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聖書の5番目の書 ― 申命記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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5 モーセが申命記の筆者であったことをどんなことが示していますか。
5 これは五書<ペンタチューク>の中の第5巻もしくは五つ目の書ですから,その筆者はこれに先立つ四つの書と同じ,すなわちモーセであるはずです。その巻頭の陳述が明らかにしているとおり,申命記は,「モーセが全イスラエルに話した言葉」です。『モーセはこの律法を書き記した』,『モーセはこの歌を書き記した』など,後に出て来る幾つかの表現も,モーセがその筆者であることをはっきり示しています。モーセの名はこの書の中に40回近くも出ており,大抵はそこでなされた陳述の権威として示されています。モーセを指す第一人称の表現が全体にわたっておもに使用されています。結びの数節だけは,モーセの死後に,恐らくはヨシュアか大祭司エレアザルによって付け加えられたものでしょう。―1:1; 31:9,22,24-26。
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