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今日にかかわる,慰めとなる預言の言葉イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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救出者が呼び出される
6 イザヤは将来の征服者をどのように描写していますか。
6 エホバはイザヤを通して,一人の征服者のことを予告しておられます。その者は,神の民をバビロンから救うと同時に,民に敵する者たちに裁きを下します。エホバは,こう質問しておられます。「だれがある者を日の昇る方から奮い立たせたか。だれが義をもってその者を神の足もとに呼び寄せ,その前に諸国民を渡し,これに王たちをも従えるようにさせたか。だれが彼らを塵のようにその剣に渡しつづけたので,彼らはその弓でただの刈りわらのように追い回されたのか。だれが彼らを追いつづけ,自分の通って来なかった道筋をその足で平和に通って行ったのか。だれが活動し,これを行ない,始めから代々の人々を呼び出したのか。わたし,エホバは,第一なる者であり,最後の者たちに対しても同じ者である」。―イザヤ 41:2-4。
7 来たるべき征服者とはだれですか。その者は何を成し遂げますか。
7 日の昇る方,つまり東の地方から奮い立たされる者とはだれですか。メディア-ペルシャとエラムの両国はバビロンの東方に位置しています。ペルシャ人キュロスはその地方から,強大な軍隊を伴って進軍してきます。(イザヤ 41:25; 44:28; 45:1-4,13; 46:11)キュロスはエホバの崇拝者ではありませんが,義の神であるエホバのご意志に沿って行動します。キュロスは王たちを従わせ,その王たちは彼の前にあって塵のように散らされます。征服を進めるキュロスは,障害となるものをすべて乗り越え,普段は人の通らない道筋を「平和に」,つまり安全に通って行きます。キュロスは西暦前539年までに強大な都市バビロンに達し,それを覆します。その結果,神の民は解放され,清い崇拝を再興するためにエルサレムに戻ることが可能になります。―エズラ 1:1-7。c
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