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互いに愛し合う兄弟たち2015 エホバの証人の年鑑
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「エホバの証人は仲間を大事にする人たちだ」
1998年9月22日にハリケーン・ジョージがドミニカ共和国を襲いました。風速53㍍の風が吹き荒れ,大きな被害をもたらしました。幾万もの人々が家を失い,300人以上が亡くなりました。災害救援委員会は地区建設委員会の助けを得て,ラ・ロマナにある王国会館に救援センターを設置し,約300人の兄弟姉妹が救援活動に携わりました。その中には,16の異なる国から駆けつけた人たちもいました。
王国会館23棟と800軒を超える兄弟姉妹の家が,修理もしくは建て直されました。年配の正規開拓者のカルメンという姉妹は,38年住んでいた家が全壊し,途方に暮れました。しかし,15人の兄弟たちから成るチームが,新しい家の基礎工事をするためにやって来た時,喜びを抑えることができませんでした。姉妹はこう言いました。「エホバはわたしたちのことをいつも心に留めてくださり,世話してくださいます。兄弟たちがわたしのために建てたこの美しい家を見てください。近所の人たちは,『エホバの証人は仲間を大事にする人たちだ。本当に互いを愛しているのが分かる』と言っています」。痛手を負った兄弟姉妹の救援が行なわれている際,これと同じような言葉が国中で聞かれました。
ハリケーン・ジョージは大災害をもたらしましたが,エホバの民の救援活動により,被災した兄弟たちは霊的また身体的に慰められました。そして何よりも,救援に当たった兄弟たちの自己犠牲的な努力は,真の慰めの源であるエホバに賛美をもたらしました。
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