-
知られていない方を魔術や心霊術によって探求する神を探求する人類の歩み
-
-
28 古代の中国人は占いをどのように行ないましたか。
28 中国では,西暦前第2千年紀(殷王朝)以降の年代の神託用の骨や貝殻が10万点以上出土しました。殷朝の神官たちはそれらのものを使って,天気から部隊の行動に至るまであらゆる事柄に関して神の指導を求めました。神官たちはそれらの骨に古代の文字で疑問を書き,次いでその骨を熱し,現われたひび割れを調べて,その同じ骨に答えを書き記しました。中には,中国語の書体がこの古代の文字から発達したと考える学者もいます。
29 「易経」には,占いに関するどんな原理が説明されていますか。
29 占いに関する古代中国の最も有名な論文は「易経」で,西暦前12世紀に周の最初の二人の皇帝,文王および周公によって書かれたと言われています。「易経」には対立する二つの力である陰陽(つまり,暗と明,否定的と肯定的,女性と男性,月と太陽,地と天,その他)の相互作用が詳細に説明されており,多くの中国人は今でもこの陰陽が人生のあらゆる事柄の背後の支配的な原理であると信じています。この原理によれば,万物は常に変化しており,恒久的なものは一つもないという状況が示されています。どんな仕事にせよ,成功するには,あらゆる瞬間の変化を意識し,それに調和して行動しなければなりません。ですから,人々は疑問を述べて,くじを引き,次いで「易経」に答えを求めます。「易経」は何世紀にもわたって,易断や土占い,その他の形態の中国の占いすべての基礎となってきました。
-
-
知られていない方を魔術や心霊術によって探求する神を探求する人類の歩み
-
-
[82ページの図版]
べっ甲に記された文字や陰陽の記号を使う,東洋の占いには,長い歴史があります
-