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クラサオ2002 エホバの証人の年鑑
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[102ページの図版]
ブランチ・ファン・ハイドーンとハンス・ファン・ハイドーンは,65人の人々をエホバへの献身の段階まで援助した
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クラサオ2002 エホバの証人の年鑑
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エホバの善良さを味わい知った,もう一人の開拓者は,ブランチ・ファン・ハイドーンです。彼女は1961年に,夫のハンスは1965年に,それぞれバプテスマを受けました。ブランチはこれまで35年間,開拓奉仕を行なってきました。その間に6人の子どもを育て上げ,そのうちの二人も今では正規開拓者です。身体的にも感情的にもハンスの支えがあったからこそ,そうすることができたのです。この家族は,合計65人の人々をエホバへの献身の段階まで援助しました。
ブランチの数多くの経験のうちの一つは,近所に住むセラフィーナという人に関するものです。ブランチがセラフィーナと研究し始めると,セラフィーナの夫テイオが激しく反対しました。テイオはセラフィーナの本を焼き捨て,ブランチが家に入ることを禁じた上,ブランチのためにマチェーテ(なた)を研いでいると言い触らしました。ハンスは,テイオがそこまでして反対する理由を探り出しました。どうやら,テイオの友人の妻が地元の宗教団体の僧職者と研究を始め,後にその牧師と駆け落ちしたらしく,そのためテイオは妻もそうなりはしまいかと恐れていたのです。ハンスはヘブライ 13章4節を用いて,結婚に関するエホバの証人の見方を説明しました。すっかり安心したテイオは,妻が研究を続けるのを許しました。セラフィーナはバプテスマを受け,しばらく後にはテイオもバプテスマを受けました。二人は今でもエホバに忠実に仕えています。
ブランチの話によると,午前11時に聖書研究を司会してから昼食のために帰宅し,わずか2時間後に息子のルーシャンを出産した,ということもあったそうです。ブランチは開拓奉仕の特権を今でも大切にしており,こう語っています。「開拓奉仕をしていると,絶えず準備や研究をするので,ほかでは得られない満足感を味わえます」。
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