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神への愛が意味する事柄ものみの塔 1989 | 5月1日
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コンスタンティヌスの十字架
9 コンスタンティヌス帝はどのように十字架と関係していますか。
9 コンスタンティヌスはローマ皇帝であり,西暦325年にニケア公会議を召集し,キリストは神であるという非聖書的な教理を採用するよう圧力をかけました。異教徒と背教したクリスチャンから成る自分の帝国を強化するために,そうしたのです。新ブリタニカ百科事典はこの皇帝について,「312年,コンスタンティヌスはマクセンチウスに勝利を収める直前,十字架に関する『天のしるし』の幻を見た。それを皇帝は,自分の勝利を示す神からの証であると信じた」。同事典は,その後コンスタンティヌスは十字架に対する崇敬の念を助長したとも述べています。
10 神もしくはキリストが,十字架に関する「しるし」をコンスタンティヌスに与えたと信じるのは,道理にかなっていない,あるいは非聖書的であると言えるのはなぜですか。
10 しかし,神は,神のご意志を行なっていない異教の指導者にしるしをお与えになるでしょうか。それにこれは異教のしるしです。
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神への愛が意味する事柄ものみの塔 1989 | 5月1日
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11 十字架を使うようコンスタンティヌスを動かしたものは何ですか。
11 「奇妙な生存者たち」と題する書物は,コンスタンティヌスと彼の十字架についてこう述べています。「彼の行動に何らかの指針があったということは,まず疑えない。彼が定めた象徴は,一方でお抱えの軍隊に属するクリスチャンを,もう一方で[異教徒の]ゴール人を満足させた。……後者にとって,それは自分たちの太陽の神[彼らが崇拝していた太陽神]の恵みを示すしるしであった」。そうです,コンスタンティヌスの「天のしるし」は,神やキリストとは全く関係のない,異教の精神が深く染み込んだものなのです。
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