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  • 目ざめよ! 1999
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  • 話し合いは不可欠
  • 許すことに努める
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    目ざめよ! 1999
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    目ざめよ! 2013
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目ざめよ! 1999
目99 4/22 5–9ページ

和解は可能ですか

「一時の感情に駆られて離婚訴訟を起こすのは簡単である。……とはいえ,本来は良い夫婦で,問題さえ解決されればうまく行くという結婚もたくさんあるはずだ」と,「危機にある夫婦」(英語)という本は述べています。

この言葉はその昔,イエス・キリストが離婚について教えられたことと調和しています。イエスは,潔白な配偶者のほうが不倫を理由に離婚することは許されると言われましたが,どうしてもそうしなければならないと言われたわけではありません。(マタイ 19:3-9)忠実な配偶者のほうには結婚関係を存続させるよう努力する理由があるかもしれません。夫は過ちを犯したものの,今でも妻を愛しているかもしれません。a 思いやりのある夫,また献身的な父親として,きちんと家族の必要を満たしているかもしれません。忠実な配偶者のほうは,自分と子どもの必要を考えて,離婚ではなく和解することにするかもしれません。その場合,どんな要素を考慮することができるでしょうか。また,夫婦の関係を立て直すという難問にどうすれば首尾よく対処できるでしょうか。

まず最初に,離婚するのも和解するのも易しくはないと言わねばなりません。さらに,間違いを犯した配偶者を許すだけでは,夫婦間の根底にある問題を解決することにはならないでしょう。多くの場合,たいへんな苦痛を伴う自己吟味を行ない,率直に話し合い,夫婦の関係を救うために一生懸命努力する必要があります。それほど多くの時間をかけたり努力を払ったりしなくても損なわれた夫婦の関係は立て直せる,と思っている夫婦は少なくありません。しかし,途中であきらめずに努力した結果,今では安定した結婚生活を送っている夫婦もたくさんあります。

答えを出すべき幾つかの質問

事情を把握した上で決定を下すために,忠実な配偶者のほうは自分の気持ちや自分の取り得る選択肢をはっきりさせる必要があります。次のような点を考慮することができるでしょう。彼は戻りたいと思っているだろうか。不倫な関係を完全に断ち切っただろうか,それとも,ぐずぐずしていて直ちに行動しないだろうか。自分の非を認めただろうか。認めたのであれば,自分のしたことを誠実に悔やみ,本当に悔い改めているだろうか。それとも,自分の過ちをわたしのせいにする傾向があるだろうか。精神的苦痛をもたらしたことを心から後悔しているだろうか。それとも,不倫の関係が発覚し,断たれたことで動揺しているにすぎないのだろうか。

将来はどうだろうか。あの人は姦淫につながった態度や行動を改め始めただろうか。過ちを繰り返さないことを固く決意しているだろうか。それとも,異性とふざけたり,不適切な感情のきずなを結ぶ傾向がまだあるだろうか。(マタイ 5:27,28)全力を傾けて夫婦の関係を立て直そうとしているだろうか。そうであれば,そのために何をしているだろうか。これらの質問に対して前向きの答えが出せるなら,夫婦の関係の修復は可能だと考えてもよいでしょう。

話し合いは不可欠

「内密の話し合いのないところには計画のざ折があ(る)」と,聖書筆者は述べています。(箴言 15:22)潔白な配偶者のほうが不倫を行なった配偶者とそのことで話し合う必要を感じる場合は確かにそう言えます。事の詳細に立ち入る必要は必ずしもありませんが,率直に誠意を込めて話し合うなら,真相が明らかになり,誤解が解けるでしょう。そうすれば,誤解と以前からの恨みのゆえに夫婦の溝がますます深まるという事態を避けられるかもしれません。もちろん,そうした話し合いは夫にとっても妻にとってもつらいものとなるでしょう。しかし,それが信頼を回復する過程で重要であることに気づいた人は少なくありません。

和解を成立させるのに欠かせないもう一つのステップは,夫婦の関係における問題点を見きわめるよう努力することです。夫婦双方がそれに取り組む必要があるかもしれません。ゼルダ・ウェストミーズはこうアドバイスしています。「つらい事柄について徹底的に話し合い,不道徳な関係は完全に終わったと判断し,それでも結婚生活を続けたいと思っている場合は,うまくいっていなかった点を解決し,夫婦の関係をやり直すことだ」。

二人は互いを当たり前の存在と思っていたかもしれません。霊的な活動をないがしろにしていたかもしれません。一緒に過ごす時間が十分でなかったということもあるでしょう。配偶者が必要としていた愛や優しさ,褒め言葉,誉れなどを十分に与えてこなかったかもしれません。自分たちの目標や価値観を二人で一緒に評価し直すなら,夫婦の親密さは大いに増し,今後不忠実にならないようにすることができます。

許すことに努める

誠実に努力したとしても,傷つけられた配偶者にとって夫を許すのは容易なことではないかもしれません。ましてや相手の女性を許すのは難しいことでしょう。(エフェソス 4:32)しかし,恨みつらみをしだいに忘れるようにすることは可能です。「忠実なほうの配偶者は,先に進まねばならない時が来ることを認める必要がある」と,ある参考資料はアドバイスしています。「言い争いをするたびにきまって相手の過去の罪を持ち出して[相手を]やりこめることがないようにするのは大切だ」。

強い恨みの気持ちを忘れ去るよう努力することによって,ついには,罪を犯した相手に対する敵意を感じなくなったことに気づいた人も少なくありません。そうすることは夫婦の関係を立て直す上で不可欠なステップです。

再び信頼することを学ぶ

ある妻はひどく動揺し,「わたしたちは以前のような信頼感を取り戻せるだろうか」と悩みました。心配するのも当然です。姦淫を犯した配偶者に欺かれたため,信頼を打ち壊された ― あるいは,少なくともひどく損なわれた ― からです。信頼は高価な花瓶と同じで,壊すのは簡単ですが,元通りにするのはたいへんです。関係を維持するだけでなく深めるには,互いに対する信頼と敬意がどうしても必要なのです。

そのためには多くの場合,再び信頼することを学ぶ必要もあります。過ちを犯した配偶者は,自分を信頼するよう無神経に求めるのではなく,自分の活動について何一つ隠し事をせず,正直であるようにすれば,信頼を回復するのに役立つでしょう。クリスチャンは互いに対して,『偽りを捨て去り,真実を語る』よう勧められています。(エフェソス 4:25)信頼を取り戻すために,最初は「[配偶者]に自分の行動の予定を正確に知らせる」ことだと,ゼルダ・ウェストミーズは言います。「自分がどこに行くか,いつ戻るかを[配偶者]に告げ,いると言った場所にいるようにしなさい」。計画が変更になれば,その都度知らせるようにしましょう。

自尊心を回復するには時間と努力が必要かもしれません。過ちを犯した配偶者のほうは愛情と褒め言葉を惜しまず,自分が感謝していることや愛していることを妻にたびたび話すことによって,妻を助けることができます。高く評価されているある結婚カウンセラーはこう忠告しています。「彼女をその行なう事柄すべてのゆえに称賛せよ」。(箴言 31:31,「今日の英語訳」)妻のほうも,生活の中で自分が上手に行なえている事柄をもっぱら考えるようにして,自信の回復に努めることができます。

時間がかかる

不倫のもたらす苦痛の激しさを考えれば,そのときのことが何年かたった後でさえ鮮明に思い出され,つらく感じることがあるのも不思議ではありません。しかし,傷が徐々に癒える過程で,二人がどちらも謙遜,辛抱,忍耐を示すなら,信頼や敬意の回復に役立ちます。―ローマ 5:3,4。ペテロ第一 3:8,9。

「ひどい苦痛は最初の数か月間続くだけである」と,「愛し,敬い,裏切る」(英語)という本は請け合っています。「[それは]やがて消えてゆく。……やがて,そのことを考えずに数日,数週間,数か月,また数年も過ごせるようになる」。結婚生活において聖書の原則を当てはめつづけ,神の祝福と導きを求めるなら,「一切の考えに勝る神の平和」のもたらす慰めを必ず経験できます。―フィリピ 4:4-7,9。

ペドロはこう書いています。「振り返ってみると,この経験によってわたしたちの生き方は変わってしまいました。今でも夫婦の関係を幾らか修復しなければならないことが時々あります。しかし,わたしたちは苦しい試練を乗り越えました。わたしたちは今でも夫婦です。そして,幸福に暮らしています」。

では,潔白な配偶者の側に,不忠実になった相手を許す理由がない場合はどうでしょうか。また,配偶者を許している(恨みを忘れるところまで)ものの,もっともな理由があって聖書的な離婚を選ぶ場合はどうでしょうか。b 離婚によって個々の人にはどんなことが必要になるかもしれませんか。離婚に関係するさまざまな要素と,それに対処してきた人たちの経験を考慮するようお勧めします。

[脚注]

a 話を簡単にするために,この一連の記事では全般的に,忠実な配偶者のほうを妻としますが,論じられている原則は夫が潔白で妻が不忠実な場合にも当てはまります。

b 「目ざめよ!」誌,1995年8月8日号,「聖書の見方: 姦淫 ― 許すべきか,許すべきではないか」という記事をご覧ください。

[6ページの囲み記事]

価値ある支え

さまざまな要素が考えられるので,経験豊富で平衡の取れた考え方ができるカウンセラーの援助を求めるのは有益かもしれません。エホバの証人であれば,親切で同情心に富む会衆の長老たちに近づくことができます。―ヤコブ 5:13-15。

カウンセラーや友人や親族に勧められているのは,個人の意見を押し付けたり,聖書的な根拠に基づく離婚あるいは和解のいずれかを擁護したりとがめたりしないことです。離婚を経験したあるクリスチャン女性はこう言っています。「さまざまな支えを与えてくださるだけでよいのです。何をすべきかは自分で決めさせてください」。

助言はあくまでも聖書に基づいたものであるべきです。「あなたはこんなふうに感じるべきだとか,こんなふうに感じるべきではないなどと言ってはなりません」と,離婚した女性は述べています。「むしろ,心にあるものを語らせてあげてください」。思いやりや兄弟の愛情,優しい同情心を示すなら,配偶者に裏切られた人が負った深い傷は和らげられるでしょう。(ペテロ第一 3:8)ひとりの経験豊かなカウンセラーはこう書き記しています。「剣で突き刺すかのように無思慮に話す者がいる。しかし,賢い者たちの舌は人をいやす」― 箴言 12:18。

ある忠実な夫は自分の経験を振り返ってこう述べています。「わたしは理解や慰めの言葉や励ましを必要としていました。また,妻は具体的な指示や,自分が払っている努力に対する褒め言葉を非常に欲しがりました。そうしたはっきりした形の支えが,妻にとって続けていく助けになったのです」。

ある人が慎重な態度で祈りのうちに熟考した末,聖書的な理由で離婚あるいは別居をすることにした場合は,その人に罪悪感を抱かせるような仕方で助言を与えるべきではありません。むしろ,抱く理由のない罪悪感を克服するよう助けることができます。

配偶者に裏切られたある人はこう述べています。「実りのある仕方で慰めたいのであれば,そこに人間の奥深い感情が関係していることを忘れてはなりません」。

[7ページの囲み記事]

一緒に暮らし続ける人もいるのはなぜか

悔い改めずに姦淫を犯す夫と一緒に暮らす以外,妻に残されている道はほとんどないという地域は少なくありません。例えば,紛争地域や低所得地域に住む,妻の立場にあるクリスチャンの中には,不忠実な夫と一緒に暮らしてきた人もいます。そうした夫は,信者ではないものの,他の点では引き続き家族を顧みています。結果として,家族の者は住まいや必要な保護,安定した収入,不忠実であるとはいえ夫のいる比較的に安定した家庭というものを得ています。夫のもとに留まるのは好ましいことでもたやすいことでもないが,特殊な状況下では,そうするほうが自分一人で奮闘するよりも生活面で物事を有利に運べる,と考えたのです。

そうした状況に耐え,時には何年も後になってついに,夫がそれまでの歩みを改め,忠実で愛あるクリスチャンの夫となるのを見るという喜ばしい経験をした妻たちもいます。―コリント第一 7:12-16と比較してください。

ですから,配偶者のもとに留まることを選ぶ人たちを ― たとえその配偶者が悔い改めない場合でも ― 批判すべきではありません。それらの人たちはだれも下したくないような決定を下さなければならなかったのですから,何であれ必要な助けや支持を与えられるべきです。

[8ページの囲み記事]

だれに責任があるか

もちろん,潔白な配偶者の側の不完全さが夫婦の関係を緊張させる一因となった場合もあるでしょう。しかし,聖書はこう述べています。「おのおの自分の欲望に引き出されて誘われることにより試練を受けるのです。次いで欲望は,はらんだときに,罪を産みます」。(ヤコブ 1:14,15)さまざまな要因が考えられますが,人が姦淫を犯す原因となっているのはおもに「自分の欲望」です。結婚生活における問題の原因が配偶者の欠点にあるのであれば,姦淫を犯しても問題を解決することにはならないはずです。―ヘブライ 13:4。

むしろ,結婚生活の諸問題は,夫婦双方が聖書の原則を当てはめるようたゆまず励むことによって解決できます。それには,「互いに忍び,互いに惜しみなく許し合(う)」ことが関係しています。また,「優しい同情心,親切,へりくだった思い,温和,そして辛抱強さ」などの特質を示しつづけることも必要です。最も大切なのは,「愛を身に着け(る)」ことです。「それは結合の完全なきずななのです」。―コロサイ 3:12-15。

[7ページの写真]

互いに相手の言い分を注意深く聞くことは夫婦が結婚関係を立て直すのに役立つ

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