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デンマーク1993 エホバの証人の年鑑
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ランゲラン島の聖書学校
1943年に,米国と英国のエホバの証人は独自の学校を持っているといううわさがたちまち広まりました。戦争のために世界本部と直接連絡が取れなかったので,デンマークの兄弟たちは誠実な気持ちから学校を作る計画を実行に移しました。兄弟たちはランゲラン島ロハルスの魅力的な環境のもとにある家を購入しました。海の見えるその場所に独自の聖書学校を設立したのです。学校長にはベテルのシモン・ピーターセンが選ばれました。
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デンマーク1993 エホバの証人の年鑑
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1945年5月5日,デンマークは喜びにあふれていました。解放されたのです。その同じ日に,現在のポーランド北部に位置するスタットフの悪名高い強制収容所にいた元囚人数百人が乗ってすし詰めになったはしけが,メン島で暗礁に乗り上げました。囚人の中には15人のエホバの証人が含まれていて,彼らの国籍は5か国にまたがっていました。数時間のうちにデンマークの兄弟たちが食物を持って到着しました。残念ながら,救援の到着が間に合わなかった人もいました。病気と飢えのため衰弱の激しかった二人の証人が,到着後間もなく死亡しました。明らかに生存者は親切な世話を大いに必要としていたので,支部はその人たちの世話を取り決めました。
3人の兄弟と10人の姉妹は,協会が所有していたランゲラン島の建物に収容され,シモン・ピーターセン兄弟と姉妹の注意深く優しい世話を受けて,身体的にも精神的にも霊的にも元気になりました。
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デンマーク1993 エホバの証人の年鑑
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前列中央は学校長シモン・ピーターセン。前列左はシモンの妻エルセ
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