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美しいとはいえ危険な竜の山目ざめよ! 1988 | 9月8日
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見逃してならないのは空高く飛ぶ巨大なヒゲワシです。その食習慣はハゲタカと同じですが,飛んでいる時の姿はワシに似ています。灰色がかった白い胸,だいだい色ののどと首,そして白い頭は,翼と尾の黒い羽とよい対照をなしています。くちばしの周囲の“ひげ”を構成しているのは黒い剛毛の房で,目の周りの黒い羽毛の仮面が外観の恐ろしさを増し加えています。しかしヒゲワシは,主に腐肉を食べて生きている臆病な鳥なのです。
ヒゲワシには,岩にぶつけて砕くために,非常に高い所から骨を落とす習性があります。それから急降下して,骨髄を舌ですくって食べるのです。b この地域にはクロワシやケープハゲタカも住んでいますが,王者は,翼を広げた長さが3㍍近くにもなるヒゲワシです。残念なことに,ヒゲワシは絶滅寸前の種で,非常にわずかしか残っていません。ジャイアントキャッスル自然保護区には監視用の隠れ場があるので,そこでヒゲワシを観察できるかもしれません。
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美しいとはいえ危険な竜の山目ざめよ! 1988 | 9月8日
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b レビ記 11章13節および申命記 14章12節は,みさごという猛禽について言及しています。みさごのヘブライ語名はペレスで,「砕く者」という意味があります。ジェームズ王欽定訳はその語を,「骨を砕く者」という意味の“ossifrage”と訳しています。それで,それらの節はヒゲワシのことを述べていると考えてよいでしょう。
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