある，あるいは野外の特定の区域にもっと働き人が必要だ，ということが分かる場合もあります。会衆でも，長老たちが，宣教奉仕を拡大できそうな人や援助が必要と思える人を見分けるのに，野外奉仕報告が役立ちます。また，王国を宣べ伝える業の進展に関する報告は，クリスチャンの兄弟関係にある人すべてに励みを与えるものとなります。あなたは正確な報告に貢献する点で自分の分を果たしていますか。

³ 個人としての責任: 月末になって，宣教奉仕で自分が行なった事柄をなかなか思い出せないということがありますか。そうだとしたら，野外奉仕に参加するたびに活動の記録をつけてはいかがですか。カレンダーや日記帳を使う人もいれば，そのつど野外奉仕報告用紙に記入する人もいます。月末には，その報告をすぐに書籍研究の監督に提出してください。あるいは，望むなら，王国会館にある専用の箱に報告を入れることもできます。報告を提出し忘れたときには，書籍研究の監督から尋ねられるのを待つのではなく，すぐに監督に連絡しましょう。自分の活動を良心的に報告することは，エホバの取り決めに対する敬意と，報告の集計を割り当てられている兄弟たちへの愛ある配慮の表われです。―ルカ 16:10。

⁴ 書籍研究の監督の役割: 書籍研究の監督は，目ざとい，よく気を配る牧者として，月の初めから終わりまでずっと群れの活動に関心を払います。（箴 27:23）個々の奉仕者が定期的に，意味のある仕方で，喜びのうちに奉仕に参加しているかどうかを知り，1か月間全く参加しなかった人がいるならすぐに援助を差し伸べます。大抵は，励ましの言葉をかけるか，実際的な提案を与えるか，野外奉仕で一緒に働くよう誘うだけで十分でしょう。

⁵ 書籍研究の監督は月末に，群れの全員が各自の活動を報告する責任をきちんと果たすよう見届け，書記が会衆の正確な報告を翌月の6日までに支部事務所に提出できるようにします。月末が近づいたら，群れの人たちに報告のことを思い起こさせ，書籍研究の場所で報告用紙を入手できるようにしておくのがよいかもしれません。報告を忘れがちな人がいるなら，適切な仕方で思い起こさせ，励ましを与えることができます。

⁶ 野外奉仕報告を遅れずに提出すれば，野外で成し遂げられた事柄を正確に反映する報告の作成が容易になります。あなたは毎月遅れずに活動を報告することによって，自分の分を果たしますか。