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聖書の40番目の書 ― マタイによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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22 イエスは人を許すことに関してどんな助言をされますか。
22 イエスは弟子たちに助言を与える(18:1-35)。カペルナウムにいる間に,イエスは,謙遜さについて,また迷った羊を取り戻すことの大きな喜びや兄弟間の罪を解決することについて弟子たちに話します。ペテロは,『兄弟を何回許すべきでしょうか』と尋ね,イエスはこう答えます。「あなたに言いますが,七回までではなく,七十七回までです」。要点をさらにはっきりさせるため,イエスは,主人から6,000万デナリの負債を許された奴隷の例えを話します。この奴隷は後に,わずか100デナリの負債を返さなかったことで仲間の奴隷を獄に入れました。結果として,この憐れみのない奴隷は,自らも牢番たちに引き渡されてしまいました。e イエスはその要点をこう語ります。「もしあなた方各自が,自分の兄弟を心から許さないなら,わたしの天の父もあなた方をこれと同じように扱われるでしょう」。―18:21,22,35。
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聖書の40番目の書 ― マタイによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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e イエスの時代には,1デナリは1日の賃金に相当しました。それで,100デナリは1年分の賃金の約3分の1に相当しました。6,000万デナリは,人の一生涯を何千回も繰り返して蓄えなければ得られないほどの額の賃金に相当したでしょう。―「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,614ページ。
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