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『自分が持っているものをしっかり守りつづけなさい』啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「また,フィラデルフィアにある会衆の使いにこう書き送りなさい。聖なる者,真実な者,ダビデのかぎを持つ者,開けてだれも閉じないようにし,閉じてだれも開けないようにする者がこのように言う」― 啓示 3:7。
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『自分が持っているものをしっかり守りつづけなさい』啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「ダビデのかぎ」
4,5 「ダビデのかぎ」はどんな契約と結びつけられていますか。
4 イエスは「ダビデのかぎ」を持っておられます。それを使って,「開けてだれも閉じないようにし,閉じてだれも開けないように」されますが,この「ダビデのかぎ」とは何ですか。
5 エホバは永遠の王国のための契約をイスラエルの王ダビデと結ばれました。(詩編 89:1-4,34-37)ダビデの家は西暦前1070年から同607年までエルサレムのエホバの王座から支配を行ないましたが,その王国が悪に傾いたため,同王国に対して神の裁きが執行されました。こうしてエホバは,「わたしはそれ[地上のエルサレム]を破滅,破滅,破滅とする。これについてもまた,それ[ダビデの家系に属する王権の笏]は法的権利を持つ者が来るまで,決してだれのものにもならない。わたしはその者にこれを必ず与える」というエゼキエル 21章27節の預言を成就し始められました。
6,7 「法的権利」を持つ方はいつ,またどのようにして現われることになりましたか。
6 「法的権利」を持つその方はいつ,またどのようにして現われるのでしょうか。ダビデの王国の笏はどのようにしてその方に与えられるのでしょうか。
7 約600年後のこと,ダビデ王の子孫であるユダヤ人の乙女マリアが聖霊によって妊娠しました。神はみ使いガブリエルを遣わして,マリアに一人の男の子が授けられるので,その子をイエスと名づけるよう彼女にお知らせになりました。ガブリエルはこう付け加えました。「これは偉大な者となり,至高者の子と呼ばれるでしょう。エホバ神はその父ダビデの座を彼に与え,彼は王としてヤコブの家を永久に支配するのです。そして,彼の王国に終わりはありません」― ルカ 1:31-33。
8 イエスはダビデの王権を受け継ぐ資格があることをどのように証明されましたか。
8 イエスは西暦29年にヨルダン川でバプテスマを受け,聖霊で油そそがれた時,ダビデの家系の指名された王となられました。そして,王国の良いたよりを宣べ伝える点で模範的な熱意を示し,ご自分の弟子たちにも同様に宣べ伝える使命をお与えになりました。(マタイ 4:23; 10:7,11)イエスは苦しみの杭の上で死を遂げるに至るまでご自分を低くし,こうしてダビデの王権を受け継ぐ十分の資格があることを証明されました。エホバはイエスを不滅の霊者として復活させ,天のご自分の右に高められました。イエスはそこでダビデの王国の権利をすべて受け継がれました。イエスはやがて『[その]敵のただ中で従えてゆく』権利を行使することになりました。―詩編 110:1,2。フィリピ 2:8,9。ヘブライ 10:13,14。
9 イエスが戸を開けたり,閉じたりするためにダビデのかぎを用いられるのはどうしてでしょうか。
9 その間,イエスはダビデのかぎを使って,神の王国に関連した機会や特権にあずかる道を開くことになりました。エホバは今やイエスを通して,地上の油そそがれたクリスチャンを「闇の権威から」救い出し,「ご自分の愛するみ子の王国へ」移すことになりました。(コロサイ 1:13,14)そのかぎはまた,不忠実になる者がだれもそのような特権にあずかれないようにするためにも使われました。(テモテ第二 2:12,13)ダビデの王国のこの永久相続者はエホバの後ろ盾を得ておられるので,どんな被造物もこの方がそのような義務を履行するのを妨げることはできません。―マタイ 28:18-20。
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