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「あらゆる国民の憎しみの的」エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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1939年にエホバの証人はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで集まりを開きましたが,その前に,カトリックの司祭チャールズ・コグリンの配下の者たちからその大会を中止させるとの脅迫がありました。警察に通報がなされ,6月25日,ラザフォード兄弟はその会場に集まった1万8,000人以上の人たちと国際的な大勢のラジオ聴取者に向かって,「政府と平和」という主題で講演をしました。講演が始まってから,200人以上のローマ・カトリック教徒とナチ党員が数人のカトリック司祭に率いられて2階席に押し入りました。彼らは合図に合わせてすさまじい声でわめき,「ヒトラー万歳!」,「フランコ万歳!」と叫びました。そして,ありとあらゆる下品な言葉や脅迫を使ったり,騒ぎを静めようとした案内係の多くに暴行を加えたりしました。しかし,暴徒はその集まりを中止させることができませんでした。ラザフォード兄弟は力強く,恐れることなく話を続けたのです。騒ぎが頂点に達したところで同兄弟は,「ご覧ください,今日,ナチとカトリック教徒がこの集会を中止させようとしていますが,神の恵みにより,彼らはそれを行なうことができません」と述べ,聴衆は盛んな拍手を繰り返して支持を表わしました。その騒ぎはその時の録音に永久に残ることになり,世界の多くの場所の人たちがそれを聞きました。
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「あらゆる国民の憎しみの的」エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[657ページの図版]
1939年,証人たちのこの大会がニューヨークで開かれた際,カトリックの司祭たちに率いられた200人ほどの暴徒が大会を中止させようとした
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